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東北大学経済学部

東北大学 経済学部 編入の合格体験記|ハムレットさん・英語を先に固め、経済学と経済数学へ

編入総研 編集部 / 更新日: 2026-08-08​‌​​​​​​​​​​‌‌‌‌​​​‌‌​‌‌‌​​​​​‌​

結論:試験科目が数学と経済学だけの大学を選び、その2つを深く掘った

後期日程で入った国公立大学で経済学に出会い、世界を構造的に見る面白さを知ったことが出発点でした。一度は浪人も考えたものの家族に反対され、そこで「受験をやり直すより、学びを続けながら環境そのものを移す」という発想に切り替えています。休学して東北大学 経済学部を目指した理由は環境の水準だけでなく、試験科目にもありました。東北大学と神戸大学の経済学部は数学と経済学が中心で、関心のない科目が混ざっていないことが決め手になっています。

対策の起点は2023年8月、初めて受けたTOEICの385点でした。そこから半年あまりで800点まで戻し、2024年3月に出願用のスコアを確保しています。専門は暗記から入らず、論点がどこで分かれるのか、似た概念がなぜ区別されるのかという骨組みの理解を最優先にする方針。ミクロは3周、マクロや演習書は2周ずつ積みました。過去問は先輩から譲り受けたものと公開されている解説を使い、模範解答がないところは添削で補っています。先に受けた神戸大学は不合格でしたが、その手応えの悪さを「ここで崩れたら後がない」という危機感に変え、最後の1か月は1日8時間まで上げて東北大学の対策に振り切りました。

国公立大学前籍
1.91前籍GPA
3校受験した大学
3か月対策にかけた期間
合格校東北大学 経済学部
前籍国公立大学
前籍の学部・学科経済学系
入学年2024年4月 入学
編入年次3年次
受験年度2024年度入学

この記事で分かること

  • 浪人ではなく編入を選んだ理由と、東北大学に決めた基準
  • 実際に出願した大学と、その結果(東北大学・神戸大学)
  • TOEIC385点から800点まで、対策の順番と学習時間
  • 経済学・経済数学で使った教材と、過去問の入手方法
  • 試験当日の会場の注意点と、出題内容

なぜ編入を目指したのか

高校時代、私は志望校の志は高いという極端な価値観を持ちながら、受験勉強には本気になりきれませんでした。結果として後期受験した地方国公立大学に進学しましたが、そこで経済学に出会い、世界を構造的に理解する面白さを知りました。当初は浪人も考えましたが家族に反対され、その時ふと、もう一度受験をやり直すよりも、大学で学びを続けながら環境そのものを変えていく方が自分にとって有意義だと感じたのです。難易度や達成感の問題ではなく、「学びを止めずに高い環境へ移る」という発想が編入でした。こうして私は休学して東北大学経済学部への編入を決めました。

志望校を選んだ決め手

決め手は二つです。第一に試験科目で、神戸・東北の経済学部編入は数学と経済学が中心で、経営学のような関心のない科目が混ざっていない。自分の興味と入試がまっすぐ繋がっていると感じました。第二に環境の水準で、滋賀大等の地方国立へのマイナーチェンジにはわざわざ環境を移ってまで学び直す価値を感じず、一定水準の教育と周囲の学習意欲が担保された環境として神戸・東北くらいがちょうどいいと考えました。なお当時は、面接の有無もあって志望校をそこまで厳密に詰める必要はないと思っていて、解像度はその段階で十分だという感覚でした。マクロ経済学に強い教員がいたのは入学後に分かった棚ぼたです。

編入を周りに伝えた時の反応

伝えた相手: 家族 / 伝えた時期: 試験の半年〜1年前

両親はもともと熱心に期待を寄せるタイプではなく、進学先にも十分納得していました。浪人には反対でしたが、それは「学費はこれだけしか出さない」という予算上の制約が理由で、その枠をかいくぐる編入については「費用がかからないならやってみればいい、ただしこちらに迷惑はかけるな」という距離のある容認でした。私自身は、受験に努力を投入しないまま得た出発点を人的資本の土台にすることに納得できず、環境を変える可能性に賭けたかった。両親は最後まで完全には賛成しませんでしたが、TOEICの伸びなど途中経過の実績を小出しに共有するうちに、「向こう見ずではなく本当に頑張っているのだ」と認めるように変わっていきました。 当時の同じ大学の友人には、「編入を目指している」とだけ最低限伝えたうえで、交流はほとんど控えました。誘いを断るときは一言断りを入れる。それでも、わけあって努力している人を周囲が冷たく扱うことはなく、結局みんな応援してくれました。最初から黙っていると相手も分からず話しかけてくるので、普段一緒にいる人にはきちんと開示した方がメリハリがつくと感じました。

