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医療系の大学編入の小論文|出題される割合と、使う本の順番

医療系の大学編入の小論文|出題される割合と、使う本の順番

看護、栄養、リハビリ、歯科、薬学。医療系の編入試験でいちばん多く課されるのが小論文です。けれど「どんなテーマが出るのか」「何から手を付ければいいのか」が分からないまま止まっている方が多いところです。​​​​​​​​‌​‌​​​​‌‌‌‌‌‌​‌‌​‌​‌​‌​‌

この記事は、各大学が公表している募集要項をもとに、医療系の93大学・256の募集のうち、小論文を課すのがどれくらいかを領域別に数えたものです。そのうえで、書き方の型・医療系のテーマ・時事の順に、使う本を並べます。

この記事で分かること

  • 小論文を課すのは150件(59%)・59大学。領域によって差があること
  • 🔴 そのうち74%は、小論文と面接だけで決まること(111件・38大学)
  • 要項の書き方が「小論文」と「論文」で割れていること
  • 使う本の順番(型 → 医療系のテーマ → 時事 → 課題文・資料型)
  • 面接は256件すべてにあること(5件は「口述試験」「口頭試問」と書かれています)

数え方(先に読んでください)

  • 数えたのは、医療系(看護・栄養・薬学・歯学・臨床検査・放射線・リハビリ・臨床工学・保健・鍼灸柔整・養護教諭)の256件の募集です。医学科は含めていません。
  • 🔴 要項の書き方は「小論文」と「論文」に割れています。「小論文」と書いているのが125件、「論文」とだけ書いているのが25件で、この記事では両方を合わせて150件と数えました。どちらも書く試験ですが、字数や形式は要項によって違います。志望校の要項でご確認ください。
  • 領域の分類は学部の単位で付いています。そのため同じ募集が複数の領域に出ることがあり、領域ごとの件数を足しても全体の件数にはなりません。
  • 1つの大学が学科・年次ごとに何度も募集していることがあります。「件」は募集の数、「大学」は大学の数です。
  • 試験日・出願期間は大学ごとに異なり、募集要項の公表時期もまちまちです。この表は各大学が公表している最新の募集要項に基づいています。2027年度(2027年4月入学)の要項が未公表の大学は、昨年度(2026年度)の要項の日程を掲載し、その行に「昨年度」の印を付けています。試験時期はおおむね毎年同じ傾向ですが、出願前に必ず大学の最新の募集要項でご確認ください。

小論文を課すのは150件(全体の59%)

領域小論文・論文があるその領域の募集割合大学
栄養48件67件72%24大学
歯学・口腔41件48件85%16大学
リハビリ・臨床工学29件42件69%7大学
看護18件32件56%15大学
保健・公衆衛生14件24件58%9大学
薬学14件64件22%7大学
臨床検査・放射線3件8件38%3大学
鍼灸・柔道整復1件5件20%1大学
養護教諭0件4件0%0大学

いちばん多いのは栄養で48件、次が歯学・口腔です。養護教諭のように、小論文を課す募集が1つも無い領域もあります。自分の領域の割合を、まず表で確かめてください。

🔴 小論文を課す募集の74%は、小論文と面接だけ

これがこの分野でいちばん大事なところです。小論文を課す150件のうち111件(38大学)は、要項に書かれている選考が小論文と面接(と書類)だけでした。英語も理科も専門科目もありません。

つまり小論文の出来がそのまま合否になるということです。英語や理科を課す大学と違って、点を取り返す科目がありません。

要項の書き方を、多い順に並べます。

要項に書かれている選考件数
小論文,面接41件
書類審査、論文、面接24件
小論文,個人面接8件
小論文,面接(基礎知識の確認を含む)5件
一 般:小論文,面接4件
学力検査,小論文,面接4件

「小論文,面接」だけの1行で終わっている要項が最も多いのが分かります。出題の型や字数は、この欄からは読み取れません。過去の出題を大学に問い合わせるか、要項の別の箇所を確かめる必要があります。

なお「志望学科の専門に関する小論文」と書いている大学もあります。この場合の小論文は、書き方の練習だけでは足りません。志望する学科の専門の知識が要ります。

小論文だけで決まる大学は、書けるかどうかがそのまま合否になります。いまの文章を見て、どこから直せばよいかを一緒に確かめます。

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使う本の順番(型 → テーマ → 時事)

🔴 先にお伝えしておくと、「看護医療系」を名乗る小論文の本はほとんどありません。編入で使える本として紹介できるのも1冊だけです。だから「医療系専用の本を1冊やれば済む」という話にはなりません。一般の小論文の本で書き方の型を固めたうえで、医療系のテーマを足していくのが現実的な進め方です。

本の選び方と使う順番は、大学編入 小論文 参考書ルート|書き方・頻出テーマ・時事を何からどの順でに詳しくまとめています。ここでは医療系の方に向けて絞って並べます。

