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大学編入はやめとけ?と言われる理由

大学編入はやめとけ?と言われる理由|経験者の実際と、向き・不向きの見分け方

編入総研 編集部 / 更新日: 2026-08-08‌‌‌‌​​​‌​‌​​​​​‌​​​‌​​​​‌​‌​​​​‌

結論:「やめとけ」は制度の欠陥ではなく向き不向きの話

編入を調べ始めると、必ず「大学編入はやめとけ」という言葉にぶつかります。検索の候補にも出てきますし、身近な人から直接言われることもあります。この記事は、その言葉を否定も肯定もせずに中身を1つずつ開けていく記事です。

先に結論を書きます。「やめとけ」と言われる理由のほとんどは、制度が悪いという話ではなく、「合う人と合わない人がはっきり分かれる」という話です。編入は、一般入試のように全員が同じ土俵で同じ日に同じ科目を受ける仕組みではありません。大学ごとに出願できる人が違い、試験科目も日程もばらばらで、入学後にどれだけ単位が認められるかも受けてみるまで確定しません。この「読めなさ」を自分で埋めにいける人には強い制度で、埋めにいけない人にはつらい制度です。だから評価が真っ二つに割れます。

ですから、この記事で扱うのは「やめたほうがいいか/やったほうがいいか」ではありません。あなたが自分で判断できるだけの材料です。言われている理由を1つずつ取り上げ、実際に編入した人たちが入学前に何を不安に思い、入学後にどうなったかを並べます。都合のいい話だけを書くつもりはありません。留年した人も、サークルに入れなかった人も、周囲に強く反対された人も出てきます。

この記事で分かること

  • 「やめとけ」と言われる6つの理由と、それぞれが実際にどう起きているか
  • 「つらい」の中身は受験期と入学後で別物だということ
  • 「ずるい」という言われ方に、制度の事実でどう答えられるか
  • 高専から編入する人にだけ当てはまる事情(「後悔」「ずるい」がここに集中する理由)
  • 向いている人・向いていない人の分かれ目と、向いていないときに変えられる条件

編入試験は大学ごとに出願資格も科目も違います。いまの学年・在籍区分で受けられる大学がどこかは、条件を突き合わせて初めて分かります。

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「大学編入はやめとけ」と言われる6つの理由

まず、言われている内容を整理します。編入を経験した人たちの振り返りを見ていくと、「やめとけ」の中身は次の6つに集約されます。1つずつ、実際にどうだったかを付けていきます。

言われる理由実際に起きていること
①情報が少ない本当。ただし差がつくのは情報量ではなく、取りに行ったかどうか
②留年することがある本当に起きている。単位認定の結果は大学によって大きく開く
③入学後の負担が重い最初は重い。ただし編入試験の勉強が効いたという振り返りが多い
④孤立しやすい受験期の孤独と入学後の孤立は別の問題。対処のしかたも違う
⑤落ちることがある募集人員が少なく、倍率が年によって跳ねる。募集自体が止まる年もある
⑥周囲に反対される実際に多い。ただし多くは反対ではなく心配として出てくる

理由①情報が少なく、調べるほど不安になる

編入試験は、すべての大学・すべての学部が実施しているわけではありません。実施しているかどうか、誰が出願できるか、何を課すかは、大学ごとに募集要項を1つずつ開かないと分かりません。一般入試のように、1冊の資料で全体を見わたす方法がありません。

加えて、過去問や体験談が世の中に出回りにくい試験です。編入を経験した人の振り返りには、この点を悔やむ声が繰り返し出てきます。

情報戦をうまく立ち回れず、過去問や過去のレポートをあまり手に入れられなかった。要領のいい人はきちんと確保していた。人脈を広げて情報を集めることは、絶対に損をしない。

編入経験者の振り返り(要約)

情報収集にもっと力を入れるべきだった。入学してみると、ほかの入学者は過去問を持っていた。

編入経験者の振り返り(要約)

ここで大事なのは、「情報が少ない」ことと「情報が取れない」ことは別だということです。同じ試験を受けた人の中に、資料をそろえられた人とそろえられなかった人が混在しています。差がついたのは運ではなく、在籍校の先生に聞いたか、先輩に連絡を取ったか、同じ大学を受ける人と繋がったかという行動の差です。

