無料相談を予約

ホーム編入受験の進め方編入試験の参考書

小論文の参考書ルート

大学編入 小論文 参考書ルート|書き方・頻出テーマ・時事を何からどの順で

編入総研 編集部 / 更新日: 2026-08-10‌​​‌​​‌‌​‌‌‌‌​‌​‌​‌​‌​​‌‌‌‌‌‌‌‌‌

小論文は、文系学部を中心に、編入試験でもっとも広く課される試験形式のひとつです。それなのに「小論文の参考書は何を買えばいいか」への答えは、数学や法学ほど整理されていません。理由は簡単で、小論文は1冊で完結する科目ではないからです。

小論文の参考書は、役割で分けると3種類しかありません。書き方の型を身につける本、②学部系統別の頻出テーマを仕込む本、③時事の引き出しを増やす本。この3種類を1冊ずつ、正しい順で使い、最後は過去問のテーマで書いて添削を受ける——これが全体像です。

この記事では、その3段階を標準ルート難関大ルートに分けて示します。難関大ルートは、神戸大学法学部のように論文形式で答案を組み立てさせる大学や、課題文・資料を読み解かせたうえで専門分野の考え方まで問う大学を指します。標準ルートは、テーマ提示型を中心とした小論文の大学です。

なお、答案そのものの組み立て方(序論・本論・結論の型、字数と時間の設計、落ちる答案の共通点)は編入試験の小論文|出るテーマの型と800字の組み立て方に分けてまとめています。この記事は「どの本を、どの順で使うか」に絞ります。2つで1セットとして読んでください。

この記事で分かること

  • 編入の小論文が大学入試の小論文とどう違うか
  • 参考書を買う前に確かめること(ここで買う本が決まります)
  • テーマ型・課題文型・資料型という出題の3つの型と、型別の本の使い分け
  • 書き方の型・学部系統別の頻出テーマ・時事の3段階と、それぞれで使う本
  • 標準ルートと難関大ルートの分かれ目
  • 過去問演習の段階別の進め方と、添削の受け方
  • いつまでに何を終えるかの目安と、やってはいけない使い方

編入試験は大学ごとに出願資格も科目も違います。いまの学年・在籍区分で受けられる大学がどこかは、条件を突き合わせて初めて分かります。

無料相談で受けられる大学を聞く

ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。

編入の小論文は大学入試の小論文と何が違うか

本を選ぶ前に、押さえておきたい前提がひとつあります。編入試験の小論文は、大学入試の小論文と採点の前提が違います。大学入試の小論文が高校までの読み書きの力を見るのに対し、編入試験は「学部の専門教育に2年次・3年次から合流できるか」を測る試験です。同じ「小論文」という科目名でも、答案に求められる水準が一段変わります。

違い何が変わるか
見られる力大学入試では日本語の運用と論理の通り方が中心です。編入ではそれに加えて、志望学部の分野への関心と基礎的な理解が答案から読み取られます
題材大学入試は社会一般の幅広い話題から出ますが、編入は志望学部の分野に紐づいた題材に寄ります。法学部なら司法や人権、経済学部なら物価や労働といった具合です
出題形式編入では課題文や資料を読み解かせてから論じさせる形の比率が上がります。分野の用語の説明と論述を組み合わせる大学もあります
答案の水準一般論と感想で埋めた答案は評価されにくく、分野の概念を使って論じることが求められます。神戸大学法学部の論文〔法学概論〕や、新潟大学経済科学部の経済学の論述のように、小論文が専門科目の性格を帯びる大学が典型です

この違いから、本の使い方も決まります。書き方の型と頻出テーマの仕込みは、大学入試向けの参考書で十分に賄えます。この記事で紹介する本の多くも大学入試向けです。一方で仕上げの段階は、大学入試のときのように参考書の中だけで完結しません。志望校の過去問のテーマで書き、学部の分野の知識へ接続するところまでが編入の小論文対策です。専門知識まで問う大学への対応は、後半の難関大ルートで扱います。