受験した大学とその結果

この合格者が実際に出願した大学です。編入試験は日程も科目も大学ごとにばらばらなので、どこをどう組み合わせたかは志望校選びの参考になります。

結果大学・学部編入年次試験区分受験者数倍率
合格(入学)東北大学 経済学部3年次一般編入406.7倍
不合格神戸大学 経済学部3年次一般編入505.0倍

受験者数・倍率は、この合格者が試験当日に見聞きした記憶にもとづく数値です。大学が公表している数字とは異なる場合があります。出願前には必ず各大学の学生募集要項で確認してください。

合格までの学習計画

私が編入試験対策を始めたのは 2023年8月 、本番の試験は 2024年11月 でした。

時期別の1日の学習時間

平日と休日それぞれ、1日に何時間やっていたかです。棒の長さは平日・休日を通して同じ目盛りで比べられます。

平日

開始期
1h
中期
3h
直前期
6h

休日

開始期
2h
中期
3h
直前期
6h

1日あたりの学習時間の推移

月ごとの、1日あたりの学習時間です。どの時期にどれだけ積み上げたのかが分かります。

2023年8月
1.5h
2024年3月
3h
2024年11月
8h

月ごとの学習の中身

  • 2023年8月

    主な科目: 英語 / 気持ちの状態 2/5

    1回目のTOEIC受験で、大学受験で文法とかも一切高校で勉強してなかったっていうのもあって、300点台ととてつもなく低い点数を取ってしまって、愕然としたのを覚えてます。

  • 2024年3月

    主な科目: 経済学, 英語 / 気持ちの状態 4/5

    TOEICのスコアが前回から100点以上伸び、無事に800点の大台を超えました。 目標達成自体は非常に嬉しいものの、特に対策を変えたということが別になかったので、素直には喜べなかったことを覚えています。

  • 2024年11月

    主な科目: 経済学, 経済数学 / 気持ちの状態 3/5

    先行して実施された神戸大学の試験に臨んだものの、手応えがあまり良くなく、試験直後は精神的に非常に落ち込みました。しかし、「ここで崩れて東北大学の試験まで落としてしまったら、後がない」という強い危機感を抱いたことが、結果として大きな転換点となりました。 弱気になっている暇はないと自分に発破をかけ、東北大対策の最終確認へのギアを一段上げるための強力な起爆剤にすることができました。

勉強場所と環境

私は大学内の「ほとんど使われていない教室」をシラバスから探し出し、そこを固定の拠点にして終日入り浸っていました。教室を個室状態のワンオペ環境として独占できたため、周囲の目を気にせず英語の音読をしたり、スピーカーでリスニング音声を流したりと、アウトプットに最適な空間を構築できました。 また、勉強に飽きたり煮詰まったりした際は、外に出て散歩をしながら、それまでインプットした内容について独り言でベラベラとアウトプット(復習)をして気分転換を図っていました。 ずっと机に縛り付けられるのではなく、こうしたリフレッシュを合間に入れられるため、近くに大きめの公園や歩きやすい環境がある大学は、勉強場所の選択肢としてかなり有利だと思います。

スランプとメンタル回復

正直に言うと、私の落ち込みの多くは「やると決めたことをやれなかった自分」への言い訳作りとして始まっていました。その日のタスクを消化できず、かといって明日に回して眠ることもできず、無駄に夜更かしして翌日に響く——そんな悪循環に陥る時期がありました。 もっと根が深かったのは、「本来の自分にふさわしい環境は外にあるのに、外れ値的な結果を引いてこの環境に居ざるを得ない」という認識です。これにとらわれると、今の状況を実際以上に悪く感じ、大きな機会費用を払っている気がして気が滅入りました。しかも合格までは住環境も大学も変えられず、即効の解決策はありません。 私の結論は、無理に合理的に動こうとしてバーンアウトしては本末転倒だ、ということです。参りながらも、くよくよ悩みながら、その時期を通り抜けるしかない。むしろそれは自分を見つめ直す機会にもなり得ます。編入は出願に必要な単位が少なく時間に余裕があるので、一時的に止まること自体は悪いことではありません。大舞台で緊張するのと同じで、誰にでも必然的に起こることだと、今では思います。

