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岐阜大学工学部

岐阜大学工学部の編入試験対策|推薦・一般の選び方と倍率・出題傾向

編入総研(オンライン編入学院)|更新日: 2026-08-06‌‌​‌‌‌​​‌‌​‌‌​‌‌‌​​‌‌​‌‌‌‌​​​​‌​

結論:岐阜大学工学部の編入試験はこんな試験

岐阜大学工学部の3年次編入学試験には、推薦選抜と一般選抜という2つの入口があります。募集人員は合わせて30名(推薦選抜15名・一般選抜15名)です。まず結論を先にまとめます。

  • 推薦選抜のほうが数字の上では通りやすい。大学が公表している実施状況表では、推薦選抜の実質倍率(受験者数÷合格者数)は直近3年で1.00〜1.38倍、一般選抜は1.65〜2.33倍です。出願資格を満たすなら第一の選択肢になります。
  • コースによって倍率が3倍近く違う。一般選抜を直近3年通算で見ると、電気電子コースが3.38倍と最も高く、社会基盤工学科は1.32倍です。どのコースに出願するかが、対策量と同じくらい合否を左右します。
  • 英語は筆記試験ではなくTOEIC・TOEFLのスコアで100点分が決まる。TOEICで730点を取れば満点です。直前に対策できない科目なので、最優先で片づける項目になります。
  • 共通科目の数学は微積分学と線形代数だけ。化学・生命工学科の2コースに至っては共通科目の数学そのものがありません。範囲が絞られているぶん、完成度で差がつきます。

以下、令和9年度(2027年4月入学)の学生募集要項と、岐阜大学工学部が公表している3年次編入学試験実施状況表をもとに整理します。

出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。

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試験概要(最新要項データ)

30名募集人員(推薦15・一般15)
2026年6月13日一般選抜の試験日
6月2日〜6月4日一般選抜の出願期間
1.81倍実質倍率(一般・2026年度)

岐阜大学工学部は4学科8コースで構成されています。もともと社会基盤工学科は環境コースと防災コースに分かれていましたが、2024年4月に両コースが統合されて「環境・防災デザインコース」となり、現在の8コース体制になりました。編入学試験の募集単位もこの8コースが基準です。

学科コース編入学定員推薦選抜一般選抜
社会基盤工学科環境・防災デザインコース10名5名5名
機械工学科機械コース10名5名5名
知能機械コース
化学・生命工学科物質化学コース2名1名1名
生命化学コース
電気電子・情報工学科電気電子コース8名1名2名
情報コース2名1名
応用物理コース1名1名

出典: 令和9年度 岐阜大学工学部3年次編入学 学生募集要項(2026年4月公表)。電気電子・情報工学科のみコース単位、他の3学科は学科単位で募集人員が定められています。

推薦選抜と一般選抜の違い

推薦選抜一般選抜
出願資格令和9年3月に日本の高等専門学校または短期大学の指定学科を卒業見込みの者。在籍校の長の推薦が必要高専卒・短大卒・専修学校の特定専門課程卒・大学卒・大学2年以上在学かつ62単位以上取得など9区分
出願期間2026年5月1日〜5月8日(消印有効)2026年6月2日〜6月4日(消印有効)
試験日2026年5月16日(土)集合9:30/面接10:00〜2026年6月13日(土)集合9:00/面接13:00〜
試験内容面接(口頭試問を含む)のみ学力試験(数学・専門)+面接(口頭試問を含む)+英語スコア
配点面接150点+成績証明書100点=250点コースにより500点または600点
合格発表2026年6月1日(月)12時2026年7月1日(水)12時
合格後入学確約書を6月12日までに提出(入学を確約する前提の選抜)入学意向調査書を8月7日までに提出

推薦選抜で不合格になっても、一般選抜に出願できます。募集要項も「推薦選抜の合格者発表の直後に出願手続期間となりますので、注意してください」と注記しています。推薦の発表が6月1日、一般の出願受付が6月2日〜4日ですから、推薦の結果を見てから書類を集め始めると間に合いません。推薦選抜に出願する人は、一般選抜用の書類も5月中に揃えておくのが安全です。

