愛媛大学教育学部の編入試験対策|2年次編入の日程・出題傾向・合格ロードマップ
結論:愛媛大学教育学部の編入試験はこんな試験
愛媛大学教育学部の編入学試験は、第2年次編入(=2年生として入学する制度。3年次編入は実施されていません)で、全コース共通の小論文+コース別の専門試験・面接という200点満点の試験です。この学部を目指すうえで最初に知っておくべき事実は3つあります。
1つ目は、その年度に募集するコース・サブコースが年度ごとに入れ替わること。2026年度は「教育発達実践コース特別支援教育サブコース」と「初等中等教科コース科学教育サブコース」の2つだけが対象で、それ以外のコースは要項に「実施しません」と明記されていました。志望コースが翌年も募集されるとは限りません。
2つ目は、募集人員が「若干人」で、合格者数が年度によって1〜10名と大きく動くこと。愛媛大学が公表している実施状況から実質倍率(受験者数÷合格者数)を計算すると、直近7年度で2.2倍〜11.0倍と幅があります。定員が固定されていないぶん、その年の受験者層に結果が左右されやすい試験です。
3つ目は、試験が1月下旬、出願が12月中旬という遅い日程であること。多くの国公立大学の編入試験が終わったあとに受験できます。この記事では、大学が公表している募集要項と実施状況、オンライン編入学院の過去問分析、合格体験談と試験直後アンケートをもとに解説します。
出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。
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試験概要(最新要項データ)
2026年度2026年度(2026年1月実施・2026年4月入学)の募集要項にもとづくデータです。2027年度(令和9年度)の教育学部の募集要項は、2026年8月6日時点で愛媛大学の編入学試験ページに掲載されていません。教育学部の要項は例年10月下旬ごろに公表されているため、最新版が出たら必ずそちらで確認してください(この節は要項の公表に合わせて更新されます。更新日: 2026-09-19)。
| 大学・学部 | 愛媛大学 教育学部 学校教育教員養成課程(愛媛県松山市・城北キャンパス) |
|---|---|
| 編入学年次 | 第2年次(入学時期は4月1日) |
| 2026年度の募集コース | 教育発達実践コース 特別支援教育サブコース/初等中等教科コース 科学教育サブコース (幼年教育・小学校教育・言語社会教育・生活健康・芸術教育の各サブコースは「実施しません」と要項に明記) |
| 募集人員 | 若干人 |
| 出願期間 | 2025年12月15日(月)〜12月19日(金)必着。所定の出願用封筒で速達・簡易書留郵便。持参は不可 |
| 試験日・会場 | 2026年1月24日(土)午前9時から/愛媛大学教育学部(松山市文京町3番) |
| 試験科目 | 共通問題〈小論文〉9:00〜10:30(全コース共通) 専門試験〈小論文〉11:00〜12:00(特別支援教育サブコースのみ) 面接 特別支援教育サブコース13:00〜/科学教育サブコース11:00〜(教科の専門的内容に関する口述試験を含む) |
| 配点 | 合計200点。共通問題〈小論文〉100点+(特別支援教育サブコース: 専門試験50点・面接50点/科学教育サブコース: 面接100点) |
| 出願資格 | 大学卒業(見込み)/短期大学卒業(見込み)/高等専門学校卒業(見込み)/修業年限4年以上の大学に1年以上在学し31単位以上修得(見込み。ただし教育学部在学中の人は除く)/高等学校等の専攻科修了(見込み)/外国で14年以上の課程を修了(見込み)/専修学校専門課程(2年以上・総授業時間数1,700時間以上)修了(見込み) |
| 検定料 | 30,000円(愛媛大学に1年以上在学している学部学生が受験する場合は納入不要) |
| 合格発表 | 2026年2月9日(月)午前10時頃/教育学部ホームページ掲載+合格通知書の送付(正式なものは通知書) |
| 入学手続 | 2026年2月9日(月)〜3月5日(木)必着(予定) |