科目ごとの対策と使った教材

科目ごとに、どの時期に何を使って、どう進めたかです。

経済学

2023年12月 〜 2024年10月

ミクロ経済学 (芦谷)の表紙

ミクロ経済学 (芦谷) 3周

選んだ基準: 神戸大学の問題作成のベースになっているという情報をどこかで聞いたため。

具体的な知識は後から暗記でいくらでも詰められるので、まずは各論点が「どういう場合に分かれるのか」「似た概念がなぜ区別されるのか」といった構造=骨組みを理解することを最優先にしました。逆に、骨組みを飛ばして暗記から入る勉強は自分には重く、興味が続かないので避けています。これは他の参考書にも共通する自分の方針です。芦谷ミクロは練習問題の質が比較的高く、神戸大の過去問とレベルが近いので、実践演習として意識して解くと効果的でした。ただ個人的には、練習問題以上に、純粋に読み物として読みやすい点がこの本の一番の長所だと感じています。

マクロ経済学の表紙

マクロ経済学 2周

選んだ基準: 初級マクロの参考書は、分野の根本的な区別が曖昧なまま、IS-LMやAD-AS、景気循環へと話が広がっていくものが多い。そこを体系的に整理し直したいと考えて選びました。加えて、ソローモデルや黄金律といった成長論の序盤が神戸・東北で出題されていた記憶があり、その範囲についてこの本が薦められているのを目にしたことも理由です。

ソローモデルや黄金律は、掲載ページこそ短いものの頻出だと考えられるので、丸暗記ではなくモデルの動学を自分でルーズリーフに証明しながら書き上げる作業を数回繰り返せば十分だと思います。使い方としては、問題集や本格的な入門書に手をつける前に、この本でマクロ経済学全体の概観を一度つかんでおくと、その後の知識が頭に入りやすくなります。注意点として、最近は基礎編・応用編に分割された版が出ており、東北・神戸ではあまり出題されない労働市場(DMPモデルなど)の紙幅が厚くなっています。そのため必要な箇所の見極けはやや難しくなったかもしれませんが、過去問と照らしながら必要な部分を納得のいく解説で学べる、読んで損のない良書です。

ミクロ経済学演習 (奥野)の表紙

ミクロ経済学演習 (奥野) 2周

選んだ基準: 学部上級レベルのミクロ演習書というと、これくらいしか知られているものがなかったのが第一の理由です。他に神取の『ミクロ経済学の技』も候補にありましたが、よく通っていた古本屋にこちらが置いてあったので、それならこれでいいかという感じで選びました。

過去問だけでは練習量が足りず、網羅的に感覚をつかんでおきたくて解きましたが、正直「解いただけ」という面もあり、必須という感じではありません。時間に余裕があるなら解いてもいい、という程度の位置づけです。編入では問われなさそうな範囲も所々扱っており、この本単体では解説が不十分な箇所も多いので取扱い注意ですが、ヒューリスティックの量を増やしたいならやる価値はあると思います。解説の質という点では、神取『ミクロ経済学の技』の方が優れていると感じます。

速習!マクロ経済学 2周

選んだ基準: 編入の先輩のnoteでよく聞く名前であった入門書だったため。

神戸・東北のファンデーションとして、内容は全部覚えておいた方がいい入門書だと思います。特に難しい内容はないので、何が解説されていたかをリコールしながらルーズリーフに書き起こしていく形で十分です。ただ、後半の景気循環やライフサイクルの部分が意外と問われることもあるので、変にウェイト付けをせず、全範囲を通して仕上げてしまうのがいいと感じました。

経済数学

2024年6月 〜 2024年10月

線形代数キャンパス・ゼミの表紙

線形代数キャンパス・ゼミ 2周

選んだ基準: 編入の先輩のnoteでよく聞く名前であった入門書だったため。

演習版も合わせて何周かやれば、学部で問われる線形代数の問題にはある程度網羅的に対応できるようになります。ただし、これはあくまで試験対策としての一時的なバッファー作りに向いている、という位置づけです。根本から理解したいという人には絶対に勧めません。逆に、深い理解は一旦脇に置いて、短期間で編入・学部レベルの問題を網羅的に解けるようになりたい、という目的で回すなら十分な一冊だと思います。

