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大阪大学 基礎工学部 編入の合格体験記|ちょこもなかさん・数学を5冊で仕上げるまで

編入総研 編集部 / 更新日: 2026-08-21‌‌‌‌‌​​‌‌‌‌​​‌‌​​​​‌​‌​‌‌​‌​​‌‌​

結論:理論を学べる学部に絞り、数学を1年3か月かけて5冊で仕上げた

化学のエンジニアに憧れて高専に入り、在学中に研究職へ気持ちが移っていった方の記録です。編入を決意したのは4年次のインターンで大学の研究室を訪れ、最先端の設備に触れた時でした。高等専門学校の生物応用化学科から、大阪大学 基礎工学部 化学応用科学科 合成化学コースへ。もともと実験より理論に興味があり、工学部より理論を学べる基礎工学部を選んでいます。併願先は化学の筆記試験がある大学から、先輩が受けていた所を選びました。受験した4校は、すべて合格しています。

この方が最も時間をかけたのは数学でした。2025年4月から本番の2026年7月まで、5冊を使い分けています。編入数学徹底研究を3周(応用数学のフーリエ解析や複素解析は除外)、編入数学過去問特訓を4周、大学編入のための数学問題集を2周(難易度Cを除いて完璧に)、確率は細野真宏の本を2周、線形代数はマセマでベクトル空間を重点的に。化学に入ったのは2026年2月からで、有機化学演習を4周、アトキンス物理化学要論を1周。TOEICは2025年5月の540点から一度下がり、2026年1月に765点まで戻して提出しました。本人は「TOEICは年内に終わらせるべきだった、メンタルが悪化するので」と振り返っています。

高等専門学校前籍
前籍GPA
4校受験した大学
16か月対策にかけた期間
合格校大阪大学 基礎工学部 化学応用科学科合成化学コース
前籍高等専門学校
前籍の学部・学科生物応用化学科
入学年2027年4月 入学
編入年次3年次
受験年度2027年度入学

この記事で分かること

  • 高専4年のインターンで研究室を見て、編入を決めた瞬間
  • 実際に出願した4校と、その結果
  • 数学に1年3か月をかける、時間の配り方
  • 数学5冊・化学2冊の使い分けと、飛ばした範囲
  • 試験当日の流れと、大学ごとの出題の中身

なぜ編入を目指したのか

私が編入を決意したのは、 編入前の学校の3年目以降 のことでした。

元々、化学のエンジニアに憧れて高専への入学を決めたが、在学中に専門教科、実験に触れる内に研究職への憧れが強まった。また、大卒資格も欲しかったので2-3年次にうっすら編入したい気持ちがあった。編入を決意したのは4年次のインターンで大学の研究室を訪れた時であり、最先端の設備に触れた時にここで研究したい!という気持ちになった。

志望校を選んだ決め手

自分は元々、実験より理論に興味があった。大阪大学基礎工学部は工学部に比べ、より理論を学ぶことが出来るので選んだ。他の併願校は、化学の筆記試験がある所で先輩が受けていた所を受けた。

編入を周りに伝えた時の反応

伝えた相手: 家族・友人・大学・学校の先生・先輩・後輩・SNS・ブログで公開 / 伝えた時期: 試験の1年以上前

元々、自分の高専の化学科は半数程度が編入するので、特段驚かれる事はなかった。 SNSで編入を呟いた所、同じように編入を志望する人達と交流することができ、これが受験勉強する中でかなり助けになったと思う。 編入志望生同士で繋がりを持つことはとても重要だと思う。

受験した大学とその結果

この合格者が実際に出願した大学です。編入試験は日程も科目も大学ごとにばらばらなので、どこをどう組み合わせたかは志望校選びの参考になります。

結果大学・学部編入年次試験区分受験者数倍率
合格(辞退)香川大学 創造工学部 材料物質科学コース3年次一般編入81.1倍
合格(辞退)大阪公立大学 工学部 マテリアル工学科3年次一般編入81.3倍
合格(辞退)京都工芸繊維大学 工芸科学部 応用化学課程3年次一般編入396.5倍
合格(入学)大阪大学 基礎工学部 化学応用科学科合成化学コース3年次一般編入31.5倍