| 初年度の諸経費 | 合計876,420円(入学料282,000円+授業料535,800円+その他58,620円)。愛媛大学に1年以上在学している学部学生が合格した場合は入学料が不要 |
出典: 愛媛大学教育学部「令和8年度 第2年次編入学学生募集要項」。日程・科目・資格は年度ごとに変わります。出願前に必ず大学公式の最新の募集要項で確認してください。募集要項は愛媛大学教育学部入試係に返信用封筒を同封して郵送請求できます。
愛媛大学の在学生には大きな金額差がある
要項の細かい注記に、判断を左右する条件が2つ入っています。愛媛大学に1年以上在学している学部学生(出願時に卒業見込みの人を除く)は検定料30,000円が不要、そして合格した場合は入学料282,000円も不要という扱いです。合計で31万円強の差になります。
ただし「大学に1年以上在学し31単位以上」という出願資格の区分には「教育学部在学中の人は除く」という但し書きがあります。つまりこの優遇が効くのは、愛媛大学の教育学部以外の学部に在学している人が対象です。学内での学部変更を考えている人にとっては、転学部と並ぶ現実的な選択肢になります。
科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。
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募集コースは年度ごとに入れ替わる
この学部の編入試験でいちばん誤解されやすいのが、募集の対象です。愛媛大学教育学部は学校教育教員養成課程の中に「教育発達実践コース(幼年教育・小学校教育・特別支援教育の各サブコース)」と「初等中等教科コース(言語社会教育・科学教育・生活健康・芸術教育の各サブコース)」を置いていますが、編入学試験を実施するのは、その年度の要項が指定したサブコース・教科だけです。
愛媛大学が公表している実施状況で、実際に受験者がいたコースを年度順に並べると、入れ替わりの大きさがわかります。
| 入学年度 | 受験者がいたコース・専攻 |
|---|---|
| 2020年度 | 初等教育コース 小学校サブコース/中等教育コース 英語教育専攻 |
| 2021年度 | 初等教育コース 幼年教育・小学校の各サブコース/中等教育コース 理科教育・音楽教育の各専攻 |
| 2022年度 | 初等教育コース 小学校サブコース/中等教育コース 理科教育・技術教育の各専攻/特別支援教育コース |
| 2023年度 | 初等教育コース 小学校サブコース/特別支援教育コース |
| 2024年度 | 初等教育コース 小学校サブコース/中等教育コース 音楽教育・美術教育の各専攻/特別支援教育コース |
| 2025年度 | 教育発達実践コース 特別支援教育サブコース/初等中等教科コース 科学教育・生活健康・芸術教育(音楽教科、図画工作・美術教科)の各サブコース |
| 2026年度 | 教育発達実践コース 特別支援教育サブコース/初等中等教科コース 科学教育サブコース |
出典: 愛媛大学「入学者選抜試験実施状況【編入学】」(令和2年度〜令和8年度)の「第2年次編入学」欄。2025年度分から名称が現在のコース体系に変わっています。コース名の変更と募集対象の入れ替わりは別の話なので、両方を要項で確認してください。
ここから読者が決められることは、次の3つです。
- 志望コースを1つに固定しない。特別支援教育は直近で継続的に募集されていますが、教科系のサブコースは年度によって入れ替わります。志望教科が募集されない年もあると想定して、受験年の候補を複数持っておきます。
- 要項の公表を待たずに始められる部分から進める。配点200点のうち100点を占める共通問題〈小論文〉は全コース共通です。コースが決まる前でも、小論文の型づくりと教育時事のインプットは前倒しできます。
- 秋に要項が出たら真っ先に募集コース表を見る。要項の「募集人員」の直後に「次のコース・サブコース・教科は、実施しません」という一覧があります。ここを読み飛ばすと、募集のないコース向けの準備を続けてしまいます。
難易度・倍率(大学公表データ)
