無料相談を予約

ホーム編入受験の進め方編入試験の参考書

英語のIELTS対策

大学編入 IELTS 参考書ルート|TOEICが使えない大学と対策の順番

編入総研 編集部 / 更新日: 2026-08-10​​‌‌‌‌‌‌‌​​​​‌‌‌‌​​‌​​​‌‌​‌​​​​‌

編入試験の英語は、TOEICのスコア提出で済む大学が大半です。ところが、TOEICでは出願できない学部があります。代表例が法政大学経営学部です。この学部は2年次編入・3年次編入とも、TOEFL iBTまたはIELTS(アカデミック)の成績証明書の提出が必須で、TOEIC・実用英語技能検定・TEAP・GTEC・ケンブリッジ英語検定は使えません。

つまり、この学部を受けると決めた時点で、英語はTOEFLかIELTSの二択になります。そして両方を選べる場合、オンライン編入学院の受講生ではIELTSを選ぶ方が多くいます。TOEFL iBTは全問コンピューターで統合型の設問が中心なのに対し、IELTSは設問の型が安定していて対策を組み立てやすいためです。実際に、オンライン編入学院が取材した法政大学経営学部の合格者は、いずれもIELTSを選んで提出しています。

この記事では、IELTSが必要になる場面の見分け方 → 試験の性質 → 参考書ルート → スコアを取り切るスケジュールの順で、編入のIELTS対策をまとめます。参考書ルートは、出願に使えるスコアを最短で取るスコア確保ルートと、そこから上を狙う高スコアルートの2本立てです。

この記事で分かること

  • IELTSが「使える」大学と「要る」大学の見分け方(法政大学経営学部が代表例です)
  • IELTSの試験の性質(アカデミックとジェネラルの違い・紙とコンピューターの違い)
  • スコア確保ルートと高スコアルートで使う参考書と順序
  • 出願から逆算して、いつまでにスコアを取り切るか
  • やってはいけない使い方と、よくある質問

編入試験は大学ごとに出願資格も科目も違います。いまの学年・在籍区分で受けられる大学がどこかは、条件を突き合わせて初めて分かります。

無料相談で受けられる大学を聞く

ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。

IELTSが選択肢になるのはどんなときか

先に前提をそろえます。「IELTSが使える」と「IELTSが要る」は別です。外部試験を受け付ける学部の9割超はTOEICで出せる一方、IELTSで出せる学部はおよそ3分の1にとどまります。多くの受験生にとって、IELTSは「全員がやる試験」ではなく、特定の大学を受けるために選ぶ試験です。IELTSが選択肢に上がるのは、次の3つの場面です。

場面何が起きているか
1. TOEICが使えない学部を受ける法政大学経営学部が代表例。英語外部試験はTOEFL iBTまたはIELTS(アカデミック)のみで、TOEICのスコアを持っていても出願できません。この型の学部では、IELTSは「使える」ではなく「要る」になります
2. すでにIELTSのスコアがある神戸大学経営学部のように、TOEFL・TOEIC・IELTSのどれでも出せる大学なら、留学準備などで取ったIELTSをそのまま流用できます。ただし対象はアカデミック・モジュールで、IELTSオンライン版の成績は受け付けないなど、受け方の指定があります
3. 外部スコアで当日の英語試験が免除される外部試験のスコアで当日の英語試験を免除・換算する大学があります。IELTSが免除の対象に入っているかは大学ごとに違うため、募集要項の英語欄で確認してください

注意したいのは、逆のパターンもあることです。京都大学法学部のようにTOEFL iBTだけを指定し、IELTSでは出願できない大学もあります。「外部試験ならどれでもよい」わけではないので、志望校と併願先のすべてについて、募集要項の英語欄を最初に読んでください。

併願の組み方にも影響します。IELTSで出せる学部は限られるため、IELTSだけで併願全体を組むのは難しいのが実情です。第一志望がTOEIC不可の学部なら、IELTSを軸に据えたうえで、併願先は「IELTSでも出せる大学」から優先して選ぶと、英語の準備を1本にまとめられます。どうしてもそろわない場合にTOEICを併走させるか、当日の筆記英語で受けられる大学を足すかは、英語にかけられる時間との相談です。筆記型の英語対策は編入試験の英語(和訳・長文読解)にまとめています。