読者が判断できること: 自分から人に聞きに行くのが極端に苦手なら、そこは弱点として自覚しておく必要があります。逆に、聞ける相手が身近にいる(在籍校に編入の実績がある、先輩がいる)なら、この理由はあなたには当てはまりにくくなります。まず在籍校に過去の編入実績があるかを確認するところから始めてください。

理由②単位認定が読めず、留年することがある

「やめとけ」の理由のなかで、いちばん実害が出ているのがここです。編入では、いま在籍している学校で修得した単位を編入先の大学に認めてもらいます。これを単位認定と呼びますが、どれだけ認められるかは大学によって大きく開きます。ほとんど認められないケースから9割超まで幅があり、しかも結果が確定するのは合格後、多くは入学の直前か直後です。

認定が足りないと、卒業までの年数が延びます。実際に起きた例を挙げます。

出身の高専は就職の割合が大きく、大学側が求める内容や実験をやっていなかった。3年次で入学したが、入学式の後に留年が決まった。

編入経験者の振り返り(要約)

86単位あったものが58単位に減った。それまで余裕をもって進級してきたのに、急に留年の危機になった。

編入経験者の振り返り(要約)

認定は上限まで受けられたのに、学科のカリキュラムが特殊で、結局卒業まで3年かかることになった。

編入経験者の振り返り(要約)

面接の場でこの点を突かれることもあります。「編入後に留年する可能性があるが大丈夫か」と面接で直接聞かれた例や、成績資料を見た試験官から「2年次からになる可能性がある」と言われた例があります。大学の側も、認定が足りないケースがあることを前提に選抜しているということです。

一方で、問題にならなかった例も同じくらいあります。一括で認定する方式の大学では、そもそも個別に申請する余地がなく、入学後に取るべき単位数が最初から決まっています。編入前の科目と対応させるのではなく編入先の必修から埋めていく方式だったため、追加で受けた授業は1〜2科目で済んだという例もあります。

認定の方式起きること読者がすべきこと
一括認定(全員同じ単位数)結果が読みやすい。個別の申請でひっくり返せない認定後に必要な単位数を先に確認する
個別認定(科目ごとに審査)結果が読みにくい。出身校のカリキュラム次第で大きく変わる可能性のある科目を全部申請する。資料をそろえる

読者が判断できること: 「留年するかもしれない」ではなく、「志望校がどちらの方式か」「卒業までに何年かかる可能性があるか」を出願前に確認できるかで判断してください。卒業時期が延びることが絶対に困る事情(奨学金・家庭の事情・就職時期)があるなら、一括認定の大学を軸に選ぶという組み方があります。認定の実務は編入の単位認定はどれくらいされる?にまとめています。

理由③入学後の負担が重い

編入生は、入学後に普通の3年生より多く授業を取ることが珍しくありません。認定が少なければ、1年生と一緒に受ける基礎科目が時間割に入ってきます。これは事実です。

ただし、授業についていけるかという不安については、「最初は大変だが、編入試験の勉強がそのまま効いた」という振り返りが繰り返し出てきます。編入試験の専門科目は、その学部が大学2年までに扱う内容の基礎にあたるからです。

編入対策で身につけた知識と学習習慣が、そのまま活きていると感じる。

編入経験者の振り返り(要約)

もちろん、きつかった側の声もあります。ゼミの課題で外国語の論文を読むことを求められ、自分の意見を出せるようになるまで1年かかったという例、統計学と英語での学術的な読み書きが想像以上にハードだったという例、基礎の講義には入れたが、並行して受けた専門的な講義は難しく、授業外に自分で時間を取る必要があったという例があります。

整理すると、こうなります。編入試験で固めた基礎はそのまま効く。専門の上澄みと、外国語で書かれた文献は別に時間が要る。この2つを混ぜて「ついていけるか」と考えると不安が過大になります。

読者が判断できること: 負担の大きさは志望校の単位認定の量でほぼ決まります。入学後の時間割がどうなるかは編入生の就活は学業と両立できるのかで具体的に扱っています。