コース別の試験科目と配点

一般選抜の学力試験は、共通科目「数学」(9:30〜10:20・50分)とコース別の「専門科目」(10:45〜12:05・80分)の2本立てです。共通科目の数学の出題範囲は微積分学と線形代数と要項に明記されています。

コース数学英語専門面接合計
環境・防災デザイン100100200200600
機械/知能機械100100200200600
物質化学/生命化学100300200600
電気電子100100200100500
情報100100200200600
応用物理100100200200600

この配点表から読み取れることが3つあります。

  • 化学・生命工学科の2コースは共通科目の数学がありません。その代わり専門科目が300点と重く、集合時刻も他コースより遅い10:15です。微積分学・線形代数の勉強に時間を割く必要がないぶん、物理化学・有機化学の完成度がそのまま合否に直結します。
  • 電気電子コースだけ面接が100点で、合計も500点です。学力試験と英語が占める割合は80%に達し、8コースの中で最も学力寄りの配点になっています。
  • それ以外のコースは面接が200点で合計の3分の1を占めます。面接は「口頭試問を含む」と要項に明記されており、筆記の出来だけでは決まりません。

専門科目の出題内容は要項に次のように示されています。

環境・防災デザインコース社会基盤工学(構造力学、土質力学、水理学、材料・コンクリート工学、土木計画学、環境衛生工学)の基礎的事項
機械コース/知能機械コース機械工学(材料力学、機械加工、機械力学、流体力学、熱力学、制御工学)の基礎的事項
物質化学コース/生命化学コース物理化学・有機化学の基礎的事項
電気電子コース電磁気学、電気回路、電子回路の基礎的事項
情報コース情報数学(離散数学、確率統計)、情報工学(計算機工学、プログラミング)の基礎的事項
応用物理コース数学(常微分方程式。関連して微積分学、線形代数)、物理(力学、電磁気学)

持ち物の注意点: 関数電卓(プログラム機能のないもの)を持ち込めるのは社会基盤工学科・機械工学科・化学・生命工学科の受験者だけです。電気電子・情報工学科の3コースは使えません。電卓ありの前提で練習していると当日に手が止まるため、志望コースの条件に合わせてください。

出願資格の確認ポイント

一般選抜の出願資格は9区分あり、高専・短大の卒業(見込み)者のほか、大学に2年以上在学して62単位以上を取得(見込み)した人、専修学校の特定専門課程を卒業した人、学士の学位を持つ人などが対象です。実務上、次の3点を先に確認してください。

  • 62単位は同一大学での在学・取得に限られます。修得見込みで出願して令和9年3月までに62単位に届かなかった場合は合格が取り消されます。
  • 岐阜大学工学部に在籍中の人は出願できません。
  • 推薦選抜は「日本の高専または短大の指定学科を卒業見込みの者」に限られます。大学2年生・学士取得者・専門学校卒業者は推薦選抜には出願できず、一般選抜のみになります。また高等学校卒業程度認定試験を経て短期大学を卒業見込みの人も、推薦選抜ではなく一般選抜で出願するよう要項に指示があります。

科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。

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難易度・倍率(大学公表データ)

岐阜大学工学部は、公式サイトの入試情報ページで「◯◯年度3年次編入学試験/選抜実施状況表」を年度ごとに公開しています。推薦選抜と一般選抜が別々の列で示され、志願者数・受験者数・合格者数・入学手続完了者数・入学者数まで載っている、編入試験としては珍しく情報量の多い資料です。ここでの「年度」は入学年度で、2026年度入学の試験は2025年6月に実施されています。

実質倍率は受験者数÷合格者数で編入総研編集部が計算しました(志願者数を分子に取る計算ではありません)。以下は学部合計の数値です。

入学年度区分志願者受験者合格者実質倍率
2024年度推薦12名12名12名1.00倍
一般64名56名24名2.33倍
2025年度推薦18名18名13名1.38倍
一般48名43名26名1.65倍
2026年度推薦19名19名14名1.36倍
一般49名47名26名1.81倍
2024 2025 2026 (入学年度) 64 48 49 56 43 47 志願者数(一般選抜) 受験者数(一般選抜)