買う前に決めること

先に志望校の募集要項と過去問で、小論文の出題を確かめてください。同じ「小論文」という科目名でも、出題の型によって必要な本が入れ替わります。

確かめることなぜ必要か
出題の型テーマ提示型か、課題文読解型か、資料提示型か、専門知識を絡めた論述か。課題文・資料型なら読解の演習書が、専門知識型なら専門科目の参考書が必要になります。型ごとの対策と本の使い分けは、次の「出題の3つの型」で整理します
字数と時間600〜1,000字を60〜90分で書かせる形が中心ですが、大学ごとに大きく違います。練習は本番と同じ字数・同じ時間でやることになるため、最初に把握しておきます
学部の系統出題は志望学部の分野に紐づいた話題が題材になる傾向があります。頻出テーマの本は系統に合わせて選びます
添削してもらえる相手小論文は書いて直してもらうところまでが1セットです。誰に答案を読んでもらうかを、書き始める前に決めておきます

出題の型が分かれば、必要な本は多くありません。標準ルートなら、型・テーマ・時事の3冊が土台です。買い集めるより、決めた本を繰り返して過去問演習に時間を回すほうが確実に仕上がります。

出題の3つの型:テーマ型・課題文型・資料型で本が変わる

編入の小論文の出題は、おおまかに3つの型に分かれます。どの型が出るかで、対策の重心と足す本が変わります。志望校の過去問を見るときは、まずここを確かめてください。

出題のされ方と対策の重心
テーマ型「◯◯について、あなたの考えを述べよ」のようにテーマを一言で与える型。書く材料が手元にないと1行も進まないため、対策の重心はネタの仕込みです。第2段階で紹介する学部系統別のテーマ本が、そのまま主戦力になります
課題文型評論などの文章を読ませて要約と意見論述を課す型。筆者の議論を正確に踏まえないと、どれだけ書いても点になりません。重心は読解と要約の練習です。社会科学系小論文のトレーニングのような課題文つきの演習書を足し、ちくま評論文の論点21で入試頻出の評論をテーマ別に読んでおくと、読解の素材とネタの仕込みを兼ねられます。読み方の手順から学び直したい人には、読解と記述をルール化した柳生好之の小論文 プラチナルールが向きます
資料型統計表やグラフを示して読み取りと考察を求める型。数字の変化を言葉にし、その原因や影響に仮説を立てる練習が要ります。吉岡のなるほど小論文講義10が図表や写真を使った課題まで講義形式で扱っており、この型の導入に向きます

課題文型・資料型の対策で足す本です。テーマ型だけの大学は、ここを飛ばして第1段階へ進んでください。

実際の出題では、課題文と資料を組み合わせた複合型も珍しくありません。ただし、どの型でも答案の骨格(序論・本論・結論)は変わらず、第1段階の「書き方の型」が全員の土台です。

標準ルートと難関大ルートの分かれ目

ルートどこまでやるか
標準ルート書き方の型1冊 → 学部系統の頻出テーマ1冊 → 時事1冊。この3冊を繰り返して土台を作り、志望校の過去問のテーマで書く練習へ進みます。テーマ提示型が中心の大学はここまでで戦えます
難関大ルートそこに3つの上乗せが入ります。①課題文・資料型の演習書(文章や統計を読み解いてから論じさせる大学)、②専門知識論述への接続(分野の知識を絡めて問う大学。その科目の参考書ルートと一体で進めます)、③答案の組み立てを学べる本で論の立て方を固め、過去問で書いて添削を受けます

自分がどちらのルートかは、志望校の過去問を1年分見れば分かります。設問がテーマを一言で与えるだけならば標準ルート、長い課題文やグラフが付いていたり、分野の用語の説明を求められたりするなら難関大ルートです。

第1段階書き方の型:1冊を繰り返す

最初に使うのは、小論文の基本ルールと答案の型を短くまとめた本です。ここで大事なのは1冊に絞ること。型の本を何冊も読むと、どの型で書くか迷う状態になり、かえって手が止まります。

使う本どんな人向けか
小論文これだけ!超基礎編最短で型を身につけたい人。小論文のルールが薄く簡潔にまとまっており、通読して型を写すところから始められます
落とされない小論文減点されない答案を作りたい人。分野を問わず使える書き方の基礎と、やりがちな失点パターンが整理されています
大学院・大学編入学社会人入試の小論文編入・社会人入試の出題水準で練習したい人。大学入試向けの本より一段大人びた課題での組み立てを学べます
何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55ルールを1つずつ確認しながら進めたい人。書き出しから結論までを55の「オキテ」に割ってあり、独学でも迷いにくい構成です
田村のやさしく語る小論文講義調でじっくり理解したい人。小論文とは何かから語り起こす定番で、現代文に自信がない人の1冊目にも向きます

