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大阪大学工学部

大阪大学 工学部 編入の合格体験記|mintiaさん・高専から合格するまでの2年間

編入総研 編集部 / 更新日: 2026-08-08​‌‌‌‌​​​‌‌‌‌‌‌​‌‌​​​‌​​​‌​‌‌‌​​​

結論:数学・電磁気・情報の3本柱を、2年かけて順に積み上げた

高等専門学校の電気情報工学科から、大阪大学 工学部へ編入した方の記録です。

阪大工学部は、数学・電磁気学・コンピュータ工学と、重い専門科目が並びます。この方は編入を決めてから試験までに約2年をかけ、月ごとに主軸の科目を切り替えながら積み上げました。1日の学習時間は開始期から直前期にかけて段階的に増えています。どの月に何をやっていたかまで残っているので、これから計画を立てる方はそのまま参考にできます。

高等専門学校前籍
前籍GPA
2校受験した大学
17か月対策にかけた期間
合格校大阪大学 工学部 電子情報工学科 電気電子科目
前籍高等専門学校
前籍の学部・学科電気情報工学科
入学年2025年4月 入学
編入年次3年次
受験年度2025年度入学

この記事で分かること

  • 高専から阪大工学部を目指すと決めた経緯
  • 実際に出願した大学と、その結果
  • 月ごとの学習時間の推移と、その月にやっていたこと
  • 数学・電磁気学・コンピュータ工学で使った教材
  • 試験当日の時間の流れと、会場で感じたこと

なぜ編入を目指したのか

1年生の頃からほんのり編入を意識していたが、明確に決意したのは3年生の時だ。授業で物理にベクトルを使うようになったことがきっかけで、兵頭先生の参考書を使って自主的に力学や電磁気を学び始めた。物理の美しさ・面白さに気づいたこの経験が、「もっと深く学びたい」という気持ちに火をつけた。ヨビノリの動画を見まくるうちに大学での学問への憧れが強まり、「自分は絶対に大学で学ぶべきだ」と確信した。この時から編入を強く意識するようになった。

志望校を選んだ決め手

もともと阪大を志望していたのは、自分の学びたい専攻(パワー半導体・パワーエレクトロニクス系)を幅広く扱っていたからだ。4年の高専祭で自転車発電のリーダーを務めたことをきっかけにパワエレへの興味が深まり、それを追究できる環境として阪大工学部が最も魅力的に映った。合格した岡大と最後まで比較したが、「学びたいことができる場所は阪大しかない」という確信が決め手になった。

編入を周りに伝えた時の反応

伝えた相手: 家族・友人・大学・学校の先生・予備校・塾の講師 / 伝えた時期: 試験の1年以上前

家族に阪大を目指すと伝えた時の反応は、正直あまり芳しくなかった。「本当にそんなところ目指すの?推薦で九州大を狙った方が確実じゃないの?」というのが親の本音だったようで、無謀だと思われていた節がある。低偏差値の高専から旧帝大を一般受験で狙うというのは、親の目には相当リスクが高く映ったのだろう。応援してほしい気持ちと、現実的なことを言われる辛さで複雑な気持ちになったのを覚えている。 一方、友人たちの反応は対照的だった。「お前ならいけるよ」と背中を押してくれる言葉が多く、周りに編入を目指す仲間がいない孤独な環境の中で、その言葉には何度も救われた。自分が孤独に勉強していることを知っていた分、応援の言葉が余計に温かく感じられた。 学校の先生も「君ならできる」というスタンスで、過去問の添削を快く引き受けてくれた。数学・電磁気・コンピュータ工学それぞれの先生に丁寧に見ていただき、その存在なしには合格はなかったと思っている。 塾の先生も同様に「絶対いける」と言い続けてくれた。合格発表後に報告した時、とても喜んでくれたのが印象に残っている。孤独な受験期間を支えてくれた存在として、心から感謝している。

受験した大学とその結果

この合格者が実際に出願した大学です。編入試験は日程も科目も大学ごとにばらばらなので、どこをどう組み合わせたかは志望校選びの参考になります。

結果大学・学部編入年次試験区分受験者数倍率
合格(入学)大阪大学 工学部 電子情報工学科 電気電子科目3年次一般編入503.6倍
不合格東北大学 工学部 電気情報物理工学科3年次推薦編入406.7倍