愛媛大学は入試情報ページの「入学試験実施統計一覧」で、「入学者選抜試験実施状況【編入学】」を年度別に公表しています。教育学部の第2年次編入学は、募集人員・志願者数・受験者数・合格者数・入学者数が学部の合計欄まで載っており、実質倍率を自分で計算できます。次の表は、その合計欄から編入総研編集部が実質倍率(受験者数÷合格者数)を算出したものです。
| 入学年度 | 募集人員 | 志願者 | 受験者 | 合格者 | 入学者 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2020年度 | 若干人 | 11名 | 10名 | 3名 | 3名 | 3.3倍 |
| 2021年度 | 若干人 | 14名 | 14名 | 3名 | 3名 | 4.7倍 |
| 2022年度 | 若干人 | 22名 | 22名 | 10名 | 9名 | 2.2倍 |
| 2023年度 | 若干人 | 13名 | 10名 | 4名 | 4名 | 2.5倍 |
| 2024年度 | 若干人 | 14名 | 12名 | 4名 | 4名 | 3.0倍 |
| 2025年度 | 若干人 | 10名 | 10名 | 2名 | 2名 | 5.0倍 |
| 2026年度 | 若干人 | 12名 | 11名 | 1名 | 1名 | 11.0倍 |
出典: 愛媛大学「入学者選抜試験実施状況【編入学】」(令和2年度〜令和8年度)の「第2年次編入学」教育学部・学校教育教員養成課程の合計欄。実質倍率は 受験者数÷合格者数 で編入総研編集部が計算しました。「令和◯年度」は入学年度で、試験はその前年の1月に実施されています。
この数字の読み方
グラフを見ると、志願者数はおおむね10〜14名で安定しており、大きく動いているのは合格者数のほうだとわかります。募集人員が「若干人」で固定されていないため、その年の答案の出来次第で合格者が10名になる年(2022年度)もあれば、1名にとどまる年(2026年度)もあります。
したがって、この学部の難易度を「例年◯倍」と一言でまとめるのは実態に合いません。受験者が10名前後の少人数選抜であり、合格ラインは相対評価で毎年動くと理解しておくのが正確です。倍率の低い年を期待して準備を軽くすると、合格者が絞られた年に太刀打ちできません。
コース別に見ると、直近2年度の内訳は次のとおりです。特別支援教育サブコースは2年続けて志願者8名を集めていますが、合格者は2025年度が1名、2026年度は0名でした。「若干人」という表記は0名もあり得るという意味だと受け止めて、共通問題で確実に得点を積む戦略が要ります。
| 入学年度 | コース・サブコース | 志願者 | 受験者 | 合格者 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年度 | 教育発達実践コース 特別支援教育サブコース | 8名 | 8名 | 1名 |
| 2025年度 | 初等中等教科コース 科学教育サブコース | 2名 | 2名 | 1名 |
| 2025年度 | 初等中等教科コース 生活健康・芸術教育サブコース(音楽教科、図画工作・美術教科) | 0名 | 0名 | 0名 |
| 2026年度 | 教育発達実践コース 特別支援教育サブコース | 8名 | 7名 | 0名 |
| 2026年度 | 初等中等教科コース 科学教育サブコース | 4名 | 4名 | 1名 |
出典は上表と同じ。学部合計ではなくコース別の内訳です。合計は2025年度が志願10名・受験10名・合格2名、2026年度が志願12名・受験11名・合格1名になります。
出題傾向①共通問題〈小論文〉(全員共通・配点100点)
配点200点のうち100点を占め、しかも「コースごとに面接・専門試験等で合格候補者を選出したうえで、共通問題〈小論文〉の得点により最終的に判定する」と要項に書かれている科目です。つまり最後の決め手になります。試験時間は90分(9:00〜10:30)です。
オンライン編入学院の過去問分析によると、共通問題は大問2問で構成される年が中心です。年度ごとに問われたテーマ系統を整理すると、次のような特徴が見えます(著作権の観点から、過去問の設問そのものは記載していません)。
第1問は「教育のいま」を教師の立場から論じさせる