書き方の型で使う本です。

実際に合格した先輩も、この段階を1冊で済ませています。

小論文の書き方はこの参考書でほとんど対応した。小論文の型を徹底的にしみつけた。

北海道大学法学部に合格した先輩(『小論文これだけ!超基礎編』を2周)

小論文の型みたいなものをここで身につける感覚でした。

大阪公立大学文学部に合格した先輩(『落とされない小論文』を4周)

小論文は実際に書いてみないと実力が着かなかったので、実際に書いてみることをオススメします。この参考書を1回読んでみて、知識をつけた後に実際に書いてみました。

神戸大学工学部に合格した先輩(『何を書けばいいかわからない人のための小論文のオキテ55』を2周)

この段階は2〜3週間で抜けてください。型の本は「読んで理解する」本ではなく「書くときに守る約束を決める」本です。通読したら、短いテーマで1本書いてみて、次の段階に進みながら手元で参照し続けるのが正しい使い方です。

第2段階学部系統別の頻出テーマを仕込む

型を決めたら、志望学部の系統で出やすいテーマの知識を仕込みます。小論文の出題は、法・政治系なら制度や司法のあり方、経済・経営系なら企業活動や産業をめぐる話題というように、学部の分野に紐づいた題材が出る傾向があります。系統の合わない本で練習すると、仕込んだネタが本番で使えません。

系統ごとに、よく扱われるテーマの例と、それに効く本を対応させたのが次の表です。

系統よく出るテーマの例と使う本
系統を問わず複数の系統を併願する人の軸。まるまる使える入試頻出課題小論文は実際に出題された課題をもとにした演習集で、分野を広くカバーします
経済・経営系物価と賃金、働き方の変化、企業の社会的責任、地方経済といった経済活動をめぐる話題が定番です。小論文これだけ!法・政治・経済編経済・経営超基礎編でテーマを仕込み、大学入試小論文の完全ネタ本〈社会科学系〉編で引き出しを広げます
法・政治系司法制度のあり方、選挙と民主主義、人権と新しい技術の衝突など、制度とルールをめぐる話題が中心です。小論文これだけ!法・政治超基礎編または法・政治・経済編を軸に、社会科学系のネタ本を重ねます
社会・国際・メディア系SNSと世論、多文化共生、ジェンダー、地域社会の持続など、いまの社会そのものが題材になります。小論文これだけ!国際・地域・観光・社会・メディア超基礎編に、採点者の心をつかむ 合格する小論文のネタ〈社会科学編〉社会科学系小論文頻出テーマ16を足すと、テーマごとの書き方まで確認できます
人文系言葉と文化、AIと人間、芸術の役割、歴史との向き合い方といった人間と文化をめぐる話題が出ます。小論文これだけ 人文・情報・教育編大学入試小論文の完全ネタ本〈人文・教育系〉編が軸で、テーマ別の書き方は人文・教育系小論文頻出テーマ20で補えます
教育系いじめ・不登校、ICTと学び、教員の働き方、特別支援教育など、学校と子どもをめぐる話題が頻出です。小論文これだけ!教育超基礎編が書き方と教育のネタを1冊で扱い、完全ネタ本〈人文・教育系〉編で広げます
自然科学系科学技術と社会の関係、環境・エネルギーが定番です。大学入試小論文の完全ネタ本〈自然科学系〉編が理系学部で小論文を課す大学に対応します
看護・医療系高齢社会と地域医療、チーム医療、生命倫理といった医療の現場に直結する話題が出ます。書くべきネタが思いつく看護医療系小論文頻出テーマ15で頻出テーマを一巡します

学部系統別の頻出テーマで使う本です。志望系統に合わせて1〜2冊選んでください。

まるまる使える入試小論文を解いて、どのテーマが出されても対応できるように幅広く対策していた。

新潟大学経済科学部に合格した先輩(『まるまる使える入試頻出課題小論文』を使用)

出る可能性のあるネタを網羅的に見れるため。

岩手大学人文社会科学部に合格した先輩が『大学入試小論文の完全ネタ本〈人文・教育系〉編』を選んだ理由(1周)

小論文の書き方が詳しい。初学者は、この参考書を何回も周回すれば良い。基礎的な教育についてのネタが、まとまっている。

愛媛大学教育学部に合格した先輩(『小論文これだけ!教育超基礎編』を4周)