受験者数・倍率は、この合格者が試験当日に見聞きした記憶にもとづく数値です。大学が公表している数字とは異なる場合があります。出願前には必ず各大学の学生募集要項で確認してください。

合格までの学習計画

私が編入試験対策を始めたのは 2024年4月 、本番の試験は 2025年8月 でした。

時期別の1日の学習時間

平日と休日それぞれ、1日に何時間やっていたかです。棒の長さは平日・休日を通して同じ目盛りで比べられます。

平日

開始期
2h
中期
3h
直前期
8h

休日

開始期
5h
中期
6h
直前期
10h

1日あたりの学習時間の推移

月ごとの、1日あたりの学習時間です。どの時期にどれだけ積み上げたのかが分かります。

2024年4月
4h
2024年5月
4h
2024年6月
4h
2024年7月
4h
2024年8月
6h
2024年9月
6h
2024年10月
5h
2024年11月
4.5h
2024年12月
4h
2025年1月
6h
2025年2月
10h
2025年3月
10h
2025年4月
8h
2025年5月
9h
2025年6月
9h
2025年7月
9h
2025年8月
9h

月ごとの学習の中身

  • 2024年4月

    主な科目: 数学 / 気持ちの状態 4/5

    編入数学徹底研究を開始。マセマ線形代数も並行してスタート。春休みに物理は進めていたが数学に全く手をつけていなかったため、ここから数学を本格始動。

  • 2024年5月

    主な科目: 数学 / 気持ちの状態 4/5

    徹底研究を続けているが、第1章の章末問題の難しさに何度も心が折れそうになった。1章だけで詰まる日が続いたため、思い切って章末問題を後回しにし、先の章の例題を進める方針に切り替えた。マセマ線形代数も並行して進め、固有値・固有ベクトルまわりの理解が徐々に深まってきた時期。

  • 2024年6月

    主な科目: 数学 / 気持ちの状態 4/5

    マセマ線形代数を1周し終え、線形代数に関しては徹底研究の問題がある程度解けるようになってきた手応えを感じ始めた。徹底研究は線形代数・微分方程式の章を重点的に進めた。定期テストの勉強も2週間前からしっかり取り組み、調査書の点数を落とさないことも意識した。

  • 2024年7月

    主な科目: 数学 / 気持ちの状態 4/5

    徹底研究の微分方程式の章に入った。変数分離・1階線形微分方程式あたりは高専の授業でも扱っていたためスムーズに進んだが、連立微分方程式や級数解法のあたりで再び詰まり始めた。前期の授業が終わりに近づき、夏休みの勉強計画を立て始めた時期でもある。

  • 2024年8月

    主な科目: 数学 / 気持ちの状態 4/5

    徹底研究を毎日ぼちぼち継続。地元に帰ってきた友達と遊ぶ時間も多かった。Uni-KOSENのイベントに参加し一時的に東工大志望になるも、化学の暗記量に断念して阪大志望に戻る。インターンはインフルで断念。

  • 2024年9月

    主な科目: 数学 / 気持ちの状態 4/5

    後期が始まると同時に高専祭の準備が本格化し、勉強時間は大幅に減った。それでも徹底研究の続きをすき間時間に少しずつ進めた。学校の授業で扱う専門科目の内容が編入試験と重なる部分もあったため、授業自体を編入勉強の一環として意識的に受けるようにしていた。定期テストの勉強は2週間前から取り組み、調査書の点数を落とさないことを最優先にした。

  • 2024年10月

    主な科目: 数学 / 気持ちの状態 4/5

    高専祭本番の11月に向けて準備が最盛期に。オルタネーターやインバータの調達・ポスター作りなどでほぼ毎日が埋まり、まとまった勉強時間はほぼ取れなかった。それでも寝る前の30分〜1時間を使って徹底研究の問題を1〜2問解くことだけは習慣として続けた。完全にゼロにしないことを意識し、勉強の感覚を鈍らせないようにした。