受験者数・倍率は、この合格者が試験当日に見聞きした記憶にもとづく数値です。大学が公表している数字とは異なる場合があります。出願前には必ず各大学の学生募集要項で確認してください。

合格までの学習計画

私が編入試験対策を始めたのは 2025年4月 、本番の試験は 2026年7月 でした。

時期別の1日の学習時間

平日と休日それぞれ、1日に何時間やっていたかです。棒の長さは平日・休日を通して同じ目盛りで比べられます。

平日

開始期
2h
中期
4h
直前期
6h

休日

開始期
3h
中期
5h
直前期
6h

1日あたりの学習時間の推移

月ごとの、1日あたりの学習時間です。どの時期にどれだけ積み上げたのかが分かります。

2025年4月
2h
2025年5月
1h
2025年6月
1h
2025年7月
1h
2025年8月
4h
2025年9月
3h
2025年10月
1h
2025年11月
1h
2025年12月
5.5h
2026年1月
6.5h
2026年2月
6.5h
2026年3月
6.5h
2026年4月
6.5h
2026年5月
6.5h
2026年6月
1.5h
2026年7月
0.5h

月ごとの学習の中身

  • 2025年4月

    主な科目: 数学 / 気持ちの状態 4/5

    編入数学徹底研究を初めて開いたが、難しすぎて絶望していた。

  • 2025年5月

    主な科目: 数学, TOEIC / 気持ちの状態 4/5

    TOEICを初めて受験したが、一夜漬けで行ったため、540と編入には使えないスコアを叩き出した。

  • 2025年6月

    主な科目: 数学 / 気持ちの状態 4/5

    高専のテスト対策をしていた。 編入対策はあまり出来ていなかった。

  • 2025年7月

    主な科目: 数学 / 気持ちの状態 4/5

    6月と同様。

  • 2025年8月

    主な科目: 数学 / 気持ちの状態 4/5

    編入数学徹底研究、マセマ線形代数を1周した。

  • 2025年9月

    主な科目: 数学, TOEIC / 気持ちの状態 4/5

    編入数学過去問特訓をざっと1周した。再度TOEICを受けたが、あまり勉強せずに行ったため、スコアは520だった。

  • 2025年10月

    主な科目: 数学, TOEIC / 気持ちの状態 4/5

    危機感が欠如しており、勉強しない日が多かった。

  • 2025年11月

    主な科目: TOEIC / 気持ちの状態 3/5

    焦ってTOEICを勉強し、受験したがスコアは530とあまり上がらなかった。

  • 2025年12月

    主な科目: TOEIC / 気持ちの状態 1/5

    さすがに焦り、TOEICをabceedを用いて1日5時間位勉強した。その甲斐あって645をとることができた。

  • 2026年1月

    主な科目: 数学, TOEIC / 気持ちの状態 2/5

    1月のTOEICで765をとることができ、本格的に専門科目の勉強を始めた。

  • 2026年2月

    主な科目: 数学, 化学, 物理 / 気持ちの状態 3/5

    大学生の初等力学を1周した。 化学も少しやり始める

  • 2026年3月

    主な科目: 数学, 化学, 物理 / 気持ちの状態 2/5

    有機化学演習、アトキンス物理化学を大体理解した。数学は過去問演習を行う。

  • 2026年4月

    主な科目: 数学, 化学, 物理 / 気持ちの状態 2/5

    全教科とも、過去問演習に移る。 旧帝大以外の過去問は8-9割とれるようになった。

  • 2026年5月

    主な科目: 志望理由書, 面接/口頭試問, 数学, 化学, 物理 / 気持ちの状態 1/5

    筆記試験については4月と同様。 高専の教員と相談して面接練習なども行った。

  • 2026年6月

    主な科目: 数学, 物理 / 気持ちの状態 1/5

    5月末に香川大、6月始めに大阪公立大、6月末に京都工芸繊維大の受験があった。演習をかなり積んでいたので自信をもっていった。

  • 2026年7月

    主な科目: 数学, 物理 / 気持ちの状態 2/5

    大阪大学基礎工学部の受験があった。 直前期はストレスで全然勉強に集中できなかったが、何とか火事場の馬鹿力で頑張っていた。

勉強場所と環境

4年は図書館で勉強していた。 図書館が空いていない日はカフェで勉強した。 5年になってからは研究室で勉強していた。 気分が乗らない日はRedBullをのんで無理やり勉強していた。