この3年から読み取れる特徴は次のとおりです。

  • 推薦選抜は志願者が全員受験しています。3年とも志願者数と受験者数が一致しており、合格者はそのまま入学手続完了者になっています。入学を確約する前提の選抜だからです。
  • 一般選抜は合格者が募集人員を上回っています。募集人員15名に対して合格者は24〜26名。一方で入学手続完了者は8〜13名にとどまり、他大学との併願で辞退する人が一定数いることがうかがえます。
  • 2024年度入学の一般選抜が最も厳しい年でした。志願64名に対し合格24名で2.33倍。翌年は志願者が48名に減り1.65倍まで下がっています。年による振れ幅があるため、単年の倍率だけで判断しないほうが安全です。

コース別の倍率(一般選抜・直近3年通算)

学部合計より重要なのがコース別の数字です。単年では受験者が1〜2名のコースもあるため、直近3年分を通算しました。

コース一般募集人員受験者(3年計)合格者(3年計)実質倍率
電気電子2名27名8名3.38倍
生命化学1名(学科計)3名1名3.00倍
情報1名23名9名2.56倍
物質化学1名(学科計)7名3名2.33倍
機械5名(学科計)30名16名1.88倍
知能機械5名(学科計)13名7名1.86倍
応用物理1名10名7名1.43倍
環境・防災デザイン5名33名25名1.32倍

2024・2025年度入学分の社会基盤工学科は環境コースと防災コースに分かれていたため、環境・防災デザインコースの行は両コースの合計です。化学・生命工学科と機械工学科の募集人員は学科単位で、コース別の内訳は公表されていません。実施状況表にある機械工学科のツイニング・プログラム(ハノイ工科大学)は別枠の選抜のため上表に含めていません。

  • 電気電子コースが3年通算で最も高い倍率です。単年でも3.33倍(2024年度)、3.00倍(2025年度)、4.00倍(2026年度)と毎年3倍を超えており、一般選抜の募集人員が2名しかないことが響いています。生命化学コースの3.00倍は3年間で受験3名・合格1名という小さな数字にもとづくため、同列には比べられません。
  • 情報コースは年ごとの振れ幅が大きいコースです。2024年度入学は受験14名・合格3名で4.67倍でしたが、2026年度入学は受験4名・合格3名で1.33倍。倍率を当てにした出願はおすすめできません。
  • 環境・防災デザインコースは最も門戸が広い状態です。3年通算で受験33名・合格25名。一般選抜だけで募集人員が5名あります。
  • 応用物理コースは推薦選抜の志願者が3年連続でゼロでした。推薦枠1名が毎年使われていない状態で、出願資格を満たす人にとっては狙い目とも言えます。ただし推薦の出願には在籍校からの推薦が必要です。

推薦選抜を狙えるかの判定

推薦選抜は面接150点と成績証明書100点の250点満点で、学力試験がありません。ただし出願前に自分で判定できる明確な基準が要項に書かれています。

成績証明書の得点は、原則4年間分(高専生は1〜4年次、短大生は高校3年間と短大1年次)の成績を次の式で換算します。

得点 =(優の科目数×5 + 良の科目数×3 + 可の科目数×1)÷ 総科目数 × 20
※評価が「合格」「認定」の科目は科目数に数えません。小数第1位を四捨五入します。

この得点が配点の80%未満(=80点未満)の場合は、合格対象になりません。要項も「あらかじめ成績証明書を採点・換算し、出願資格があることをご確認ください」と促しています。式を逆算すると、80点に届くには1科目あたりの平均が4.0以上必要です。つまり成績が優と良だけなら、優が全科目の5割以上なければ基準に届きません。可が混ざれば必要な優の割合はさらに上がります。まず手元の成績表で計算してみてください。