  • 2024年11月

    主な科目: 高専祭の自転車発電プロジェクトのリーダーに選ばれ、約1ヶ月は勉強がほぼできない。ポスター作りや解体屋への調達などに奔走。この経験がパワエレへの興味につながる。 / 気持ちの状態 4/5

  • 2024年12月

    主な科目: 数学 / 気持ちの状態 4/5

    高専祭終了。 高専祭終了後に中間試験があったため、そちらに全力投球。編入試験対策はなし。

  • 2025年1月

    主な科目: 徹底研究がやっと1周完了。過去問特訓をスタートし2周目の徹底研究と並行して進める。後期終了までに過去問特訓1周・徹底研究2周を完了。 / 気持ちの状態 4/5

  • 2025年2月

    主な科目: 数学, 電磁気学, コンピュータ工学 / 気持ちの状態 4/5

    一番勉強した時期。朝9時に塾へ行き夜7〜9時に帰る生活。大学生の電磁気学を2周。マセマ複素関数・複素関数攻略の一本道を各1周。徹底研究3周目・過去問特訓3周目を完了。細野の確率本2周。論理回路入門1周。

  • 2025年3月

    主な科目: 数学, 電磁気学, コンピュータ工学 / 気持ちの状態 4/5

    一番勉強した時期。朝9時に塾へ行き夜7〜9時に帰る生活。大学生の電磁気学を2周。マセマ複素関数・複素関数攻略の一本道を各1周。徹底研究3周目・過去問特訓3周目を完了。細野の確率本2周。論理回路入門1周。

  • 2025年4月

    主な科目: 数学, 電磁気学, コンピュータ工学 / 気持ちの状態 4/5

    授業が始まり勉強時間は1日4〜6時間程度に減少。過去問を解き始める。電磁気を1日1年ペースで、線形代数・複素関数・微分方程式・論理回路も並行して解き進める。やさしいCでC言語復習、Cプログラマのためのアルゴリズム本もスタート。統計の勉強も開始(高専シリーズ確率統計・マセマ確率統計)。

  • 2025年5月

    主な科目: 面接/口頭試問, 数学 / 気持ちの状態 4/5

    5月中旬まで過去問・アルゴリズム・統計を継続。5月中旬以降は東北大推薦に向けて志望理由書・面接練習・口頭試問対策に集中。阪大向けの勉強は一時停止。

  • 2025年6月

    主な科目: 数学, 電磁気学, コンピュータ工学 / 気持ちの状態 1/5

    東北大学(不合格)を経験。過去問特訓A・B問題の復習と大学編入のための数学問題集で数学を仕上げる。その後阪大に向けた本格対策を開始。ベイズの統計学・明解演習数理統計・応用数学(ベクトル解析)を追加。阪大過去問を数学・電磁気・コンピュータ工学すべて解き進める。

  • 2025年7月

    主な科目: 数学, 電磁気学, コンピュータ工学 / 気持ちの状態 3/5

    夏休み前には過去問をほぼ解き終える。各教科の復習と見たことない問題の対策へ移行。数学は新応用数学問題集・新確率統計問題集・複素関数演習・AkiyaMathの実積分動画・わんみんの微分方程式動画を活用。電磁気は例解電磁気学演習を全問解く。コンピュータ工学は過去問の解き直し中心。

  • 2025年8月

    主な科目: 数学, 電磁気学, コンピュータ工学 / 気持ちの状態 3/5

    試験科目及び単元の理解漏れがある所を重点的に復習

勉強場所と環境

メインの勉強場所は塾の自習室だった。特に5年の春休みは朝9時に塾へ行き夜7〜9時に帰るという生活を毎日続けた。塾の自習室は周りも勉強している空気があり、サボりにくい環境として機能していた。「周りが勉強しているから自分もやらないと」というある種のプレッシャーが、集中力の維持に大きく役立っていたと思う。 自宅では集中できない日も多かった。スマホやゲームの誘惑が多く、やる気が出ない日は全く手がつかないこともあった。ただ、寝る前の30分だけは必ず問題を1〜2問解くという習慣だけは崩さないようにしていた。完全にゼロにしない意識が、長期間のモチベーション維持につながったと思う。 学校では授業の空きコマや休み時間を使って徹底研究を少し進めるなど、すき間時間も有効活用していた。まとまった時間が取れない4年後期の高専祭準備期間中は、このすき間時間だけが唯一の勉強時間だった。場所を問わず「ゼロにしない」ことを一番意識していた。