第1問は一貫して、教育政策や学校現場の課題を軸に、「教師として何を目的に、どう取り組むか」を具体例つきで書かせる形です。年度別に扱われたテーマ系統は次のとおりです。
| 入学年度 | 第1問のテーマ系統 |
|---|---|
| 2020年度 | 国際学力調査と読解力をめぐる教育現場の課題 |
| 2021年度 | GIGAスクール構想と1人1台端末の教育効果・課題 |
| 2023年度 | 教職の使命・役割と、それを果たすための大学生活 |
| 2024年度 | 多様な人々を想定した防災教育の目的と取り組み |
| 2025年度 | 多様性をいかす授業づくり・学級づくり |
| 2026年度 | 一人ひとりのニーズに応じた個別最適な学びの保障 |
並べると、中央教育審議会や文部科学省が近年打ち出したキーワードがそのまま出題テーマになっていることがわかります。個別最適な学びと協働的な学び、インクルーシブ教育、GIGAスクール構想、多様性への配慮といった語は、意味を説明できるだけでは足りません。「その考え方を、自分が担任する教室でどう具体化するか」まで書けるかどうかが差になります。
第2問は教科の基礎学力や社会的テーマから出る
第2問は年度によって性格が変わり、ここが対策の盲点になりやすい部分です。確認できる範囲では、大きく3つのパターンがあります。
- 教科の基礎学力と「子どもへの説明」を問うパターン。2023年度は算数の計算(食塩水の濃度、四則演算の順序)を解いたうえで、児童に板書で説明するように書かせる形が出ています。2021年度は俳句に描かれた情景から季節・時刻・月の形を理科的な根拠とともに考えさせ、続けて教科横断的な授業の教育効果を論じさせる形でした。
- 社会的テーマを教育・持続可能性の観点でとらえるパターン。2024年度は木綿とイギリス産業革命という歴史的題材から、現代社会の問題をSDGsの観点で論じさせています。
- 教育の情報化・新しい技術をめぐるパターン。2025年度は学校でのICT教育とインターネット上の問題への対応、2026年度は生成AIが発展する時代に子どもが自ら思考し表現することの意義が問われました。
ここから決められる準備は明確です。小論文の練習だけでは足りず、小学校・中学校レベルの教科の基礎(とくに算数・理科)を、子どもに説明できる形で復習しておく必要があります。「解ける」ことと「板書で説明できる」ことは別の力です。教員養成学部の入試らしい出題で、教科の内容知識と指導の視点をつないで書ける受験生が有利になります。
共通問題の3つの練習メニュー
- 90分で2問=1問45分の時間配分を体に入れる。2026年度の受験者アンケートでも「小論文の難易度はそれほど高くなかった」という声がある一方、書き切れなければ得点になりません。必ず時間を計って書きます。
- 教育キーワードを「定義+現場での具体化」のセットでストックする。個別最適な学び、協働的な学び、インクルーシブ教育、合理的配慮、GIGAスクール構想、生成AIと情報活用能力、防災教育。それぞれ、意味の説明と自分の授業案を200〜300字で書けるようにしておきます。
- 教科の基礎を「説明の形」で復習する。算数の割合・濃度・計算の順序、理科の天体や季節の変化といった単元を、児童生徒に説明する言葉づかいでノートに書く練習を数本やっておくと、第2問で形式が変わっても対応できます。
出題傾向②コース別の専門試験と面接
特別支援教育サブコース:資料を読んで論じる専門小論文
特別支援教育サブコースは、共通問題のあとに専門試験〈小論文〉60分(11:00〜12:00、配点50点)があり、午後に面接(13:00〜、配点50点)が続きます。要項の採点基準には「特別支援教育に携わる教員として求められる資質・能力やそれらを教育にいかそうとする力について、情報分析力や文章表現力などの側面から評価します」と書かれています。「情報分析力」という語が入っているのがポイントです。
実際、2026年度の専門試験では通級による指導を受ける児童生徒数の増加とその背景、および巡回指導について問われており、資料を読み取ったうえで論じる形式でした。2025年度に受験した合格者も、グラフや表などの資料を読み取って論述する形式で「障害者スポーツ」がテーマだったと振り返っています。特別支援教育の制度知識と、統計資料を読み解く力の両方が要求されると考えて準備するのが妥当です。