あわせて確認すべき制約が2つあります。

  • 同一の高専・短大からの推薦者数に上限があります。環境・防災デザイン1名、機械3名、知能機械3名、物質化学1名、生命化学1名、電気電子3名、情報2名、応用物理1名です。同級生と志望が重なると校内選考が発生します。
  • 出身校の学科が対象かどうかが決まっています。要項にはコースごとに、出身校側で該当する学科の例と学習内容が示されています。たとえば応用物理コースなら、力学・電磁気学の基礎と微積分・線形代数・常微分方程式を修得するカリキュラムを備えた学科が対象です。該当するか疑問がある場合は出願前に工学部学務係へ問い合わせるよう明記されています。

面接の得点が配点の60%未満の場合も合格対象外です。学力試験がないぶん、推薦選抜は面接1本で決まる試験だと考えて準備してください。

英語(TOEIC・TOEFL)の準備

一般選抜に英語の筆記試験はありません。TOEIC Listening & Reading Test(TOEIC-IPを含む)またはTOEFL iBTのスコアを出願書類として提出し、100点満点に換算されます。

TOEIC L&R スコア換算得点(100点満点)
730点以上100点
700点約96点
600点約82点
500点約68点
400点約55点

TOEICは730点以上で満点、それ未満はスコアを7.3で割った値です。TOEFL iBTは80点以上で満点、それ未満はスコアを0.8で割った値になります。600点と730点の差は約18点で、合計600点満点の中では3%にすぎません。それでも優先度が高いのは、当日の出来に左右されない確定得点だからです。数学や専門科目は本番で崩れる可能性がありますが、英語は出願時点で点数が決まっています。

提出方法には細かい条件があります。

  • 令和9年度入学の要項では2024年4月以降に受験したスコアが対象です。古いスコアは使えません。
  • 公開テストはTOEIC申込サイトの「公開テスト スコア確認サービス」を使ってWeb上で提出します(岐阜大学工学部の申請コードが要項に記載されています)。
  • TOEIC-IPのマークシート方式はスコアレポートの原本を郵送します。TOEIC-IPのオンライン方式のスコアは受理されません。
  • TOEFL iBTはスコアレポート(PDF)を印刷して郵送します。

公開テストは受験から結果が出るまで日数がかかります。一般選抜の出願は6月上旬ですから、遅くとも4月中には受験を終えておく計画が必要です。

出題傾向(過去問分析)

ここからはオンライン編入学院の過去問分析にもとづく傾向です。著作権の観点から、過去問の設問そのものは記載していません。出題分野と構成までにとどめます。

共通科目「数学」(50分)

共通科目の数学は大問2題・各4小問前後という構成が続いています。分析した範囲では、問1が線形代数、問2が微積分という並びが安定していました。

  • 問1(線形代数)で問われた分野: 行列式、逆行列、固有値と固有ベクトル、対角化の可否、行列の累乗、線形従属条件、漸化式と行列の関係。固有値問題は毎年の定番で、単に固有値を求めるだけでなく「行列のn乗を求める」「対角化できる条件を導く」といった応用まで踏み込まれます。
  • 問2(微積分)で問われた分野: 偏導関数の計算、陰関数の微分、置換積分・部分分数分解を伴う不定積分と定積分、広義積分、二重積分と積分領域の変換。積分は計算量が多く、変数変換の手筋を知っているかで所要時間が大きく変わります。

50分で大問2題、1題あたり25分です。解法を思いつく速さより、手が止まらずに計算を最後まで運び切る精度が問われます。教科書の章末問題レベルを確実に完答できる状態が目標です。

応用物理コースの専門科目(80分)