スランプとメンタル回復

一番メンタルがしんどかったのは、5年前期に周りの友達が次々と推薦で編入を決めたり就職活動を終わらせたりしていく中、自分だけが夏の一般入試に向けて孤独に勉強し続けなければならなかった時期だ。友達がモンハンで遊んでいたり地元に帰省したりしている話を聞くたびに、「なんで自分だけ勉強しなければならないんだ」とキレそうになることが何度もあった。低偏差値の高専という環境上、周りに編入を一般で目指す仲間が誰もおらず、その孤独感は相当なものだった。 この状況を乗り越えられたのは、Twitterで繋がった他高専の編入仲間の存在が大きかった。同じ境遇で同じ目標に向かって戦っている仲間がいると知るだけで、不思議と気持ちが楽になった。過去問を共有し合ったり解答を見せ合ったりするうちに、孤独な戦いがいつの間にか仲間との戦いに変わっていた。 また東北大学の推薦で不合格になった時も精神的にきつかった。しかし「切り替えて阪大の面接では高得点を取ろう」と気持ちを切り替えることを意識し、落ち込む時間を最小限にした。結果的にこの経験が面接対策を十分に積む機会になり、阪大の面接本番では落ち着いて臨むことができた。しんどい経験も無駄にはならなかったと今では思っている。

科目ごとの対策と使った教材

科目ごとに、どの時期に何を使って、どう進めたかです。

TOEIC

2023年8月 〜 2023年10月

TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズの表紙

TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ 6回以上

選んだ基準: ・TOEICに出題される英単語を網羅的に扱っているため ・英語系youtuberがこぞっておすすめしていたから。

1単語3秒で回していた。英語を見て音読し、日本語の意味を言う、そして意味確認。この流れで鬼周回していた。

公式TOEIC Listening & Reading 問題集 11の表紙

公式TOEIC Listening & Reading 問題集 11 2周

選んだ基準: ・本番と同じ形式の演習問題が1冊につき3回分あるため問題慣れできると感じたため ・英語系youtuberがこちらもこぞっておすすめしていたため

演習中は途中で休憩したりせずに、本番と同じ時間2時間でRL共に解き切ることを意識していた。 本番同様の環境で解くことも重要。

TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問の表紙

TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問 1周

選んだ基準: part5対策ができる参考書は数多くあるが、でる1000は膨大な演習問題が掲載されているため。

でる1000は各単元ごとに細分化されており、演習問題の前に必ずパターン問題への解放を示している。まずはその解放をしっかりと理解してから演習に臨むことを意識した。

数学

2024年4月 〜 2025年8月

編入数学徹底研究の表紙

編入数学徹底研究 3周

選んだ基準: 編入受験生が最初に手をつける定番書として広く知られており、まずはここからという気持ちで選んだ。YouTuberのわんみんさんが例題を全て解説してくれているので独学でも進めやすい点も大きかった。

1周目は第1章の章末問題を無理にやらずスキップした。むしろ例題をわんみんさんの解説と照らし合わせながら丁寧に理解することを優先した。2周目以降はわからなかった問題だけをピックアップして解くスタイルに切り替え、効率よく回した。

編入数学過去問特訓の表紙

編入数学過去問特訓 3周

選んだ基準: 徹底研究の次のステップとして自然に選んだ。実際の過去問ベースの問題集なので、試験の感覚をつかむのに最適だと判断した。

徹底研究をある程度理解した状態で始めたのでA・B問題は比較的スムーズに解けた。第1章のC問題とベクトル空間の章は難易度が高すぎるので、阪大では出題されないベクトル空間は割り切って深追いしなかった。2周目以降は1周目で詰まった問題のみ解き直した。