微分積分キャンパス・ゼミの表紙

微分積分キャンパス・ゼミ 2周

選んだ基準: 編入の先輩のnoteでよく聞く名前であった入門書だったため。

評価の方向性は線形代数版で述べたものと同じです。良い点は、編入・学部試験で問われる範囲とそうでない範囲の線引きがちょうどよくできていること。出題ラインに沿って効率的に対策できます。一方で解説の質はかなり低く、理解の助けという面では物足りません。割り切って試験範囲を網羅するための演習用と捉えるのがいいと思います。

経済学を学ぶ人のための数学講座 2周

選んだ基準: 神戸大学の経済数学の種本と言われていたのを目にしたため。

そこそこの解説に加えて演習問題もついており、これ一冊でも経済数学の対策には十分だと感じました。使い方としては、定義や例題の部分を自分で書き起こせるようにするのがいいと思います。マセマのキャンパス・ゼミであまり解説されていない部分についても、この本にはある程度記載があり、それがそのまま編入で問われることが結構あります。ただマイナーな本なので入手しにくい面はありますが、中古で多少高額でも手を伸ばす価値はあると思います。

<サピエンティア>経済数学 2周

選んだ基準: 神戸大学の経済数学の教科書として使われていたため。

出てくる定義・定理・公理・証明は、自分で再現できるようにしておいた方がいいです。この問われ方は受験数学ではあまり見ない形ですが、学部数学として証明や定義そのものを重視して問うてくる点が重要で、そこはきちんと理解しておくべきだと思います。逆に、過去問にはそれらの定義や性質を使って解く問題はあるものの、さらに踏み込んだ発展問題的なものは目にした記憶がないので、性質をほぼ丸暗記しておけば大体解けるのではないかと思います。なお、出題傾向の相性として、東北大だけを目指す場合はあまり噛み合わないかもしれません。

微分積分入門 (桑村 2周

選んだ基準: 東北大の経済数学入門の教科書だったため。

初等微分方程式の解法、広義積分、陰関数、Γ関数やβ関数など、神戸大では使われないものの東北大では出てくる内容がこの本にはきちんと載っており、さすが教科書として指定されているだけはあると感じました。逆に不動点などは載っていませんが、教科書として指定されている本で拾えない範囲は他の受験者も拾えないので、出題されても割り切って捨ててよい問題だと考えています。だからこそ、この本に載っている範囲はしっかり押さえておく方が費用対効果が高いと思います。 ただ、本当におすすめしたいのは本そのものというより、アプローチの方です。問題作成を担当する先生はその時々で変わるので、各年度のシラバスを見て、何が教科書として使われているか、誰が作問しそうか、どの授業を受け持つ先生が作りそうかを読み解く。そこから出題範囲をある程度逆算できるので、この本というより、その見極め方をおすすめします。

英語(TOEIC)

2023年8月 〜 2024年3月

スタサプ 高3 トップレベル 英語<文法編> 前後編 2周

選んだ基準: 高校の同期が勧めてくれた/関正夫生の動画解説がわかりやすい

自分的には高校での英語の一切の勉強の蓄積がなかったので、ここから始めたのは正解だった。公式のテキストではある程度解説も問題も含まれていて、ただ映像授業を調校するだけでもかなりいい。そこまで高くないサブスク費用なので、受けてみた方がいいかなと思います。大学受験の勉強やってない人は中途半端でいきなり『でる1000』とかに取り組むと挫折するかもしれません。

TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズの表紙

TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ 3周

Ankiというフラッシュカードアプリを使いました。まず本を裁断してPDF化し、Pythonコードを書いて、その内容をAnkiのカードに一括インポート。定期的にリマインド通知が来るように設定し、間違えた単語には音声を付けてカード化しました。間隔反復で復習が回るので、効率よく覚えられた実感はあります。 ただ正直に言うと、単語は例文の中で覚えた方が定着すると思うので、ここまで手間をかけず、本をそのまま繰り返し見る方が結局は早いかもしれません。自動化の仕組みづくり自体が楽しくなってしまう面もあるので、後輩には「凝った環境構築は目的化しやすい」という点も含めて参考にしてもらえればと思います。

公式問題集(7~10) 2周

公式問題集の役割は、英語力そのものを伸ばすことよりも、本番の時間制限の中で英語を読み切る「解き慣れ」の部分が大きいと思います。試験本番では、緊張で英語自体が頭に入ってこないという人が実際かなり多いはずで、これは能力というより慣れの問題です。だからこそ、制限時間内にきちんと解き切る形式で英語を読む練習として、公式問題集を使うのは一定の意味があると考えています。実力養成というより、本番の感覚に体を慣らすための教材という位置づけで取り組むのがいいと思います。

過去問対策(入手・分析・周回)