具体的には、通級による指導・巡回指導・特別支援学級・特別支援学校といった学びの場の制度、インクルーシブ教育システムと合理的配慮、障害種ごとの特性と支援方法を、用語の暗記ではなく「なぜその仕組みが必要か」の説明までできるようにします。あわせて、文部科学省が毎年公表している特別支援教育関係の調査結果に目を通し、グラフの増減とその背景を自分の言葉で説明する練習をしておくと、資料読解型の設問に強くなります。
科学教育サブコース:面接に教科の口述試験が含まれる
科学教育サブコースは専門試験の筆記がなく、面接が11:00〜で配点100点。要項には「教科の専門的内容に関する口述試験を含む」と明記されています。共通問題と同じ100点が面接に配分されるため、実質的に口述の出来がそのまま合否を分ける構造です。
2026年度に科学教育サブコースを受験した人のアンケートによると、面接は個人面接で試験官3名、12分程度、雰囲気はどちらかといえば和やかだったとのことです。志望理由や入学後の取り組みに加えて、ベクトルの一次独立について問われたという報告があります。数学・理科の学部初年次レベルの概念を、口頭で定義から説明できる状態にしておく必要があります。
また「小学校の免許を取得することになるが大丈夫か」「高校の免許は取りたいか」といった、免許取得の意思を確認する質問も出ています。学校教育教員養成課程である以上、専門教科だけでなく初等教育を担う教員としての適性が見られます。志望理由を教科への関心だけで組み立てると、この確認質問で説得力を欠きます。
面接で実際に問われたこと
2026年度の試験直後アンケートで報告された質問の系統をまとめます。個人面接で、面接官は2〜3名、時間は12〜15分程度でした。
- 志望理由(なぜ愛媛大学か・なぜそのコースか)
- 入学後にどのようなことを学びたいか、取り組みたいか
- 卒業後の進路
- 学生生活で頑張ったこと・自己アピール
- 志望分野の周辺への関心(特別支援教育サブコースでは発達障害以外の関心分野やアクセシビリティに関する内容)
- 主体的に取り組むために普段していること
- 免許取得に関する意思確認(科学教育サブコースで小学校免許・高校免許について)
- 専門教科の内容に関する口述(科学教育サブコース)
質問の多くは事前に準備できる定番です。要項の面接の評価基準にも「目的意識、勉学意欲」「他者に自分の言葉で伝えられる自己表現力やコミュニケーション能力」と書かれており、暗記した文章を読み上げるのではなく、自分の言葉で説明することが評価軸になっています。
出願手続きのチェックリスト
2026年度要項をもとに、準備が必要なものと着手時期を整理します。出願期間が12月中旬のわずか5日間(必着)と短いため、逆算が欠かせません。
- 11月上旬まで(事前協議が必要な人): 高等学校等の専攻科修了、外国での14年以上の課程修了、専修学校専門課程修了の資格で出願する場合は、出願資格の有無について事前協議が必要です。2026年度は11月10日が申し出の締切でした。出願期間より1か月以上前なので、該当する人はここが最初の関門です。
- 11月中旬まで(合理的配慮を希望する人): 障害や病気等で受験上の配慮を希望する場合の書類提出締切は、2026年度は原則11月14日でした。対応に時間がかかることがあるため早めに相談します。
- 11月中: 募集要項を郵送請求する(返信用封筒+切手を同封)。志望理由書は所定用紙に本人が記入する必要があるため、原稿づくりを始めます。
- 12月上旬: 卒業証明書または卒業見込証明書、成績証明書を在籍校で発行してもらう。修得見込みの科目には成績証明書の評価欄に印を付けるか、単位修得見込証明書を添付するという指定があるため、事務窓口に要項の該当箇所を見せて依頼すると確実です。
- 12月上旬(在学中の人): 大学に1年以上在学する資格で出願する場合は、所属長の受験許可書と在学期間証明書(いずれも所定用紙)が必要です。学内の決裁に日数がかかるので最優先で動きます。