大学編入のための数学問題集の表紙

大学編入のための数学問題集 1周

選んだ基準: 見たことない問題を減らしたくて追加した。解説が上記2冊より丁寧でわかりやすく、解法のコツまで書かれている点が魅力だった。

高校数学寄りの問題も多いため、全問はやらず自分が必要だと感じた問題を抽出して解いた。解法の考え方を参考にしながら、答えよりもアプローチを学ぶ意識で使った。

線形代数キャンパス・ゼミの表紙

線形代数キャンパス・ゼミ 1周

選んだ基準: 各分野の大まかな全体像をつかむための入門書として選んだ。ユーモアのある文体で読みやすく、3日程度で1周できる手軽さが決め手だった。

徹底研究や過去問特訓に入る前の基礎固めとして使った。細かい計算よりも「概念の流れをつかむ」ことを意識し、さらっと1周することで全体像を把握してから演習書に移行した。

工学系学生のための複素関数攻略への一本道の表紙

工学系学生のための複素関数攻略への一本道 1周

選んだ基準: マセマで基礎を固めた後、より実戦的な演習が必要だと感じて選んだ。留数の求め方や特異点の場合分けなど、阪大工学部で出題される複素関数の範囲をほぼカバーしている点が決め手。

ローラン展開の場合分けや、除去可能な特異点の判定など、阪大で頻出のテーマに絞って重点的に取り組んだ。マセマとセットで使うことで理解が一気に深まった。

大学院・大学編入のための応用数学の表紙

大学院・大学編入のための応用数学 1周

選んだ基準: 同じ阪大に編入した友人に勧められた。徹底研究や過去問特訓とは異なる切り口の問題があり、応用力をつけるのに良いと判断した。

ベクトル解析と複素関数の章のみに絞って取り組んだ。基礎問題で概念を確認した後、過去問特訓や徹底研究の同分野の問題へと繋げることで定着を図った。

ベイズの統計学・明解演習数理統計 1周

選んだ基準: 阪大工学部ではベイズの定理が頻出なのでベイズ統計学を、確率密度関数の変数変換や畳み込みが必要と感じて数理統計を追加した。

ベイズは阪大の条件付き確率問題を全て解けるようにすることを目標に丁寧に読み込んだ。数理統計は2変数の変数変換・信頼区間・検定の章を重点的に、見たことない問題を減らす目的で使った。

応用数学問題集の表紙

応用数学問題集 1周

選んだ基準: 見たことない問題を減らす目的で追加。高専向けのテキストなので問題の難易度が適切で、徹底研究・過去問特訓とは違う切り口の問題が揃っている点が決め手。

複素関数とベクトル解析に絞って使用。試験直前期に「この形式の問題見たことないな」をなくすための補完として活用した。

新確率統計の表紙

新確率統計 1周

選んだ基準: 明解演習数理統計で統計の基礎は固まったが、推定・検定まわりの問題パターンをもう少し広げたくて追加した。

信頼区間と検定の章だけに絞って取り組んだ。余裕があればやれば良い程度の位置づけだが、統計に不安がある人には特におすすめ。

細野真宏の確率が面白いほどわかる本の表紙

細野真宏の確率が面白いほどわかる本 2周

選んだ基準: 基礎工学部も受験予定だったため確率の対策として選んだ。結果的に基礎工は諦めたが、工学部の確率問題にも十分活きた。

初歩から丁寧に解説されているため1周目はじっくり読み込み、2周目は解けなかった問題を中心に解き直した。応用問題が難しく完璧にはなりきれなかったが、基礎的な確率の土台を作るには十分だった。

動画教材

わんみん「今週の微分方程式」公式チャンネル 1周

選んだ基準: 徹底研究や過去問特訓に載っていないクレローやリッカチ型の微分方程式を補完するために視聴した。阪大の過去問でも誘導付きでリッカチ型が出題されたことがあり、必須コンテンツだと判断した。

徹底研究の例題をわんみんさんの解説と照らし合わせる使い方に加え、この動画で徹底研究に載っていない解法パターンも吸収した。徹底研究だけでは網羅できない微分方程式の知識をここで補った。