理由④孤立しやすい

編入を決める前にいちばん多く挙がる不安は、実は勉強ではありません。「友人ができるか、編入生は孤立しないか」です。勉強より人間関係のほうが心配されています。

この不安に対する答えは、はっきり3つに割れます。どれか1つに寄せると嘘になるので、3つとも書きます。

  1. 編入生同士はすぐ繋がる。入学時期が同じで境遇も近いため、最初に固まりができます。「編入生同士はすぐ仲良くなれる」「ずっと一緒に行動している」という声が多くあります
  2. 学部の学生とは、自分から動かないと繋がらない。すでにコミュニティができあがっており、専修が違うと授業も重なりません。「編入生同士は仲良くなったが、もとからいる学生と接する機会はあまりなかった」という声があります
  3. 実験・演習・ゼミ・卒業研究が接点になる。班に分かれる実験や、待ち時間のある分析作業、4年次の卒業研究で、同期にも先輩にも自然に関わるようになったという声があります

楽観だけで終わらせないために書いておくと、編入生が入れないサークルがあるという声も複数あります。学年の扱いや、活動年数を前提にした団体では、3年次からの参加が想定されていないことがあります。

読者が判断できること: 孤立は「気の持ちよう」ではなく接点の設計の問題です。志望校に編入生が何人入るのか、実験や演習が多い学部か、ゼミ配属が編入生にも開かれているか。これは志望校を決める段階で調べられます。詳しくは編入後の友達はできる?にまとめています。

理由⑤募集が少なく、落ちることがある

編入試験の募集人員は「若干名」とだけ書かれている学部が多く、具体的な人数が公表されていないことがあります。人数が少ない選抜では、その年の受験者層の影響を強く受けます。

受けた年に倍率が急に跳ね上がり、いきなり受かりづらくなるということも起こる。

編入経験者の振り返り(要約)

もう1つ、見落とされがちなリスクがあります。学部単位で「今年度は実施しない」ことがあるという点です。同じ大学でも学科ごとに実施状況が違うこともあります。前年の要項を見て準備を進め、当年の要項が出た時点で志望校が消えるということが起こり得ます。

読者が判断できること: 編入は「受かれば得、落ちても元の学校に残るだけ」と説明されることがありますが、実際には落ちたあとに何が残るかが人によって違います。いまの学校に在籍したまま受けるなら戻る場所がありますが、志望理由書や面接の準備に費やした半年は戻りません。落ちたときの進路を先に決めてから受けるかどうかを判断してください。そのうえで、日程が重ならない大学を複数受ける組み方が現実的です。組み方は編入の志望校の決め方で説明しています。

理由⑥身近な人から直接「やめとけ」と言われる

検索して出てくる「やめとけ」より、こちらのほうが実際にはこたえます。編入を経験した人の振り返りには、周囲に伝えたときの反応が残っています。応援された人が多数ですが、そうでない例もはっきりあります。

  • 父親から「今の学校で十分なのに、どうして編入する必要があるのか」と言われた
  • 母親から「受からないと思うからやめたほうがいい。今の学校のことだけやりなさい」と反対された
  • 在籍校の先生と先輩にかなり反対され、何度も面談を重ねて説得した
  • 親から「どうせ無理だ」と言われ、それが逆に火をつけた
  • 大学の友人からは、やんわり否定された
  • 編入すると公言するのは在籍している大学の人に対してどうか、という声を聞き、それ以降は自分から言うのを控えた
  • 落ちたときに在籍しづらくなると思い、大学の教員には相談しなかった

ここから読み取れることが2つあります。1つは、反対の多くは「あなたには無理だ」ではなく「落ちたときが心配だ」という形で出てくるということ。実際、勉強を続ける姿を見て途中から応援に回った家族の例がいくつもあります。もう1つは、編入は「いまの場所を途中で抜ける」選択なので、伝える相手とタイミングを選ぶ必要があるということです。全員に言う必要はありません。

読者が判断できること: 反対されたことを「向いていない証拠」と受け取らないでください。判断材料になるのは反対の有無ではなく、反対している人が何を心配しているかです。学費なのか、落ちたあとなのか、卒業時期なのか。心配の中身が分かれば、この記事の①〜⑤のどれかで答えられます。