応用物理コースの専門科目は数学と物理の複合です。分析した範囲では、数学から1〜2題、物理から2題(力学1題・電磁気学1題)という構成でした。

  • 数学: 2階線形常微分方程式の一般解と初期値問題、定数変化法、連立1階微分方程式を2階に変換して解く手法、固有値・固有ベクトルと一般化固有ベクトル、合成関数の偏微分(連鎖律)。微分方程式と線形代数が結びつく問題が繰り返し登場するのが特徴です。
  • 物理(力学): 運動方程式の立式と求解、仕事と運動エネルギーの関係、ばねの弾性エネルギー、単振動の周期、弾性衝突、斜面上の摩擦、万有引力による位置エネルギー。エネルギー保存則を使って解く設定が中心で、グラフを描かせる小問も見られました。
  • 物理(電磁気学): ガウスの法則を用いた電場の計算、導体球の電位と電荷分布、静電エネルギー、電気力線と等電位面の図示、鏡像法、アンペールの法則、磁束と電磁誘導、レンツの法則。静電場と電磁誘導が交互に扱われる形で、どちらも避けられません。

数式の答えだけでなく「示せ」「導出過程とともに示せ」「理由を述べよ」といった論述を求める小問が毎年含まれています。途中式と根拠を書く練習を早い段階から入れてください。

その他のコースの専門科目

他の6コースは、要項に示された出題範囲を対策の骨格にしてください。前掲の表のとおり、いずれも「基礎的事項について問う」と明記されており、応用問題より基幹科目の教科書レベルを網羅的に固めることが優先されます。過去問題は岐阜大学工学部に請求できます(後述のFAQを参照)。志望コースが決まったら早い段階で取り寄せ、自分の到達度を測ってください。

出願手続きの実務(チェックリスト)

岐阜大学工学部の3年次編入学は、令和7年度入試からインターネット出願(e-apply)に移行しました。Web登録だけでは完了せず、書類の郵送まで済ませて初めて出願が成立します。

  • ①出願サイトで登録し、検定料30,000円を支払う。登録期間は推薦選抜が2026年5月1日〜5月8日、一般選抜が6月2日〜6月4日です。
  • ②顔写真データを用意する。出願3か月以内に撮影した上半身・無帽・正面向き・背景なしの画像(10MBまで)を登録時にアップロードします。
  • ③出願書類提出用宛名シートを印刷する。A4・拡大縮小なし・片面カラー印刷で出力し、市販の角形2号封筒に貼ります。
  • ④成績証明書を厳封で取り寄せる。在籍校の長が作成し厳封したものが必要です。発行に時間がかかるため、出願期間の3〜4週間前には依頼してください。推薦選抜から一般選抜へ回る場合も、改めて提出が必要です。
  • ⑤該当者は追加書類を用意する。短大卒業見込みの人や高校から高専へ編入した人は高校の調査書または成績証明書、大学2年以上在学の資格で出願する人は在籍大学所定の在学期間証明書が必要です。
  • ⑥推薦選抜は推薦書と志望理由書を追加する。推薦書は所定用紙に在籍校の長が作成して厳封(裏面に推薦理由を記入)、志望理由書は所定用紙に自筆で300字程度にまとめます。
  • ⑦英語スコアを提出する(一般選抜)。受験したテストの種類によってWeb提出か原本郵送かが変わります。
  • ⑧簡易書留速達で郵送する。持ち込みは不可。郵便局で受け取る受領書は出願を証明する重要書類なので保管してください。
  • ⑨受験票を自分で印刷する。出願が受理されるとサイト上で発行されます。試験当日に必ず持参します。

障害等のある人の受験上の配慮には事前相談の期限があります(令和9年度入学の場合、推薦選抜は2026年4月17日、一般選抜は5月15日)。補聴器・松葉杖・車椅子を使用して受験する場合も申請が必要とされているため、該当する場合は早めに工学部学務係へ相談してください。

合格ロードマップ(時期別)

  • 1年前〜10か月前

    志望コースを決めます。編入後の転部・転科・転コースはできないため、研究内容と取得できる免許まで確認してください。同時にTOEICの現在地を測り、目標を730点に設定します。共通科目の数学(微積分学・線形代数)は範囲が明確なので、教科書1冊を通す作業をここから始めます。