募集要項で確かめる4点。①使える外部試験の種類(TOEICが使えるか、TOEFL/IELTS限定か)、②モジュールの指定(アカデミックか)、③受験形式の指定(オンライン版・自宅受験版の成績を受け付けない大学があります)、④スコアの有効期間と提出方法(成績証明書の原本提出など)。この4点を読み違えると、取ったスコアが使えません。

IELTSはどんな試験か:TOEICとの違い

IELTSを初めて調べる人がつまずきやすいポイントを先に整理します。

項目IELTSの仕様
モジュールアカデミックジェネラル・トレーニングの2種類。大学編入で使うのは原則アカデミックです。申込時に自分で選ぶため、ジェネラルを受けてしまうと出願に使えないことがあります
技能リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能。TOEIC L&Rにはない「書く・話す」が課されます
スピーキング試験官と1対1の対面インタビュー形式。マイクに吹き込むTOEFL iBTとは形式が違います
受験形式紙(筆記型)とコンピューター版があり、出題内容と採点基準は同じです。コンピューター版は実施日程が多く、結果の返却が早い傾向があります
スコア1.0〜9.0のバンドスコア(0.5刻み)で、技能別のスコアと総合(オーバーオール)が出ます。大学がどちらを見るかは要項によります

TOEICとの実務上の最大の違いは、ライティングとスピーキングがあることです。読む・聞くはTOEICの学習の延長で戦えますが、書く・話すは練習しないと点になりません。TOEICからIELTSに切り替える場合、対策期間はTOEICより長めに見積もってください

TOEFL iBTと比べたときの使い勝手は、オンライン編入学院の指導での実感として、IELTSのほうが対策の型を作りやすいと考えています。TOEFL iBTは読んで聞いてから話す・書く統合型の設問が中心で、素材も講義調のアカデミックな内容に寄ります。IELTSは技能ごとに設問の型が安定しており、手書きでも受けられ、スピーキングも対面の質疑で進むため、「型を覚えて演習で固める」という編入対策の進め方に馴染みます。両方を選べる受講生でIELTSを選ぶ方が多いのは、この理由です。

参考書ルート:スコア確保ルートと高スコアルート

IELTS対策のゴールは満点ではありません。出願に使えるスコアを、専門科目・小論文の対策が本格化する前に取り切ることです。ここでは合格した先輩の使用が確認できた本とレビューのある本から、目的別に2本のルートを示します。

ルート誰向けか・どこまでやるか
スコア確保ルート出願要件を満たすスコアを最短で取り、専門対策へ移りたい人。単語帳1冊+総合対策1冊+本番形式の問題集1冊の3冊で、1回目の受験まで走り切ります
高スコアルート提出スコアそのものが判定材料になる大学を受ける人や、特定の技能で伸び悩んだ人。技能別問題集で弱点を埋め、語彙を上乗せし、本番形式の演習量を足します

スコア確保ルート:3冊で1回目の受験まで

段階使う本
1. 単語
語彙の土台を作る
実践IELTS英単語3500。IELTS頻出の語彙をレベル別に押さえる定番で、合格した先輩も最初の1〜2か月で集中的に周回しています
2. 全体像
4技能の型を知る
スコアに直結!IELTS徹底対策テキスト&問題集。4技能の出題形式と解き方の型を1冊で通し、「IELTSがどんな試験か」を体で覚えます
3. 本番形式
時間を計って演習
IELTS公認問題集。本番と同じ形式で時間を計って解き、技能ごとの弱点を受験前に把握します

スコア確保ルートで使う本です。

とにかく単語量を回す。1ヶ月で2周(3500語×2周)を達成。

法政大学経営学部に合格した先輩(『実践IELTS英単語3500』を使用)

このルートの終点は1回目の受験です。受験すると技能別のバンドスコアが返ってくるので、そこで必要なスコアを確保できていれば、英語は打ち止めにして専門対策へ移ってください。実際に法政大学経営学部に合格した別の先輩は、必要なスコアが取れた時点でIELTSを打ち切り、残りの期間を小論文に集中させています。