- 12月上旬: 検定料30,000円を郵便局またはゆうちょ銀行の窓口で払い込む(他の金融機関からの振込・ATMは不可)。日附印のある振替払込受付証明書を検定料払込証明書に貼付します。
- 12月中旬: 写真(3か月以内撮影・縦4cm×横3cm)を受験票と写真票に貼付。返信用封筒に切手を貼る。所定の出願用封筒で速達・簡易書留郵便により送付します(持参は受理されません)。
出願書類の記載内容は受理後の変更が認められず、書類に不備があるものは受け付けないと要項に明記されています。提出前に、要項の書類一覧と1つずつ突き合わせて確認してください。金額・締切・様式は年度によって変わるため、必ず最新の募集要項を正としてください。
合格までのロードマップ
1月下旬の試験から逆算した進め方です。オンライン編入学院に体験談を寄せた合格者の実例(10月開始・約4か月)も踏まえていますが、本人が「もっと早く始めたかった」と振り返っていることも含めて、余裕のある設計にしています。
-
〜6か月前:土台づくり
小論文の書き方(序論・本論・結論の構成、論理的な組み立て)を1冊で固めます。共通問題は要項の公表を待たずに対策できるので、先に進めておくと秋が楽になります。並行して教育に関する新書や入門書を読み、教育制度・学校現場の課題の知識を増やします。志望コースの候補が複数ある人は、この時期はコースを絞らず教育全般の土台を厚くするのが得策です。
-
10月〜11月:要項確認と志望理由書
教育学部の募集要項は例年10月下旬ごろに公表されます。出たらまず募集コース表を確認し、志望コースが対象かどうかを確かめます。ここから専門試験・面接の準備が本格化します。志望理由書は面接で深掘りされる土台になるため、この時期に何度も書き直します。事前協議が必要な出願資格の人は、11月上旬の申し出締切を絶対に逃さないでください。
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12月:出願と過去問演習
出願期間は12月中旬の5日間(必着)です。書類の準備と並行して、時間を計った小論文演習に入ります。専門試験がある特別支援教育サブコースの受験者は、統計資料を読み取って論述する形式に慣れておきます。書いた答案は必ず第三者に読んでもらい、指摘された点を直したうえでもう一度書き直すところまでを1セットにします。
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1月:仕上げと面接練習
新しい知識を増やすより、これまでに書いた答案の弱点をつぶす時期です。90分で2問を書き切る練習を繰り返し、時間内に構成を決める感覚を固めます。面接練習は5回程度が一つの目安です。志望理由・入学後に学びたいこと・卒業後の進路を一貫して説明できるかを確認します。科学教育サブコースの受験者は、専門教科の主要概念を声に出して説明する練習を加えてください。
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試験当日
2026年度の時間割は、9:00〜10:30が共通問題、11:00〜12:00が専門試験(特別支援教育サブコース)、13:00〜が面接でした。試験開始20分前までの入室が求められ、前日10時に試験場所の詳細が教育学部本館前に掲示されます(試験室の下見は不可)。受験者からは「共通小論文90分→専門小論文60分と続くため、午前中だけでかなり集中力を使う」「面接が控えているので昼食は軽めがおすすめ」という当日の気づきが寄せられています。
過去問と試験問題の入手方法
「愛媛大学教育学部の編入は過去問がない」と言われることがありますが、2026年度の募集要項には試験問題等の公表について明確な記載があります。
- 郵送で請求する: 切手を貼り自分のあて先を明記した返信用封筒(長形3号)を同封し、「第2年次編入学試験の試験問題・正解・解答例又は出題意図の開示請求」と朱書きして教育学部事務課学務チームへ請求します。
- ホームページで確認する: 5月以降に愛媛大学教育学部のホームページで公表されると要項に記載されています。
- 個人成績の開示を利用する: 受験者本人に限り試験成績の開示を請求できます(2026年度は5月1日〜5月31日の郵送請求のみ)。面接はA・B・Cの3段階評価で開示され、次年度も受験する人にはどこで差がついたかを知る材料になります。