動画教材

AkiyaMath「今週の実積分」公式チャンネル 1周

選んだ基準: 阪大の複素関数では実積分に複素積分を適用する問題が頻出だったため対策として視聴した。

複素関数攻略の一本道・複素関数演習と並行して視聴し、実積分への応用パターンを増やす目的で使った。ただし2025年度は傾向が変わり実積分が出題されなかったため、2026年度以降の受験生は優先度を下げても良いかもしれない。

動画教材

ヨビノリ公式チャンネル 1周

選んだ基準: 3年生の頃から授業の理解を補うために視聴していた。説明が非常にわかりやすく、大学数学・物理の概念を掴むのに最適だと感じていた。

特定の単元でつまずいた時に該当する動画を見て概念を掴み直すという使い方をした。編入勉強に限らず、物理や数学を好きになるきっかけを作ってくれたチャンネルでもある。

動画教材

高橋ユウコ(編入試験と高専の数学)公式チャンネル 1周

選んだ基準: 他大学のベクトル解析・線形代数の過去問解説が豊富で、阪大以外の問題パターンも網羅したくて活用した。阪大工学部の過去問解説も投稿されている点も決め手。

名古屋大学などの他大学のベクトル解析・線形代数の過去問解説を視聴し、見たことない問題を減らす対策として活用した。現役高専教員が投稿しているため解説の信頼性が高く、非常にお世話になったチャンネル。

電磁気学

2024年10月 〜 2025年8月

弱点克服大学生の電磁気学の表紙

弱点克服大学生の電磁気学 2周

選んだ基準: 5年春休みから本格的に電磁気の演習を積むために選んだ。基礎的な問題が網羅されており、演習量を稼ぐのに適していると判断した。

誤植が多く苦労したが、問題数の多さは本物。わからない問題は兵頭先生の電磁気学で理論に立ち返り、理解してから再度解くサイクルを意識した。

兵頭先生の電磁気学 1周

選んだ基準: 3年生の時から読んでいた思い入れのある一冊。ベクトルで電磁気を学ぶことの重要性をこの本で知り、編入試験の土台になった。

演習書で詰まった時に理論を確認する辞書として活用した。電磁気はベクトルで理解することが全ての基本だという意識を常に持ちながら使った。

例解電磁気学演習の表紙

例解電磁気学演習 1周

選んだ基準: 見たことない問題を減らすための演習書として選んだ。誘電体・磁化など阪大頻出テーマの問題が充実していた点が決め手。

阪大の過去問を解き終えた後に取り組み、過去問では出会わなかったテーマを補完する形で使った。2024年のアンペールの法則(微分系)の問題がこの本に類題として載っていたため、本番でも対応できた。

詳解電磁気学演習の表紙

詳解電磁気学演習 1周

選んだ基準: 過去問で解けなかった問題に似た問題を探すための辞書として使った。

メインの演習書としてではなく、困った時に類題を探す用途に絞った。例解電磁気学演習があればほぼ事足りるが、磁性体の理論的な理解を深めたい場面ではこちらが役立った。

電磁気学演習の表紙

電磁気学演習 1周

選んだ基準: 例解電磁気学演習では手薄な磁性体まわりの理論を補完するために使用した。

メインの演習書としてではなく、磁性体の理論的な理解を深めたい時だけ参照する辞書的な使い方をした。例解電磁気学演習と併用することで磁性体の知識を補完できた。

コンピュータ工学

2024年12月 〜 2025年8月

論理回路入門の表紙

論理回路入門 1周

選んだ基準: 阪大のコンピュータ工学は論理回路とアルゴリズムの2本柱で、論理回路対策の定番書として選んだ。この1冊で阪大の論理回路問題はほぼカバーできると判断した。

状態遷移図の問題が本にはほぼ載っていないので、その部分はネットで別途補完した。カルノー図や基数変換など頻出テーマは章末問題まで繰り返し解いて定着させた。

定本Cプログラマのためのアルゴリズムとデータ構造の表紙

定本Cプログラマのためのアルゴリズムとデータ構造 1周

選んだ基準: アルゴリズム対策の定番書として選んだ。阪大の過去問で出題されたアルゴリズムのほとんどをこの1冊でカバーできる点が決め手。

全部を通読するのではなく、過去問で登場したアルゴリズムをこの本で確認・理解するという使い方をメインにした。ここ数年は本書に載っていないアルゴリズムも出題されているため、友人と過去問を共有し合いながら情報を補完した。