「つらい」の中身は受験期と入学後で別物

「大学編入 つらい」で調べる人が実際に困っていることは、時期によってまったく違います。ここを分けずに読むと、自分に関係ない話まで背負い込みます。

受験期のつらさ:周りが進路を決めていくなかでひとりで走る

受験期に最もよく語られるのは、勉強量ではなく「先が見えない期間の長さ」です。

いちばんつらかったのは、周囲が就職活動や卒業後の進路を決めていくなかで、自分だけ先が見えていないように感じた時期だった。過去問で点が取れない日や、英語の長文がまったく読めない日は、本当に合格できるのかと何度も不安になった。

編入経験者の振り返り(要約)

試験まで残り1か月になったときが、いちばん落ちた。範囲の復習が終わっていないのに、在籍校の成績も落とすわけにいかず、やることが一気に増えたように感じた。

編入経験者の振り返り(要約)

編入は、周囲に同じことをしている人がいない状態で数か月から1年以上続く点が、一般入試と決定的に違います。全員が同じ時期に同じ方向を向く受験ではないため、比較対象がなく、進み具合の目安も持ちにくくなります。

立て直し方として実際に出てくるのは、精神論ではなく粒度を下げることです。「今日は単語だけやる」「1時間だけ机に向かう」と目標を小さくして、完全に止めないようにした。自宅で集中できない日は場所を変えた。疲れているときは人に言った。この程度のことしか出てきません。逆に言えば、特別なことをしなくても抜けられる種類のつらさだということです。

入学後のつらさ:時間割と理想とのギャップ

入学後のつらさは中身が変わります。時間割が詰まること(理由②③のとおり)と、思い描いていた大学生活とのギャップです。編入する人は目的意識が高いぶん、入ってからの理想も高くなりがちで、そこがずれると「編入前より楽しくない」と感じることがあります。

一人の経験者の視点から編入のつらさを語った記事として編入経験者が語る…大学編入の辛さの5つの理由もあります。この記事が複数の人の振り返りを横に並べているのに対し、あちらは一人の経験を縦に掘っているので、あわせて読むと立体的になります。

「ずるい」と言われることについて

「編入はずるい」という言われ方には、感情ではなく制度の事実で答えられます。まず、事実として認めるべき点をはっきりさせます。

編入試験の科目数は、一般入試より少ないのが普通です。編入試験を実施している学部の選抜方法を見ると、面接を課す学部が約95%、小論文が約54%、英語が約38%、専門科目が約16%です。5教科7科目のような多科目型ではありません。ここを否定する必要はありません。

そのうえで、科目数以外の条件を並べると、有利/不利は単純ではなくなります。

比べる観点一般入試編入試験
受けられる人高校卒業(見込み)なら基本的に誰でも出願資格を満たす人だけ。修得単位数の条件も付く
科目数多科目型が中心面接中心。専門科目を課す学部は一部
出題範囲高校の学習範囲その学部が大学2年までに扱う専門の基礎
募集人員学部ごとに公表される「若干名」表記が多く、実数が読めないことがある
情報量過去問・対策本・模試がそろう大学ごとに要項を1つずつ確認する必要がある
実施の安定性毎年実施される学部単位で実施しない年がある
不合格だったとき浪人・他大学進学という受け皿がある在籍校に残る。準備に使った期間は戻らない

つまり、編入は「科目数」を減らすかわりに、「出願資格」「情報」「募集の少なさ」「入学後の単位」という別の負担を引き受ける仕組みです。どちらが楽かではなく、負担のかかる場所が違うと考えるのが正確です。

もう1つ、範囲の話をしておきます。科目数が少ないことと、範囲が狭いことは別です。編入試験の専門科目は、その学部の学生が2年かけて学ぶ内容の基礎にあたります。経済学部ならミクロ経済学とマクロ経済学、法学部なら憲法・民法、工学部なら数学と物理といった具合に、高校までの学習とは前提が変わります。「科目が少ない=楽」という理解で入ると、範囲の深さでつまずきます。

読者が判断できること: 「ずるい」と言われたときに言い返す言葉は要りません。必要なのは、この表のどこが自分にとって有利で、どこが不利かを見ることです。多科目が苦手で面接と小論文に自信があるなら、編入はあなたにとって有利な仕組みです。逆に、情報を自分で集めるのが苦手で、募集人員の読めなさが不安なら、その不利は科目数の少なさでは埋まりません。