テーマ本の使い方は「読む」より「書く材料に変える」です。1つのテーマを読んだら、第1段階で決めた型に沿って要点をメモにし、そのテーマで1本書けるだけのストックにしてから次へ進みます。読み切ることを目的にすると、本番で1行も使えない知識が積み上がります。

第3段階時事:直近の動きを補う

テーマ本が扱うのは論点の体系です。それに対して、試験で題材になるのは直近の社会の動きであることが多く、この差を埋めるのが時事キーワード集です。

使う本使い方
朝日キーワードその年の主要な出来事を分野別に押さえる定番。志望系統に関わる章から読み、自分の言葉で説明できる状態にします
図解でわかる時事重要テーマ1001テーマずつ図解で整理されており、小論文の具体例にそのまま転用しやすい構成です。年度版なので受験する年に合わせて最新のものを選びます
文藝春秋オピニオン 論点100各分野の書き手が1テーマずつ論じる年1回の論点集。キーワード集より読む量は増えますが、賛否の分かれる話題をどう論じるかの見本としても読めます。課題文型の大学や難関大ルートの時事対策に向きます

時事対策で使う本です。この中から1冊で足ります。

載っている情報を自分の小論文で活かせるようになるまで暗記した。さらにただ暗記するだけでなく「使える」ような勉強をした。

法政大学経営学部に合格した先輩(『図解でわかる時事重要テーマ100』を6回以上)

同じ学部の別の先輩は、この本で押さえた話題から出題されそうなテーマを予想して練習問題を自作し、的中させています。時事本は「読む本」ではなく「答案の具体例を貯める本」として使ってください。

難関大ルート:何を上乗せするか

課題文・資料の読解や、専門分野の知識を絡めた論述まで問う大学では、標準ルートの3冊に次を足します。

上乗せ使う本
① 課題文・資料型の演習社会科学系小論文のトレーニングで課題文を読み解いてから論じる練習を積みます。読むだけ小論文 発展編は、論点の掘り下げ方を通学時間などで補強できます
② 答案の組み立て法科大学院小論文 発想と展開の技術。法・政治分野の論述で、問いの立て方から結論までの展開を型として学べます
③ 専門知識論述への接続分野の用語を説明させたうえで論じさせる大学では、小論文対策は専門科目の学習と一体になります。たとえば法学系なら法学の参考書ルートの標準ルート(入門書〜憲法の基本書)が小論文の土台を兼ねます
+ 系統別の深掘りこれだけシリーズの深掘り編(法深堀り編経済深掘り編など)は、超基礎編と同じ著者・同じ構成のまま議論を一段掘り下げた続編です。標準ルートのテーマ本が易しすぎると感じたら、買い足すのではなくこちらへ差し替えます

難関大ルートで足す本です。

どのように小論文を組み立てていけば良いのかを学ぶ上で、自分の回答と見比べながら使用していました。

神戸大学法学部に合格した先輩(『法科大学院小論文 発想と展開の技術』を3周)

過去問演習は段階を分けて進める

3冊の仕込みと並行して、過去問は次の4段階で使います。最後に取っておく教材ではありません。

  1. 最初に1年分見る。出題の型・字数・時間を確かめます。ここで標準ルートか難関大ルートかが決まり、買う本が決まります
  2. 型どおりに書く。時間は気にせず、序論で立場を出し、本論に具体例を入れ、結論まで書き切ることだけを守ります
  3. 本番の字数・時間で書き切る。手書きで、時間を計って書きます。時間配分の失敗は練習でしか直せません
  4. 添削を受けて、同じテーマで書き直す。小論文は自己採点がもっとも難しい科目のひとつです。指摘を反映した書き直しまでで1セットです

仕上げの時期は、書く本数そのものが武器になります。直前の1か月を毎日1本のペースで走った先輩もいます。

毎日1問、小論文を書いた。いろいろなテーマの小論文を解いていったら、試験で自分が過去にやった内容とかぶる可能性も上がるので、量をこなすべき。

金沢大学融合学域に合格した先輩(本番の月は毎日1本のペース)

過去問が公開されていても、課題文が著作権の関係で掲載されていない大学があります。その場合は出典の書籍を図書館で探す、出題傾向の近い大学の問題で代用するなど、岩手大学人文社会科学部の合格者のように工夫して演習量を確保してください。