第1段階書き方の型を覚える

小論文は作文ではありません。「問いに答える」「根拠を示す」「反対の立場に触れる」といった型があり、型を知らずに書くと、内容が良くても点になりません。まずここを固めます。

1冊で足ります。合わないと感じたら別の1冊に替えてください。編入や社会人入試を想定した本もありますので、大学受験用の例題が合わない方はそちらを見てください。

第2段階医療系のテーマを仕込む

型ができたら、書く中身を用意します。医療系の小論文では、医療と社会のつながりが問われます。これは考えて出てくるものではなく、知っているかどうかで差が付くところです。

医療系のテーマを直接扱う本は、この1冊目です。残りは自然科学系のネタ本と時事の本で、医療専用ではありませんが、医療とつながるテーマが多く入っています。時事の本は毎年出ますので、受ける年の版を選んでください。

第3段階課題文型・資料型に備える

テーマだけを与える大学もあれば、文章や図表を読ませてから書かせる大学もあります。要項の「小論文」の1語からはどちらか読み取れません。過去の出題が分かる場合は、先に型を確かめてください。

この2冊は、課題文型・資料型が出ると分かってから足せば十分です。テーマ型だけの大学は、第1段階と第2段階で足ります。

面接は256件すべてにあります

例外はありませんでした。256件のうち251件が「面接」と書き、残る5件も「口述試験」「口頭試問」と書いています。小論文と面接の2つで決まる大学が多いということです。

要項での書かれ方を、多い順に並べます。

要項に書かれている言い方件数
面接214件
個人面接19件
面接(口頭試問を含む)10件
面接(口頭試問を含む)8件
面接(基礎知識の確認を含む)5件
口述試験3件

「面接」とだけ書く大学が大多数です。ただし「口頭試問を含む」「基礎知識の確認を含む」と書き添えている大学があります。この書き方をしている大学では、志望理由だけでなく、専門の知識を聞かれる可能性が高いと読めます。

「面接」という語を使わず、「口述試験」「口頭試問」とだけ書いている募集が5件あります。

大学学部・学科要項に書かれている選考要項年度
日本女子大学食科学部筆記試験(小論文:食品学、栄養学、調理学の基礎)、口述試験2027年度
北海道科学大学保健医療学部書類審査及び口頭試問2027年度
安田女子大学薬学部 薬学科口述試験2027年度
安田女子大学薬学部 薬学科口述試験2027年度

🔴 面接で実際に何を聞かれたかは、この記事では書きません。医療系の編入で面接を受けた方の記録が、お答えできるだけの数そろっていないためです。推測で書くより、要項にどう書かれているかだけをお示しします。

編入試験の面接そのものの型は、編入試験の面接でよく聞かれること|質問の4割を占める3つの型にまとめています(医療系に限らない話ですが、聞かれ方の型は共通します)。

小論文の書き方(動画)

編入の小論文をどう書くかを、講師が解説しています。

よくある質問

医療系の編入では小論文が必ず出ますか?

必ずではありません。この記事で数えた256件のうち、小論文(または論文)を課すのは150件(59%)でした。領域によって差があり、養護教諭のように0件の領域もあります。

小論文と面接だけの大学が多いのですか?

小論文を課す150件のうち111件(74%)が、要項に書かれている選考は小論文と面接(と書類)だけでした。英語や理科で点を取り返せないということです。

看護医療系専用の小論文の本はありますか?

ほとんどありません。編入で使える本として紹介できるのは1冊だけです。そのため一般の小論文の本で型を固めてから、医療系のテーマを足すという順番をおすすめしています。

要項の「論文」と「小論文」は違うものですか?

要項の書き方が割れているだけで、どちらも書く試験です。「小論文」と書いているのが125件、「論文」とだけ書いているのが25件でした。字数や形式は要項によって違いますので、志望校の要項でご確認ください。

面接では何を聞かれますか?

この記事では書きません。医療系の編入で面接を受けた方の記録が、お答えできるだけの数そろっていないためです。要項の書き方までをお示ししています。「口頭試問を含む」と書いている大学では、専門の知識を聞かれる可能性が高いと読めます。

いつから小論文の対策を始めればよいですか?

要項が出てからでは間に合わないことが多いです。医療系は出願の受付が始まってから試験日までが短い分野です。型を覚えるところは要項を待たずに始められます。

小論文は、書いて見てもらわないと直りません。いまの答案を見て、型のどこが抜けているかを一緒に確かめます。

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この記事について

監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)

本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。件数は各大学が公表している募集要項の選考科目の記載に基づいており、要項の書き方が「小論文」と「論文」に割れているため、両方を合わせて数えています。出題の型・字数・時間は要項の選考科目の欄からは読み取れません。面接で実際に問われた内容は、記録が十分にそろっていないため書いていません。出願にあたっては、必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。

※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ

最終更新: 2026年9月6日

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