高専から編入する人が知っておくこと

ここは高専生だけに当てはまる話です。「後悔」「ずるい」という言葉が高専からの編入で特に多く検索されるのには、はっきりした理由があります。

高専では編入が特別な選択ではない

高専からは、編入試験を実施している学部のうち約8割に出願できます。就職・専攻科への進学・大学編入が並んだ選択肢として存在し、学科によっては編入が多数派です。つまり高専生にとって、編入は「例外的な挑戦」ではなく「進路のひとつ」です。だからこそ、他のルートと直接比較され、そこで「ずるい」「楽をしている」という言葉が出てきます。

実際、編入した側からも比較の言葉が出てきます。

編入は孤独だ。周りは専攻科や推薦で早々に進路を決めて夏前から遊んでいる。それでも、あと2〜3か月頑張るだけで難関大に行けると考えれば、割はいい。

編入経験者の振り返り(要約)

この言葉は、「ずるい」と言われる側の理屈と、「やめとけ」と言われる側の理屈が同じ人の中に同居していることを示しています。短い期間で結果が出るように見える一方で、その期間はひとりで走ることになる。どちらか片方だけを見て判断すると読み違えます。

高専で最大の落とし穴はカリキュラムの差

高専からの編入で「後悔した」という話の多くは、受験ではなく単位認定で起きています。高専は5年間で専門科目を先取りするカリキュラムなので、大学の3年次に必要な内容と重なる部分が大きい一方で、学校ごとに扱う内容が違います。

実際に起きたことを挙げます。

  • 就職する学生の割合が高い高専だったため、大学側が前提としていた内容や実験を扱っておらず、入学式の後に留年が決まった
  • 高専で学んだ科目が、編入先では3年生で履修する科目にあたり、認定されなかった。学生課に問い合わせて確認しておくべきだった
  • 成績が一定の点数以上の科目だけが振替の対象だったため、合格後の5年生でも点数を取っておくべきだった
  • 単位認定にシラバスや授業資料が必要で、過去の資料を探すのに時間がかかった。引っ越し前に成績資料を整理しておけばよかった

これらは、合格する前・在籍校を離れる前にしか手を打てないことばかりです。ここが「後悔」という言葉になって出てきます。

いつやっておくことやらなかったときに起きること
編入を考え始めた時点在籍校の先生・学務係に、過去の編入生の認定例を聞く自分の学校のカリキュラムの穴に気づかないまま出願する
合格発表の前後編入先の学務・教務に、認定の方式と対象を確認する一括か個別かも分からないまま入学日を迎える
5年生の後期振替の対象になり得る科目の成績を落とさない点数が基準に届かず、認定の対象から外れる
在籍校を離れる前シラバス・授業資料・成績資料をまとめて持ち出す申請の時期に資料が手元になく、探すのに時間を取られる

高専生の「後悔」でいちばん多いのは時期

受験そのものについての後悔は、内容よりも着手の時期に集中しています。「数学の基礎理解にもっと時間をかければよかった」「1〜3年生のうちに標準的な問題集を回しておけばよかった」「英語のスコアを取り始めるのが遅かった」「進路研究と情報収集をもっと早くしておけばよかった」。内容ではなく、いつ始めたかを悔やんでいます。

読者が判断できること: いま低学年なら、この記事のなかで最も再現性の高い対策は「早く始めること」です。高学年で時間がないなら、逆に単位認定の確認を先に済ませてください。高専から出願できる大学は高専生が受けられる大学にまとまっています。

就職についてこの記事で扱わないこと

「編入は就職で有利か、不利か」については、この記事では扱いません。編入した人がその後どう就職したかを、卒業まで追いかけて語れるだけの材料がないためです。分からないことを、それらしく書くことはしません。

代わりに、確実に言える構造だけを書きます。3年次編入では、就職活動と学業が同じ2年間に収まります。

時期学業で起きること就職活動で起きること
3年の春単位認定の結果が出て、時間割が確定するまだ本格化しない
3年の夏認定が少ないと集中講義・追加履修が入るインターンシップの時期と重なる
3年の後期ゼミ・研究室配属選考に向けた準備が始まる
4年の前半卒業研究選考が本格化する