  • 9か月前〜6か月前

    専門科目の基幹分野を1周します。要項に列挙された出題範囲をそのまま項目に分解し、チェックリストにしてください。並行してTOEICを1〜2回受験しておきます。

  • 5か月前〜3か月前

    過去問題を岐阜大学工学部に請求し、時間を計って解きます。共通科目の数学は50分で大問2題、専門科目は80分です。解けるかどうかより、時間内に完答できるかを測ってください。推薦選抜を受ける人は、この時期に成績証明書の換算得点を自分で計算し、80点を超えているかを確認します。校内選考がある場合の相談もここまでに済ませます。

  • 2か月前〜1か月前

    証明書類の手配を始めます。推薦選抜の志望理由書(自筆300字程度)はここで書き上げ、添削を受けてください。推薦選抜に出願する人は、一般選抜用の書類もこの時期に揃えておきます。推薦の発表が6月1日、一般の出願が6月2日〜4日と間隔がないためです。

  • 直前1か月

    面接対策に比重を移します。面接は口頭試問を含み、配点も200点(電気電子コースは100点)と大きい要素です。志望理由、なぜ現在の在籍校では足りないのか、編入後に何を学びたいかを、自分の言葉で説明できるよう整理してください。専門科目は、過去問題で間違えた分野を潰す作業に集中します。

  • 試験当日

    一般選抜は集合9:00、数学9:30〜10:20、専門10:45〜12:05、面接13:00〜。物質化学・生命化学コースの受験者は専門科目のみで、集合は10:15です。学力試験に遅刻した場合、開始後30分以内なら受験が認められます。関数電卓(プログラム機能なし)を持ち込めるのは社会基盤工学科・機械工学科・化学・生命工学科の受験者だけです。試験時間中の途中退室は認められません。

おすすめ参考書

共通科目の数学(微積分学・線形代数)と、力学・熱力学の基礎固めに使える本です。カードをタップするとレビュー記事に移動します。

機械コース・知能機械コースの専門科目には熱力学が含まれます。応用物理コースを志望する場合は、力学の演習書を大学レベルまで進めておくと記述に対応しやすくなります。

受験者の声

オンライン編入学院の試験直後アンケートに、応用物理コースを2026年6月13日に受験した人の記録があります。

受験コース電気電子・情報工学科 応用物理コース
筆記で出た分野線形代数/微分方程式/力学/電磁気学
面接の形式面接官3人/個別面接/面接時間10分
面接で聞かれたこと志望理由/なぜ今の大学では、ダメなのか/勉強以外に頑張ったことは?

過去問よりも、簡単だと感じた。

手応えの欄より(2026年6月13日受験・応用物理コース)

不安なことは、コーチに頼ること。

これから受ける人へのアドバイスの欄より(同)

筆記で出た分野は要項の出題範囲どおりでした。面接は10分・面接官3人の個別形式で、質問は志望動機と「なぜ現在の在籍校ではなく岐阜大学なのか」に踏み込むものだったことがうかがえます。ただし要項は面接に口頭試問を含むと明記しているため、専門の基礎を口頭で説明できる状態にはしておくべきです。

入学後に知っておくこと

  • 卒業に必要な単位数は132単位。3年次編入学生には、2年次後学期までに開講されている教養科目・基礎科目・学科共通科目・コース科目の単位がおおむね認定される予定と案内されています。ただし科目によっては認定されず、2年次開講科目を履修する必要が生じる場合があります。
  • 編入学後の転部・転科・転コースはできません。出願時のコース選択が最終決定になります。
  • 教員免許は2年間で揃えるのが難しいと要項に明記されています。応用物理コース以外は高等学校教諭一種免許状[工業]、応用物理コースは同[数学]の単位を修得できますが、いずれも2年で揃えるのは困難とされています。
  • 費用の目安は、検定料30,000円、入学料282,000円(予定額)、授業料は年額535,800円です。

よくある質問

岐阜大学工学部の編入試験の倍率はどのくらいですか?

岐阜大学工学部が公表している3年次編入学試験実施状況表によると、一般選抜の実質倍率(受験者数÷合格者数)は2024年度入学が2.33倍、2025年度入学が1.65倍、2026年度入学が1.81倍です。推薦選抜は同じ計算で1.00倍、1.38倍、1.36倍と一般選抜より低い水準で推移しています。ただしコースによる差が大きく、直近3年を通算すると電気電子コースが3.38倍、社会基盤工学科が1.32倍と3倍近い開きがあります。

推薦選抜と一般選抜はどちらを受けるべきですか?