小論文が課された大学の例

オンライン編入学院の合格者が、実際に小論文対策をして受験した大学の例です。それぞれの大学別記事で、科目・配点・出題傾向を確認できます。

同じ大学でも学科・コース・年度によって科目は変わります。ここに挙げたのは例です。必ず志望する学科の最新の募集要項で確認してください。

書けない原因が「読めていない」なら、先に読解の土台を作る

小論文の練習を重ねても点が伸びないとき、原因が書き方ではなく読み方にあることがあります。とくに課題文型で、筆者の主張を取り違えたまま書いてしまう場合です。この状態で小論文の演習書を増やしても、伸びません。

見分け方は簡単です。課題文を読んだあと、筆者の主張を100字で要約してみてください。要約が書けないのに意見だけ書いていたなら、土台のほうに問題があります。編入の課題文は評論が中心で、抽象的な語彙と論の展開に慣れているかどうかで読み取れる量が変わります。

この場合に効くのが現代文の教材です。大学受験用ですが、評論を読む型と、頻出の抽象語彙を短期間で入れられます。ただし全部をやる必要はありません。編入の小論文に必要なのは次の3つだけです。

やることなぜ小論文に効くか
読み方の型を1冊接続語と指示語をたどって論の骨組みを取る練習。課題文の要約が安定します
評論のキーワード近代・自我・言語・環境といった頻出の抽象語彙。読解が速くなるだけでなく、そのまま小論文のテーマ理解にもなります
記述の練習字数内で過不足なくまとめる訓練。要約と説明が書ける状態は、小論文の第1段落をそのまま支えます

読み方の型と語彙を入れる本です。

記述で書き切る練習に使う本です。要約と説明が字数内に収まるようになると、小論文の答案も安定します。

ここに時間をかけすぎないでください。読解の土台づくりは、あくまで小論文を書くための準備です。目安は1〜2か月で、要約が安定したら小論文の演習に戻ってください。テーマ提示型が中心の大学を受けるなら、この段階はそもそも不要です。志望校の出題の型を先に確かめてください。

いつまでに何を終えるか

編入試験は10月〜11月に山があり、6月〜7月に実施する大学もあります。試験日から逆算した目安です。

  • 4〜6か月前

    志望校の過去問を1年分見て、出題の型・字数・時間を確認。書き方の型の本と、系統のテーマ本を決めて着手する

  • 3か月前

    時事本を並行して仕込みながら、週1本のペースで書き始める。書いた答案はためずに添削へ回す

  • 2か月前

    過去問のテーマを本番と同じ字数・時間・手書きで書き切る。難関大ルートは課題文型の演習をここまでに一巡させる

  • 1か月前

    書いた答案の書き直しと、テーマ・時事のメモの見直し。新しい本を増やさない

小論文は書いた本数でしか伸びず、1本に時間がかかります。専門科目より先に着手しても損はありません。始める時期が遅いなら、その分だけ第1〜第3段階を圧縮し、書く練習の時間を削らないでください。

やってはいけない3つの使い方

  1. 読むだけで、書く練習をしない。型の本もテーマ本も、読んで分かることと書けることの間には、はっきり段差があります。週1本書く時間を最初から予定に入れてください
  2. 書き方の型の本を何冊も買う。本によって推す型が微妙に違い、並行して読むとどの型で書くか迷い出します。1冊に決めて、書くときの約束として使い続けるのが確実です
  3. 書きっぱなしにする。自分の答案の欠陥は自分では見えません。添削と書き直しのない練習は、同じ弱点を反復する練習になります

あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。

無料相談で何から始めるか聞く

ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。

まとめ

  • 編入の小論文は、学部の専門教育への適性まで見られます。型とネタは大学入試向けの本で仕込めますが、仕上げは過去問と分野の知識への接続まで進めます
  • 小論文の参考書は3種類。書き方の型・学部系統別の頻出テーマ・時事を、1冊ずつこの順で仕込みます
  • 出題はテーマ型・課題文型・資料型の3つ。課題文型・資料型の大学は、読解・読み取りの演習書を足します
  • 標準ルートは3冊の土台と過去問演習まで。難関大ルートは課題文型の演習・答案の組み立て・専門知識論述への接続を上乗せします
  • 過去問は最初に1年分見る。出題の型が、ルートと買う本を決めます
  • 週1本書いて、添削と書き直しまでで1セット。読むだけの対策は本番で書けません
  • 時事本は最新年度版を選び、自分の言葉で説明できる状態にする。答案の具体例を貯める本として使います

答案の組み立て方と出題の型の詳細は編入試験の小論文|出るテーマの型と800字の組み立て方へ。科目別の参考書ルートの全体像は編入試験の参考書ルートにまとめています。小論文で合格者の使用が多い本は小論文の参考書レビュー一覧から探せます。

よくある質問

大学編入の小論文対策に参考書は何冊必要ですか?