つまり、単位認定の結果が、そのまま就職活動に使える時間を決めます。認定が少なければ3年の夏に授業が入り、インターンシップに割ける時間が減ります。ここは「有利か不利か」という話ではなく、時間の引き算の話です。実際に、編入後に1年の計画留年をしたことで就職活動の出足が遅れたという例もあります。

この時間割をどう組むかは編入生の就活は学業と両立できるのかで具体的に扱っています。

向いている人・向いていない人

ここまでの内容を、判断できる形にまとめます。学力の話ではありません。編入という仕組みの読めなさに、耐えられるかどうかの話です。

向いている人向いていない人
編入して何を学びたいかを言葉にできるいまの環境から離れたい気持ちが理由の中心にある
分からないことを人に聞きに行ける情報が与えられないと動けない
周囲と違うペースで数か月進める同じ目標の人が近くにいないと続かない
卒業が延びる可能性を受け入れたうえで計画できる卒業時期が延びることが絶対に困る
落ちたときの進路を先に決めている受かること以外を考えていない

ただし、右の列に当てはまったからといって「やめておけ」という結論にはなりません。ほとんどの項目は、条件を変えれば動かせます。

  • 卒業時期が延びるのが困る → 一括認定の大学を軸にし、認定後に必要な単位数を出願前に確認する
  • 専門科目に自信がない → 専門科目を課す学部は全体の約16%。面接と小論文を軸に選抜する大学から組み立てる
  • 英語の準備が間に合わない → 英語の試験を課さない学部が約47%ある。外部試験の要否を先に確認する
  • ひとりで続けられない → 同じ大学を受ける人や、前年度の編入生と繋がる。在籍校の先生に相談先を作る
  • いま2年生で単位が足りない → 2年次編入という入り方がある。必要単位は30単位前後が中心

「やめとけ」に当てはまるかどうかは、あなたの性格ではなく志望校の選び方で半分が決まります。先に条件から絞る手順は編入の志望校の決め方に、制度としての良い面・悪い面の全体像は編入のメリットとデメリットにまとめています。この記事が「言われていることに答える」役、あちらが「制度を整理する」役です。

よくある質問

結局、大学編入はやめとけということですか?

いいえ。「やめとけ」と言われる理由の中身は、情報の少なさ、単位認定の読めなさ、入学後の負担、孤立しやすさ、募集人員の少なさ、周囲の反対の6つです。このうち、志望校の選び方と事前の確認で小さくできるものが半分以上あります。逆に、卒業時期が延びることが絶対に困る、周囲と同じペースでないと続けられない、という事情があるなら、その人にとっては負担の大きい選択になります。制度の良し悪しではなく、条件が合うかどうかで決まります。

大学編入はつらいと聞きます。何がつらいのですか?

つらさは時期で中身が変わります。受験期は、周囲が就職や進路を決めていくなかで自分だけ先が見えない期間が数か月続くこと、比較対象がなく進み具合の目安を持ちにくいことが挙がります。入学後は、単位認定の結果によっては普通の学生より多く授業を取ることになる点と、思い描いていた大学生活とのギャップです。この2つは原因も対処も別なので、分けて考えると必要以上に不安にならずに済みます。

編入はずるいと言われました。本当にずるいのですか?

科目数が一般入試より少ないのは事実です。面接を課す学部が約95%、専門科目を課す学部は約16%で、多科目型の試験ではありません。ただし、出願資格を満たす人しか受けられないこと、募集人員が「若干名」と書かれた学部が多いこと、大学ごとに要項を確認しないと情報が集まらないこと、入学後の単位認定が読めないことは、一般入試にはない負担です。楽な入試というより、負担のかかる場所が違う入試だと考えるほうが実態に合います。

編入すると本当に留年するのですか?

全員が留年するわけではありませんが、実際に起きています。認定される単位の量は大学によって大きく開き、ほとんど認定されないケースから9割超まで幅があります。出身校のカリキュラムに大学側が前提とする実験や科目がなく、入学直後に留年が決まった例もあります。一方で、一括認定で最初から必要単位数が決まっており問題にならなかった例も多くあります。志望校の認定方式と、認定後に必要な単位数を出願前に確認してください。

高専からの編入で後悔している人は何を後悔していますか?