スランプとメンタル回復

2025年12月はTOEICが上がらずかなり落ち込んでいました。友人や先輩などに相談に乗ってもらい、その後は勉強量を増やしました。 そのおかげで1ヶ月でスコアを200程伸ばすことが出来たので結果的に良かったです。 また、2026年6月は阪大の受験が迫っており、「自分なんかが阪大を受けるのなんか烏滸がましいのではないか?」とさえ思うようになっていました。しかし、他の大学が合格していたので、少し自信になり、前を向くことができました。

科目ごとの対策と使った教材

科目ごとに、どの時期に何を使って、どう進めたかです。

数学

2025年4月 〜 2026年7月

編入数学徹底研究の表紙

編入数学徹底研究 3周

選んだ基準: 理系学部編入する際、これをまず買っておけばいいとおもう。

応用数学分野(フーリエ解析、複素など)を除いた部分を勉強した。 初期は章末問題は難易度が高かったので、スキップしていた。

編入数学過去問特訓の表紙

編入数学過去問特訓 4周

選んだ基準: 編入数学は演習数が大事だと思ったのでとりあえず購入した。

ABCに分かれた構成になっている。 Cは非常に難易度が高かったので、解法が思いつけば良しとしていた。

大学編入のための数学問題集の表紙

大学編入のための数学問題集 2周

選んだ基準: 演習数をさらに積むために購入した。

この本もABC構成だった。 C以外を完璧に解けるようにした。

細野真宏の確率が面白いほどわかる本の表紙

細野真宏の確率が面白いほどわかる本 2周

選んだ基準: 編入体験記で見たため

確率の問題を解く時の思考方法を意識するようにした。

線形代数キャンパス・ゼミの表紙

線形代数キャンパス・ゼミ 2周

選んだ基準: 他の編入志望生がやっていた

ベクトル空間を重点的に行った

化学

2026年2月 〜 2026年7月

有機化学演習の表紙

有機化学演習 4周

選んだ基準: 先輩が用いていた

アスタリスクがついた問題は難しかったのでスキップした。

アトキンス物理化学要論 1周

選んだ基準: 高専で教科書として使っていた物をそのまま使った

様々な現象を根本的に理解するようにした

物理

2026年2月 〜 2026年7月

弱点克服大学生の初等力学の表紙

弱点克服大学生の初等力学 3周

選んだ基準: 先輩から譲り受けた

編入試験と類似した問題が多く非常に良かった。 剛体をメインに周回した。

名問の森物理の表紙

名問の森物理 1周

選んだ基準: 高校範囲の熱力学を学ぶために用いた

熱力学分野のみ演習した。

TOEIC

2025年4月 〜 2026年1月

abceed 6回以上

選んだ基準: リスニング演習を行うため

スマホを開いた時にリスニングを行う事を意識した。

TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズの表紙

TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ 6回以上

選んだ基準: 単語をインプットするため

数秒で単語を思い出せるまで覚えた。

過去問対策(入手・分析・周回)

化学は、京都工芸繊維大、大阪公立大、神戸大が三年分公開されていたのでそれを用いて演習をおこなっていた。 数学、物理は旧帝大の過去問が高専にファイルにまとめられて置かれていたのでそれを用いて演習していた。 両方、間違った時はただの計算ミスなのか、根本理解が出来ていないのかの区別を付けていた。