公表の範囲は科目や年度によって異なる可能性があります。まずは教育学部入試係に問い合わせて、その年度に何がどこまで手に入るのかを確認するところから始めてください。
併願と日程の考え方
愛媛大学教育学部の試験日は1月下旬。国公立大学の編入試験は6月〜11月に集中するため、この日程は年間スケジュールの最後尾にあたります。出願が12月中旬なので、秋までの他大学の結果を踏まえて出願を判断できるのが利点です。裏返せば「次がない」ということでもあり、合格発表2月9日・入学手続締切3月5日と、在籍校の年度末に重なる日程である点も押さえておきましょう。
なお愛媛大学では、教育学部のほかに理学部も第2年次編入学を実施しています。2027年度の理学部は出願が2026年9月下旬、試験日が10月17日と公表されており、教育学部とは3か月以上離れた日程です。日程が重ならないため学内併願の障害はありませんが、学部ごとに出願資格も試験科目も異なるので、検討する場合はそれぞれの要項を確認してください。
合格者の声
りょうさん(2025年度合格・松山大学から編入)
松山大学人文学部社会学科から、教育発達実践コース特別支援教育サブコースに合格した受講生です。対策開始は2024年10月、本番は2025年1月と約4か月の短期決戦でした。過去問の入手について、次のように振り返っています。
「私は愛媛大学教育学部に直接出向き、閲覧可能だった共通教育の過去問5年分を手書きで書き写しました。写真撮影やコピーは認められていなかったため、時間をかけて問題を記録しました。」
りょうさん(2025年度合格・オンライン編入学院に寄せられた合格体験談より)
専門対策では『特別支援教育概論』を6回以上読み込み、テーマごとに1回あたり3,000字程度のレポートを書いて添削を受けています。志望理由書は「結論(なぜ愛媛大学か)→原体験→将来像→愛媛大学でなければならない理由→大学で何を学ぶか→卒業後のビジョン」という順で構成したと述べています。振り返りでの助言はこうです。
「私は編入試験に向けて約4か月間勉強しましたが、今振り返ると、もっと早い時期から準備を始めていれば精神的な余裕を持って受験できたと思います。そのため、編入を考えている人はできるだけ早く勉強を始めることをおすすめします。」
りょうさん(2025年度合格・オンライン編入学院に寄せられた合格体験談より)
編入後の単位認定は、前籍校での33単位に対して22単位が認定されました(認定率67%)。単位認定については「編入前の大学で教職に関わる科目や一般教養科目をできるだけ多く履修しておくべきだった」とも述べており、憲法や教育原理といった教職の基礎科目を在籍校のうちに取っておくことが、入学後の履修計画を楽にします。
2026年度受験者の声(試験直後アンケート)
2026年1月24日に受験した人から寄せられた、試験直後アンケートの回答です。
「基本事項やなぜその志望コースを選んだのか、自分の中で明確な軸を持っておくといいと思います。」
教育発達実践コース 特別支援教育サブコース受験者(2026年度・オンライン編入学院の試験直後アンケートより)
「科学教育サブコースに関しては、理系科目(自分の取得を希望している教科)に全振りしてもいいと感じた。」
初等中等教科コース 科学教育サブコース受験者(2026年度・オンライン編入学院の試験直後アンケートより)
面接については「和やか」「詰まっても頷いてくれる」という回答が複数あり、圧迫的な雰囲気ではないことがうかがえます。一方で「緊張していたこともあって上手く答えられなかった」という声もあり、和やかであることと答えられることは別です。声に出す練習を積んでおいてください。
おすすめ参考書
愛媛大学教育学部の出題分野と照らして役立つ本を紹介します。カードをタップすると詳しいレビュー記事に移動できます。
- 『小論文これだけ! 教育深堀り編』『よくわかる教育学原論』は、オンライン編入学院の分析で愛媛大学教育学部の出題分野との対応が確認できている2冊です。前者は防災教育・読解力・教育効果といったテーマを、後者は学級づくり・学級経営・特別支援教育を扱っており、いずれも実際に出題されたテーマ系統と重なります。