大きく2つです。1つは単位認定に関する準備で、在籍校の先生に過去の認定例を聞かなかったこと、振替の対象になる科目の成績を最後まで取り切らなかったこと、シラバスや授業資料を持ち出さなかったことが挙がります。もう1つは着手の時期で、数学の基礎や英語のスコアに早く取りかかればよかったという振り返りが目立ちます。受験の内容そのものより、いつ始めたか・何を確認したかを悔やむ声のほうが多くなっています。

高専の編入はずるいと言われますが、どう考えればいいですか?

高専からは、編入試験を実施している学部の約8割に出願できます。就職・専攻科・大学編入が並んだ選択肢として存在するため、他のルートと直接比較され、そこで「ずるい」という言葉が出やすくなります。一方で、編入した側からは「周囲が早く進路を決めて余裕がある時期に、ひとりで勉強を続けることになる」という声が出ています。同じ現象を、外から見るか中から見るかで評価が反転しているだけです。

編入は就職で不利になりませんか?

編入した人が卒業後にどう就職したかまでを追いかけて語れるだけの材料がないため、有利とも不利とも申し上げられません。確実に言えるのは時間の構造だけです。3年次編入では、単位認定の結果で3年次の時間割が決まり、その時間割が3年夏のインターンシップ、3年後期のゼミ配属、4年前半の選考と重なります。認定が少ないほど、就職活動に使える時間が削られます。ここは有利・不利ではなく、時間の引き算の問題です。

周りに反対されています。やめたほうがいいのでしょうか?

反対の有無は判断材料になりません。実際、家族や在籍校の先生に反対されたものの、準備を続ける姿を見て途中から応援に回ったという例が多くあります。見るべきなのは、反対している人が何を心配しているかです。学費なのか、落ちたあとの進路なのか、卒業時期なのか。心配の中身が特定できれば、そこだけを調べて答えられます。逆に、心配の中身が自分でも説明できないなら、まだ判断する段階ではありません。

編入をやめる場合、ほかにどんな選択肢がありますか?

いまの学校を卒業する、専攻科に進む、大学院進学を目指す、といった道があります。また「編入をやめる」ではなく「入り方を変える」という選択もあります。大学1年生で単位が足りないなら2年次編入という枠があり、必要単位は30単位前後が中心です。専門科目に自信がないなら面接と小論文で選抜する大学を軸にする、英語の準備が間に合わないなら英語を課さない学部を選ぶ、といった調整もできます。やめる前に、条件を変えて成立するかを一度確認してください。

結局、大学編入はやめとけということですか?

いいえ。「やめとけ」と言われる理由の中身は、情報の少なさ、単位認定の読めなさ、入学後の負担、孤立しやすさ、募集人員の少なさ、周囲の反対の6つです。このうち、志望校の選び方と事前の確認で小さくできるものが半分以上あります。逆に、卒業時期が延びることが絶対に困る、周囲と同じペースでないと続けられない、という事情があるなら、その人にとっては負担の大きい選択になります。制度の良し悪しではなく、条件が合うかどうかで決まります。

大学編入はつらいと聞きます。何がつらいのですか?

つらさは時期で中身が変わります。受験期は、周囲が就職や進路を決めていくなかで自分だけ先が見えない期間が数か月続くこと、比較対象がなく進み具合の目安を持ちにくいことが挙がります。入学後は、単位認定の結果によっては普通の学生より多く授業を取ることになる点と、思い描いていた大学生活とのギャップです。この2つは原因も対処も別なので、分けて考えると必要以上に不安にならずに済みます。

編入はずるいと言われました。本当にずるいのですか?

科目数が一般入試より少ないのは事実です。面接を課す学部が約95%、専門科目を課す学部は約16%で、多科目型の試験ではありません。ただし、出願資格を満たす人しか受けられないこと、募集人員が「若干名」と書かれた学部が多いこと、大学ごとに要項を確認しないと情報が集まらないこと、入学後の単位認定が読めないことは、一般入試にはない負担です。楽な入試というより、負担のかかる場所が違う入試だと考えるほうが実態に合います。

編入すると本当に留年するのですか?