神戸大の過去問は、SNS(Twitter)で繋がった先輩から解答つきで全部譲ってもらいました。解答に自信が持てない箇所は、その先輩に直接相談して、どういう答案がいいのかを一緒に考えるようにしていました。東北大は、noteで問題と解説を公開している方がいたので、それを利用しました。模範解答が手元にない、あるいは解答の質に確信が持てない場合は、こうした先輩への相談や、オンライン編入学院の添削で補うのが有効だと思います。 取り組み方について正直に書くと、私は解答解説を丁寧に覚え込むというより、添削で指摘された箇所だけを押さえる、という雑なやり方になっていました。これは良くも悪くもで、振り返れば過去問の答案の型はもっと丁寧に分析・反復した方がいいです。地味でつまらない作業ですが、合否を分けるのはまさにそこだと思います。

振り返ってみて、これもやっておけばよかった

サピエンティアの経済数学対策を甘く見ていたのが一番の後悔です。第一志望は東北大だから、神戸特化の暗記までは詰め込まなくていいだろうと考えていました。しかし実際には過去問でも問われており、サピエンティアに頻出の項目が出題されたとき、「ここは知っている」と思っていたのに正確に覚えていなかったせいで解けない、ということが起きました。それが響いて、神戸では取りこぼしてしまったと感じています。 そこで学んだのは、流暢性の罠の怖さです。構造や目次、どんな項目があるかを最初に頭へ入れておくのは暗記のベースとして強力ですが、同時に「分かっているつもり」という知ったかぶりを生み、自分自身を欺く原因にもなります。だからこそ、自分の習熟度をメタ的に点検し、自分で自分をメンタリングするような作業を並行すべきだと思います。取りこぼしは後のメンタルバランスにも悪影響を及ぼすので、暗記すべき項目はきちんと潰しておいた方がいい。不安から逃げるように勉強を始めると、こういうところで足をすくわれやすいと痛感しました。

AIの活用方法

当時使っていたのはDeepSeekでした。ただ今となっては競合他社のAIの方が有用なので、これ自体はあまりおすすめしません。使い方も限定的で、教科書に明確に書かれていない部分——たとえば定義や証明をどういう形でパッケージングして示すべきか、どんなテンプレートで覚えておけばいいか、といった点——について、部分的に定義を問い直す程度に使っていました。全体としては、AIにそれほど依存していなかったというのが正直なところです。 後輩へのおすすめとしては、定義や証明の「型」が参考書だけでははっきりしないとき、その部分だけ対話型AIに問い直して整理する、という補助的な使い方が現実的だと思います。最初から答えを丸ごと作らせるのではなく、あくまで理解の穴埋めに限定して使うのが、編入対策では安全だと感じます。

英語のスコアをどう上げたか

受験で利用した英語試験は TOEIC L&R です。以下、それぞれのスコア推移です。

TOEIC L&Rのスコア推移

2003004005006007008009002023年08月・385点2023年09月・565点2023年10月・515点2023年11月・615点2024年01月・735点2024年03月・提出・800点

点をタップすると受験時期とスコアが表示されます。

受験時期の一覧を開く

2023年08月 385点 → 2023年09月 565点 → 2023年10月 515点 → 2023年11月 615点 → 2024年01月 735点 → 2024年03月 800点(提出)

試験当日はどうだったか

当日の時間の流れと、会場で感じたことです。

東北大学 経済学部

当日の受験者数35名ほど
試験時間の構成10時から12時の2時間で経済数学と経済学をそれぞれ自分のペースで解くというような感じでした。
当日の気づき東北大学は、仙台駅付近にある片平キャンパスをはじめ、複数のキャンパスが市内に点在しています。筆記試験の会場となるのは基本的に、山側に位置する「川内キャンパス(地下鉄東西線・川内駅直結)」ですが、私の同期には「片平キャンパスだろう」と完全に思い込み、勘違いしていた人がいました。 当日の朝に会場を間違えると取り返しのつかない事態になります。募集要項や受験票に記載されているキャンパス名を事前に必ず確認し、アクセス方法(どの路線・どの駅を使うのか)まで徹底してダブルチェックしておくことを強く勧めます。