出願資格を満たすなら、まず推薦選抜を検討する価値があります。推薦選抜は面接150点と成績証明書100点だけで判定され、直近3年の実質倍率は1.00〜1.38倍と一般選抜より低い水準です。ただし在籍校の長の推薦が必要で、コースごとに同一校からの推薦者数の上限があり、成績証明書の換算得点が配点の80%未満の場合は合格対象になりません。推薦選抜で不合格でも一般選抜に出願できますが、推薦の合格発表の翌日から一般選抜の出願期間が始まります。

英語の筆記試験はありますか?TOEICは何点必要ですか?

一般選抜に英語の筆記試験はなく、TOEIC Listening & Reading Test(TOEIC-IPを含む)またはTOEFL iBTのスコアを出願時に提出して100点満点で評価されます。換算はTOEICが730点以上で100点、それ未満はスコアを7.3で割った値、TOEFL iBTは80点以上で100点、それ未満はスコアを0.8で割った値です。令和9年度入学の要項では2024年4月以降に受験したスコアが対象で、TOEIC-IPのオンライン方式は受理されません。

どのコースでも数学の試験は課されますか?

共通科目の数学は、社会基盤工学科・機械工学科・電気電子・情報工学科の受験者に課されます。化学・生命工学科の物質化学コースと生命化学コースは共通科目の数学がなく、専門科目(物理化学・有機化学)300点と英語100点、面接200点で判定されます。共通科目の数学の出題範囲は微積分学と線形代数です。

過去問は入手できますか?

岐阜大学工学部は過去3年分の過去問題を請求できる方法を公式サイトで案内しています。高専や短大に在籍している場合は所属校の事務室を通じて工学部学務係へ文書で請求し、大学に在籍中で遠方に住んでいる場合は郵送で請求します。それ以外の人は工学部事務室の窓口で閲覧用の問題を受け取る形です。請求時にはコース名と実施年度を明記する必要があります。

編入後に学科やコースを変えることはできますか?

できません。募集要項に「編入学後の転部、転科、転コースはできません」と明記されています。出願時に選んだコースで卒業まで学ぶことになるため、研究内容や取得できる免許まで確認したうえでコースを決める必要があります。なお卒業に必要な単位数は132単位で、3年次編入学生には2年次後学期までに開講されている科目の単位がおおむね認定される予定と案内されています。

この記事の情報はいつ時点のものですか?

令和9年度(2027年4月入学)の岐阜大学工学部3年次編入学学生募集要項と、岐阜大学工学部が公表している3年次編入学試験実施状況表(令和6年度〜令和8年度)をもとに、2026年8月6日に更新しています。日程・科目・配点・出願資格は毎年変わる可能性があるため、出願前には必ず岐阜大学工学部が公表する最新の募集要項を確認してください。

まとめ

岐阜大学工学部の編入試験は、推薦選抜と一般選抜のどちらを主軸に置くかと、8コースのどれに出願するかという2つの選択で、必要な準備がほとんど決まります。推薦の資格があるなら、まず成績証明書の換算得点が80点を超えているかを確かめてください。一般選抜なら、当日の出来に左右されないTOEICのスコアを先に確定させ、共通科目の数学と志望コースの専門科目を順に固めるのが最短です。

そして一般選抜の出願期間は3日間しかありません。成績証明書の取り寄せもTOEICの受験も、間に合わなければ受験そのものができません。志望が固まった時点で、逆算して手配を始めましょう。

あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。

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この記事について

監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)。本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験概要は岐阜大学工学部が公表する募集要項および3年次編入学試験実施状況表をもとに毎年度確認し、出題傾向はオンライン編入学院の過去問分析に、受験者の声は試験直後アンケートにもとづいています。

※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ|最終更新: 2026年8月6日

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