- 『小論文これだけ! 教育超基礎編』は、りょうさんが最初に取り組んだ入門の巻です。「小論文の書き方が詳しい。初学者は、この参考書を何回も周回すれば良い」と評価しています。書き方の型を固める段階で使う本です。
- 『教育用語の基礎知識』『問いからはじめる教育学』は、共通問題で問われる教育時事・教職教養の語彙を広げるための本です。用語を覚えるだけで終わらせず、「その語を使って自分の授業案を説明する」ところまで持っていくのが、この学部の小論文への効かせ方です。
特別支援教育サブコースを受験する場合は、上記に加えて特別支援教育の概論書を1冊決めて繰り返し読むのが定石です。合格者は愛媛大学教育学部の教員が執筆した概論書を選び、障害種ごとに整理しながら6回以上読み込んでいます。
合格者インタビュー・関連動画
オンライン編入学院のYouTubeチャンネルから、愛媛大学の編入に関連する動画をまとめました。まずは教育学部の合格者インタビューからご覧ください。
【大学編入】愛媛大学教育学部 学校教育教員養成課程 教育発達実践コース 特別支援教育サブコース 編入合格者インタビュー|過去問が一切ない状況の乗り越え方!
愛媛大学の他学部に合格した受講生のインタビューです。試験の科目は学部ごとに違いますが、出願書類の準備や面接対策の進め方は参考になります。
【大学編入】岩手大学 人文社会科学部/愛媛大学 法文学部 編入合格者インタビュー|2校併願合格
【大学編入】広島大学 法学部・愛媛大学 法文学部 夜間主コース 編入合格者インタビュー
愛媛大学 工学部 化学・生命科学科 編入合格者インタビュー
よくある質問
愛媛大学教育学部の編入学試験は何年次編入ですか?
愛媛大学教育学部の編入試験の倍率はどのくらいですか?
どのコースでも受験できますか?
愛媛大学教育学部の編入試験の出願資格と必要単位は?
試験科目と配点はどうなっていますか?
愛媛大学教育学部の編入試験の過去問は手に入りますか?
対策はいつから始めるべきですか?
まとめ
愛媛大学教育学部の編入学試験は、第2年次編入・募集人員「若干人」・全コース共通の小論文100点+コース別100点という構造の試験です。大学が公表している実施状況によると、志願者は例年10〜14名で安定する一方、合格者は1〜10名と年度によって大きく動き、実質倍率は2.2倍〜11.0倍の幅がありました。少人数の相対評価であることを前提に、確実に得点できる状態をつくって臨む必要があります。
対策の優先順位ははっきりしています。まず、配点の半分を占め最終判定にも使われる共通問題〈小論文〉。教育政策のキーワードを自分の授業案として語れるようにし、あわせて小・中学校レベルの教科の基礎を「子どもに説明する形」で復習しておきます。次にコース別の準備。特別支援教育サブコースは資料読解型の専門小論文、科学教育サブコースは配点100点の面接に含まれる教科の口述試験が勝負どころです。
そして、この学部でいちばん見落とされやすいのが募集コースが年度ごとに入れ替わるという事実です。志望コースが来年も募集されるとは限りません。要項が公表される10月下旬までは、コースに依存しない共通問題の対策と教育に関する読書で土台を厚くしておくのがもっとも効率のよい進め方です。まずは愛媛大学教育学部入試係に募集要項を請求し、出願資格の条件を自分の在籍状況と突き合わせるところから始めてください。
あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。
ボタンを押すと予約ページが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。
この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験概要は大学が公表する募集要項をもとに毎年度確認し、出題傾向はオンライン編入学院の過去問分析に、合格者の声はオンライン編入学院に寄せられた合格体験談・試験直後アンケートにもとづいています。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
最終更新: 2026年9月19日