神戸大学 経済学部

当日の受験者数45
試験時間の構成すみません、特に覚えていません。
当日の気づき正直、当日のコンディションは最悪でした。まず宿を神戸駅周辺、つまり受験会場から離れた場所に取ってしまったのが最初の失敗です。さらに緊張で文字通り一睡もできず、朝に少しだけ仮眠を取ろうとしたら、予定していたJRに乗り遅れてしまいました。慌ててタクシーを拾い、開始ギリギリに到着しましたが、寝不足と極度の緊張で実力を出せる状態ではありませんでした。 ここから後輩に伝えたい注意点は四つです。第一に、宿は会場からできるだけ近い場所を取ること。第二に、緊張で眠れないタイプの人は、睡眠導入剤などをあらかじめ用意しておくこと。眠れないまま本番を迎えるのは本当に消耗します。第三に、タクシーは万能ではないこと。会場が山道・坂道の途中だと、タクシーでもスピードが出せず、思ったほど早く着きません。「タクシーがあるから大丈夫」と油断しないこと。第四に、いざという時にタクシー代をすぐ払えるだけのバッファーを手元に持っておくこと。 私のように直前で慌てないよう、移動と睡眠だけは前日までに万全にしておくことを強くおすすめします。

ハムレットさんが東北大学の試験で実際に解いた問題

志望理由書でどのような内容を書いたか

筆記で何がどう出たか(科目ごと)

何がどう出たかが分かっているかどうかで、対策の効率はまったく変わります。無料相談では、志望校や現在の状況をうかがったうえで、口頭でお伝えできる範囲でご案内します。資料のお渡しは受講生の方に限らせていただいています。

無料相談で試験の中身を聞く

ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。

受験にかかった費用

編入試験対策にかかった費用の内訳です。これから編入を目指す後輩の、予算の参考になれば嬉しいです。

項目金額
① 教材・書籍代¥40,000
② 対策指導費¥3,000
③ 試験関連費¥40,000
④ 出願関連費¥60,000
⑤ 当日関連費¥100,000
合計¥243,000

編入したあとの生活

差分: −15単位 (認定率 76% )

単位はどれくらい認定されたか

62単位編入前の取得単位
47単位認定された単位
15単位認定されなかった単位
76%認定された割合

認定された 47単位(76%)認定されなかった 15単位(24%)

編入前に取得した62単位のうち、編入先に引き継がれたのは47単位です。残りの15単位は認定されず、編入先の卒業要件には算入されません(同じ数だけ取り直すという意味ではありません)。

ハムレットさんが編入したあとに分かったこと

単位認定でもっとこうしておけばよかったこと

編入後の就職活動の状況

編入学後に気づいた貴重な情報

単位認定でどこを詰めておくべきだったか、入学前の不安が実際どうだったか、就職活動はどう動いているか。入ってからでは取り返しがつかない話です。無料相談では、志望校や現在の状況をうかがったうえで、口頭でお伝えできる範囲でご案内します。資料のお渡しは受講生の方に限らせていただいています。

無料相談で編入後の話を聞く

ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。編入は入って終わりではありません。入学後の単位と時間割は、出願先を決める段階で効いてきます。

編入前の自分へ

編入を考える後輩に伝えたいのは、受かったかどうか自体には、そこまで価値はないということです。大事なのはその環境をどう使うか。せっかく大学を変えても、自分から動かなければ経歴が変わるだけで終わりかねません。
それでも、この選択には副次的な良さがあると思っています。一つは、進学後に続く経済学や専攻分野の勉強に対して、早めに心構えのアンカーを据えられたこと。もう一つは、「大学に入ってはっちゃけよう」という流れから外れて、自分を見つめ直す時間、一人になる目立たない時間を確保する仕組みとして、編入が偶然うまく働いたことです。日本のありがちなイベントのテンプレから一歩外れることで、見つけられる何かがあるんじゃないかと思います。
正直、私は編入という制度そのものに賛成しているわけではありません。ただ、だからこそ制度に乗り切らず、今も反骨心を保ったままいられています。完全な達成感は得られなくても、その反骨心を絶やさず次を考え続けられるという意味では、仮面浪人より自分には合っていたと感じます。
それを生かすかどうか——そもそも生かす生かさないという二分も少し変な話ですが——意味がないわけではない、くらいの距離感で捉えてもらえればと思います。

— ハムレットさん(東北大学 経済学部)

この記事について

監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)

本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。本文は、合格者本人が回答した編入体験アンケートをもとに構成し、公開について本人の同意を得ています。氏名・連絡先は掲載していません。

※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ

最終更新: 2026-08-08

この合格者が使った参考書

本文に出てきた教材のうち、編入総研にレビューがあるものです。各カードをタップすると、中身・使いどころ・つまずきやすい箇所をまとめた記事に移動します。

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