書き方の型の本・学部系統別の頻出テーマの本・時事の本の3冊が土台です。小論文の参考書はこの3種類しかなく、それぞれ役割が違うため、同じ種類の本を2冊持つより、1冊ずつを繰り返すほうが確実に力になります。3冊を仕込んだら、志望校の過去問のテーマで実際に書く練習に移ってください。冊数を増やすことよりも、書いた本数と添削の回数が仕上がりを決めます。

参考書を読むだけで小論文は書けるようになりますか?

なりません。小論文は、読んで分かることと書けることの間にはっきり段差がある科目です。型の本を1冊読んだら、頻出テーマの本で知識を仕込みながら、週1本のペースで実際に書いてください。書いた答案は必ず他人に読んでもらい、指摘を受けて書き直すところまでが1セットです。文章が読み手に通じているかどうかは、自分では判定できません。

学部系統別のテーマ本はどう選べばいいですか?

志望する学部の系統に合わせて1冊選びます。法・政治系、経済・経営系、人文・教育系、社会・国際系、自然科学系、看護・医療系と、系統ごとに頻出テーマをまとめた本が出ています。小論文の出題は志望学部の分野に紐づいた話題が題材になる傾向があるため、系統の合わない本で練習すると、仕込んだネタが本番で使えません。複数の系統を併願する場合は、分野を広くカバーする課題集を軸にしてください。

時事対策はいつから何をすればよいですか?

試験の3か月前を目安に、時事キーワード集を1冊決めて繰り返してください。テーマ本が扱う論点の体系に対して、時事本は直近の社会の動きを補う役割です。読んで覚えるだけでなく、載っている話題を自分の言葉で説明し、自分の答案の具体例として使える状態にすることが目標です。年度版の本は、受験する年に合わせて最新のものを選んでください。

難関大ルートでは何を足せばよいですか?

3つあります。①課題文や資料を読み解いてから論じさせる出題への対応として、課題文型の演習書を足す。②専門分野の知識を絡めた論述を課す大学では、その科目の参考書ルートと小論文対策を一体で進める。③答案の組み立てを学べる本で型を固め、過去問のテーマで書いて添削を受ける。志望校の過去問を最初に見て、どこまで求められているかを確かめてから足してください。

書いた小論文は誰に添削してもらえばよいですか?

学校や予備校の先生など、答案を読んで論の欠陥を指摘できる第三者に頼んでください。小論文は自己採点がもっとも難しい科目のひとつで、書けたつもりの答案に、問いとのずれや根拠の抜けが残ります。添削を受けたら、指摘を反映して同じテーマで書き直すところまでやると、1本の答案から得られるものが大きく変わります。書きっぱなしで本数だけ増やしても伸びません。

大学入試向けの小論文の参考書は編入対策にも使えますか?

使えます。書き方の型と頻出テーマの仕込みは、大学入試向けの参考書が種類も多く、編入対策でもそのまま土台になります。この記事で紹介した本の多くも大学入試向けです。ただし編入試験では、志望学部の分野への関心と基礎的な理解まで答案から見られるため、参考書だけでは仕上がりません。仕込みが終わったら、志望校の過去問のテーマで書き、学部の分野の知識と接続する段階に必ず進んでください。

課題文型や資料型の出題にはどう対策すればよいですか?

課題文型は、筆者の議論を正確に踏まえることが前提になるため、要約の練習を答案練習に組み込みます。課題文つきの演習書を1冊決めて、要約してから意見を書く順番で練習してください。資料型は、統計やグラフの変化を言葉にし、その原因や影響に仮説を立てる練習が中心です。図表つきの課題を扱う参考書で手順をつかんだら、志望校の過去問の資料で同じ手順を繰り返します。どちらの型でも、答案の骨格は書き方の型の本で決めたものを使い続けます。

あわせて読みたい

小論文は「書き方」と「本のルート」の2本で1セットです。専門科目と一体で対策する人は、科目別の参考書ルートもあわせてご覧ください。

編入受験の進め方へ戻る

本記事には、無断利用を検知するための識別を含みます。コンテンツの利用について
LINEで無料相談を予約