振り返ってみて、これもやっておけばよかった

TOEICは年内に終わらすべきだった。 メンタルが悪化するため また、物理は2025夏から始めていたら詰め込まなくてよかったかもしれない。

AIの活用方法

過去問を読み込ませて解法、類似問題を作成していた。面接の練習もある程度行った。

英語のスコアをどう上げたか

受験で利用した英語試験は TOEIC L&R です。以下、それぞれのスコア推移です。

TOEIC L&Rのスコア推移

4505005506006507007508008502025年05月・540点2025年09月・520点2025年11月・530点2025年12月・645点2026年01月・提出・765点

点をタップすると受験時期とスコアが表示されます。

受験時期の一覧を開く

2025年05月 540点 → 2025年09月 520点 → 2025年11月 530点 → 2025年12月 645点 → 2026年01月 765点(提出)

試験当日はどうだったか

当日の時間の流れと、会場で感じたことです。

香川大学 創造工学部 材料物質科学コース

当日の受験者数8人(8人出願)
試験時間の構成9時集合 9時半から10時50分まで筆記試験 休憩 11時50分から1人10分程度の面接 解散 自分は12時過ぎに終了
当日の気づき自分は高松駅周辺に宿泊しましたが、寝坊してタクシーを呼んだので、バスの時刻表を意識して起きるのがいいとおもいます。 また、筆記試験は数学が易化、専門教科が難化していたと思います。

大阪公立大学 工学部 マテリアル工学科

当日の受験者数7人(出願8人)
試験時間の構成9時集合 9時半-12時筆記試験 13時10分面接開始 自分は13時半頃終了
当日の気づき白鷺駅から徒歩5分だった。自分は堺東駅の近くに泊まっていたので、会場まではかなり近かった。 筆記試験は傾向が少し変わっていたと思う。 また、応用化学科はとんでもない倍率(7倍)だった。

京都工芸繊維大学 工芸科学部 応用化学課程

当日の受験者数27人(出願39人)
試験時間の構成9時半集合 10時-11時半筆記試験 13時面接開始 自分は13時半頃に終了
当日の気づき叡電一乗寺駅から歩いて行った。 徒歩5分くらい。景色が綺麗だった 例年より倍率が高く、怯えていた。

大阪大学 基礎工学部 化学応用科学科合成化学コース

当日の受験者数3名(出願人数不明)
試験時間の構成1日目 9時集合 9時半-11時半数学 13時-14時半物理 15時解散 2日目 12時集合 1人30分位の面接、自分は3人目 13時半頃終了
当日の気づき蛍池駅近くの東横インに宿泊したが、多数の受験生が居てびっくりした。 ホテルからシャトルバスが出ていて、蛍池駅まで楽に移動できた。 受験者は東大、京大、東京科学大の併願が多いので注意。

ちょこもなかさんが大阪大学の面接で実際に聞かれた質問

面接で投げられた質問と、その場での答え方

志望理由書のどこを突かれたか

筆記で何がどう出たか(科目ごと)

面接の準備は、聞かれる中身が分かっているかどうかで負荷がまったく変わります。無料相談では、志望校や現在の状況をうかがったうえで、口頭でお伝えできる範囲でご案内します。資料のお渡しは受講生の方に限らせていただいています。

無料相談で面接の中身を聞く

ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。

受験にかかった費用

編入試験対策にかかった費用の内訳です。これから編入を目指す後輩の、予算の参考になれば嬉しいです。

項目金額
① 教材・書籍代¥30,000
② 対策指導費¥0
③ 試験関連費¥35,000
④ 出願関連費¥150,000
⑤ 当日関連費¥100,000
合計¥315,000

編入したあとの生活

この記事について

監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)

本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。本文は、合格者本人が回答した編入体験アンケートをもとに構成し、公開について本人の同意を得ています。氏名・連絡先は掲載していません。

※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ

最終更新: 2026-08-21

この合格者が使った参考書

本文に出てきた教材のうち、編入総研にレビューがあるものです。各カードをタップすると、中身・使いどころ・つまずきやすい箇所をまとめた記事に移動します。

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