高スコアルート:弱点技能に絞って足す

1回目の受験で足りなかった場合や、提出スコアで差をつけたい場合は、全技能を均等に伸ばそうとせず、返ってきたスコアが低い技能に絞って足します

目的足す本
技能別の底上げ実践IELTS技能別問題集リスニング同リーディング同ライティング同スピーキング。設問タイプ別に解き方を学べるシリーズです。4冊全部やる必要はありません。弱い技能だけ選びます
語彙の上乗せIELTS必須英単語4400文脈で覚えるIELTS英単語。3500を回し終えてから足します。英語のまま語彙を増やしたい人にはBarron's Essential Words for the IELTSという洋書の選択肢もあります
演習量の追加IELTSブリティッシュ・カウンシル公認 本番形式問題3回分。受け直しの前に、本番形式の演習を積み増します

高スコアルートで足す本です。

他のIELTSの問題集に比べ使いやすい印象

法政大学経営学部に合格した先輩(旺文社のIELTS問題集リーディング・リスニングを使用)

ライティングとスピーキングは、独学の自己採点がいちばん難しい技能です。書いた答案や話した内容は、自分では減点箇所に気づけません。この2技能を伸ばす段階では、添削やフィードバックをくれる相手を確保してください。読む・聞くの独学と、書く・話すの添削を組み合わせるのが確実です。

いつまでにスコアを取り切るか

逆算の起点は出願日です。編入試験の出願は9〜11月に集中し、スコアの返却と成績証明書の手配には時間がかかります(段取りの全体像は編入の出願手続きとスケジュールを参照)。試験日ではなく出願日にスコアが間に合うかで計画を立ててください。

  • 出願の1年前〜

    志望校と併願先の募集要項で英語欄を確認する。使える試験・モジュール・受験形式・有効期間の4点を読み、IELTSの受験計画を立てる。スコア提出が必須の学部を受けるなら、この確認が全対策の最初の一歩です

  • 8〜10か月前

    単語帳と総合対策の2冊で土台を作る。単語は毎日回す。書く・話すの練習もこの段階から少しずつ始める

  • 6〜8か月前

    本番形式の問題集で時間を計って演習し、1回目の受験。返ってきた技能別スコアで弱点を特定する

  • 4〜6か月前

    弱点技能を技能別問題集で埋めて受け直しここで英語を終わらせるのが目標。成績証明書の手配方法も要項で確認しておく

  • 出願〜試験当日

    専門科目・小論文に全振りする。英語は単語の維持だけに絞る

「専門対策が本格化する前に英語を終わらせる」が、合格した先輩に共通するパターンです。法政大学経営学部の合格者2人の体験記(約9か月の計画型5か月の短期集中型)も、どちらも先にIELTSを片づけてから小論文へ移る同じ型でした。

有効期間の罠に注意。スコアの有効期間は大学ごとに定めがあり、「一定の時期以降に受験したスコアのみ有効」と受験日で期間を区切る大学もあります。早く取りすぎたスコアが出願時に無効になっていないか、必ず最新の募集要項で確かめてください。

やってはいけない3つの使い方

  1. TOEICの教材でIELTS対策を代用する。出題形式も語彙の傾向も別物です。ビジネス文書中心のTOEICに対し、IELTSはアカデミック寄りの素材で、書く・話すも課されます。教材はIELTS専用のものに切り替えてください
  2. 4技能に均等に時間をかける。まず3冊で1回受験し、返ってきた技能別スコアの低いところだけに絞って足すほうが、同じ時間で確実に伸びます
  3. スコアの上積みを引っ張りすぎる。IELTSに使った時間は、そのまま専門科目と小論文の時間を削ります。「このスコアが取れたら打ち止め」という基準を先に決めて、達したら迷わず専門対策へ移ってください

あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。

無料相談で何から始めるか聞く

ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。

まとめ

  • IELTSが「要る」のは、TOEICが使えない学部を受けるときです。代表例の法政大学経営学部はTOEFL iBTかIELTS(アカデミック)のみで、TOEICでは出願できません
  • TOEFLとIELTSの両方を選べる場合、オンライン編入学院の受講生ではIELTSを選ぶ方が多くいます。設問の型が安定していて対策を組み立てやすいためです
  • 受けるのはアカデミック・モジュール。受験形式やオンライン版の可否など、要項の指定を申込前に確認してください
  • 参考書は、単語・総合対策・本番形式の3冊で1回目の受験まで走るのが基本。足りなければ弱点技能だけ技能別問題集で埋めます
  • 逆算の起点は出願日。出願は9〜11月に集中します。専門対策が本格化する前に英語を終わらせてください
  • 必要なスコアに達したら打ち止め。浮いた時間を専門科目と小論文に回すことが、合格した先輩に共通する型です

科目別の参考書ルートの全体像は編入試験の参考書ルートにまとめています。TOEICが使えない学部の代表例である法政大学経営学部の対策記事では、小論文を含めた対策の全体像を確認できます。経営・商学系でIELTSが使える大学を広く探すなら経営・商・会計学系の実施大学一覧、法政大学のほかの学部は法政大学の編入試験全体像も参考にしてください。

よくある質問

TOEICのスコアしか持っていませんが、法政大学経営学部に出願できますか?

出願できません。法政大学経営学部の編入試験は、2年次・3年次ともTOEFL iBTまたはIELTS(アカデミック・モジュール)の成績証明書の提出が必須で、TOEIC・実用英語技能検定・TEAP・GTEC・ケンブリッジ英語検定は利用できません。TOEICのスコアを持っていても、TOEFLかIELTSを別に受験する必要があります。スコアの取得には数か月かかるため、志望を決めたらまず受験日程を押さえてください。

TOEFLとIELTSのどちらを選べばよいですか?

まず志望校の募集要項で、どちらが使えるかを確認してください。京都大学法学部のようにTOEFL iBTだけを指定する大学もあれば、法政大学経営学部のようにどちらも使える大学もあります。両方使える場合は試験の形式で選びます。TOEFL iBTは全問コンピューターで、読んで聞いてから話す・書く統合型の設問が中心です。IELTSは紙でも受けられ、スピーキングは試験官との対面で、設問の型が安定しています。オンライン編入学院の受講生では、両方を選べる場合はIELTSを選ぶ方が多くいます。

IELTSはアカデミックとジェネラル・トレーニングのどちらを受ければよいですか?

大学編入で使うのは原則としてアカデミック・モジュールです。法政大学経営学部もIELTS(アカデミック)を指定しています。同じIELTSでも受け方の指定がある場合があり、神戸大学経営学部のようにIELTSオンライン版の成績を受け付けない大学もあります。モジュールと受験形式の両方を募集要項で確認してから申し込んでください。

IELTSは紙とコンピューターのどちらで受けるべきですか?

出題内容と採点基準は同じです。コンピューター版は実施日程が多く、結果の返却も早いため、受け直しを見込むなら有利です。紙に書くほうが集中できる人は筆記型でかまいません。ただし、大学側が受け付ける受験形式を限定している場合があるため、申し込む前に募集要項の指定を確認してください。

IELTSのスコアは何点あれば編入できますか?

基準の有無も水準も大学・学部ごとに違います。基準点を設けず、提出されたスコアそのものを判定材料にする大学もあり、法政大学経営学部はこの方式です。ひとまとめに「何点あれば安心」とは言えないため、志望する学部の最新の募集要項で、基準の有無・スコアの有効期間・提出方法を確認してください。

IELTSのスコアはいつまでに取ればよいですか?

出願時に成績証明書を提出するのが基本形なので、出願日から逆算します。編入試験の出願は9〜11月に集中しており、受験申込から結果が届くまでの日数と受け直しの余地を見込むと、出願の半年前には1回目の受験を終えておきたいところです。また、スコアには有効期間の定めがあり、「一定の時期以降に受験したスコアのみ有効」と期間を区切る大学もあるため、早く取りすぎて無効にならないかも要項で確認してください。合格した先輩には、専門科目や小論文の対策が本格化する前に英語を終わらせる進め方が共通しています。

ほかの英語対策・参考書ルート

英語の方式は大学ごとに違います。筆記型の大学を併願する方や、ほかの科目の参考書を探す方はこちらもご覧ください。

編入受験の進め方へ戻る

本記事には、無断利用を検知するための識別を含みます。コンテンツの利用について
LINEで無料相談を予約