全員が留年するわけではありませんが、実際に起きています。認定される単位の量は大学によって大きく開き、ほとんど認定されないケースから9割超まで幅があります。出身校のカリキュラムに大学側が前提とする実験や科目がなく、入学直後に留年が決まった例もあります。一方で、一括認定で最初から必要単位数が決まっており問題にならなかった例も多くあります。志望校の認定方式と、認定後に必要な単位数を出願前に確認してください。

高専からの編入で後悔している人は何を後悔していますか?

大きく2つです。1つは単位認定に関する準備で、在籍校の先生に過去の認定例を聞かなかったこと、振替の対象になる科目の成績を最後まで取り切らなかったこと、シラバスや授業資料を持ち出さなかったことが挙がります。もう1つは着手の時期で、数学の基礎や英語のスコアに早く取りかかればよかったという振り返りが目立ちます。受験の内容そのものより、いつ始めたか・何を確認したかを悔やむ声のほうが多くなっています。

高専の編入はずるいと言われますがどう考えればいいですか?

高専からは、編入試験を実施している学部の約8割に出願できます。就職・専攻科・大学編入が並んだ選択肢として存在するため、他のルートと直接比較され、そこで「ずるい」という言葉が出やすくなります。一方で、編入した側からは「周囲が早く進路を決めて余裕がある時期に、ひとりで勉強を続けることになる」という声が出ています。同じ現象を、外から見るか中から見るかで評価が反転しているだけです。

編入は就職で不利になりませんか?

編入した人が卒業後にどう就職したかまでを追いかけて語れるだけの材料がないため、有利とも不利とも申し上げられません。確実に言えるのは時間の構造だけです。3年次編入では、単位認定の結果で3年次の時間割が決まり、その時間割が3年夏のインターンシップ、3年後期のゼミ配属、4年前半の選考と重なります。認定が少ないほど、就職活動に使える時間が削られます。ここは有利・不利ではなく、時間の引き算の問題です。

周りに反対されています。やめたほうがいいのでしょうか?

反対の有無は判断材料になりません。実際、家族や在籍校の先生に反対されたものの、準備を続ける姿を見て途中から応援に回ったという例が多くあります。見るべきなのは、反対している人が何を心配しているかです。学費なのか、落ちたあとの進路なのか、卒業時期なのか。心配の中身が特定できれば、そこだけを調べて答えられます。逆に、心配の中身が自分でも説明できないなら、まだ判断する段階ではありません。

編入をやめる場合、ほかにどんな選択肢がありますか?

いまの学校を卒業する、専攻科に進む、大学院進学を目指す、といった道があります。また「編入をやめる」ではなく「入り方を変える」という選択もあります。大学1年生で単位が足りないなら2年次編入という枠があり、必要単位は30単位前後が中心です。専門科目に自信がないなら面接と小論文で選抜する大学を軸にする、英語の準備が間に合わないなら英語を課さない学部を選ぶ、といった調整もできます。やめる前に、条件を変えて成立するかを一度確認してください。

あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。

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まとめ

「大学編入はやめとけ」という言葉に、ひとつの答えはありません。言われている理由を分解すると、対処できるものと、できないものに分かれます。

  1. 情報の少なさは、聞きに行ける相手を先に確保できるかで変わる
  2. 単位認定と留年は、志望校の認定方式を出願前に確認できるかで変わる
  3. 入学後の負担は、認定量で決まる。編入試験の勉強自体はそのまま効く
  4. 孤立は、接点(実験・ゼミ・卒研・編入生の人数)を志望校選びの段階で見ておける
  5. 落ちる可能性は消せない。落ちたときの進路を先に決めておく
  6. 周囲の反対は、心配の中身を特定すれば①〜⑤のどれかで答えられる

そして、変えられないものが1つだけあります。周囲と違うペースで、先が見えない期間をひとりで進むことです。ここを引き受けられるかどうかが、最終的な分かれ目になります。逆に言えば、そこさえ引き受けられるなら、残りは調べ方と志望校の選び方の問題です。

次に読むなら、制度の全体像は編入のメリットとデメリット、出願できる大学の条件は編入の出願資格と必要単位、志望校の絞り方は編入の志望校の決め方が入り口になります。

この記事について

監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)

本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。記事中の割合は、編入試験を実施している学部が公表する募集要項をもとにしています。経験者の声は要約して掲載しており、原文そのままではありません。出願にあたっては、必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。

※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ

最終更新: 2026年8月8日

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