やさしいCの表紙

やさしいC 1周

選んだ基準: C言語をほぼ使っていない状態からアルゴリズムの問題に対応するために、まずC言語自体を復習する必要があると判断して選んだ。

アルゴリズムの本に入る前の準備として1周した。C言語の文法を思い出すことが目的なので、丁寧にやるより速く1周することを意識した。

動画教材

文系でもわかる!IT勉強会「ソートアルゴリズム解説動画」公式チャンネル 1周

選んだ基準: 過去問で登場したソートアルゴリズムの中でCプログラマの本だけでは理解しきれなかったものを補完するために視聴した。

Cプログラマのためのアルゴリズムとデータ構造で理解できなかったソートアルゴリズムをこの動画で視覚的に確認した。動きをアニメーションで確認できるため、コードだけではイメージしにくいアルゴリズムの理解に非常に役立った。

過去問対策(入手・分析・周回)

過去問は主に他高専の編入仲間とTwitterで繋がり、互いに共有し合う形で入手した。特にアルゴリズムの過去問は明石高専の友人と解答を見せ合いながら進めており、アルゴリズムが得意な彼の存在には本当に助けられた。阪大工学部の過去問はある程度年数分が出回っているので、SNSで編入仲間を作ることが入手の一番の近道だと思う。 取り組み方としては、5年前期が始まった4月頃から教科ごとに解き始めた。得意な電磁気から着手し、ある程度参考書が仕上がっていた線形代数・複素関数・微分方程式も並行して解き進めた。1年分を解いたら必ず先生に添削をお願いし、返ってきた答案を見て理解できていない部分を参考書に戻って確認するサイクルを繰り返した。模範解答がない問題については、先生への質問・友人との議論・類題を演習書で探すという3つの方法を組み合わせて対処した。過去問を解き終えた後は、自信のない問題と添削で指摘された問題だけを繰り返し解き直し、試験直前まで精度を上げることを意識した。

振り返ってみて、これもやっておけばよかった

一番後悔しているのはアルゴリズムの対策が甘かったことだ。論理回路は「論理回路入門」を1冊しっかりやり込んだおかげで本番もほぼ完答できたが、アルゴリズムは「Cプログラマのためのアルゴリズムとデータ構造」を途中までしか終わらせられず、本番では白紙の問題が出てしまった。ここ数年は「Cプログラマ〜」に載っていないアルゴリズムも出題されており、本書1冊では不十分だと痛感した。もう1冊アルゴリズム系の教材を追加して、カバー範囲を広げておくべきだった。 また、統計の着手が遅かった点も反省している。複素関数やベクトル解析の対策を優先するあまり、確率密度関数まわりの勉強が試験直前期にずれ込んでしまった。ベイズの定理や2変数の変数変換は早めに仕上げておくと、直前期を他の教科の復習に充てられてかなり楽になると思う。

英語のスコアをどう上げたか

受験で利用した英語試験は TOEIC L&R です。以下、それぞれのスコア推移です。

TOEIC L&Rのスコア

2023年10月775 (L 400 / R 375 ) 提出

試験当日はどうだったか

当日の時間の流れと、会場で感じたことです。

大阪大学 工学部 電子情報工学科 電気電子科目

当日の受験者数約50名
試験時間の構成9:00まで 受付 9:00〜9:30 諸々の注意 9:30〜11:30 数学 11:30〜13:00 昼休憩 13:00〜14:30 電磁気学・コンピュータ工学
当日の気づき僕は本番時計が会場にあるものだと思い持っていかなった所、会場に置いてなかったので、時計なしで受ける羽目になりました。 事前に考えていた時間配分が水の泡になったので、皆さんは気を付けてくださいね。

東北大学 工学部 電気情報物理工学科

当日の受験者数40人
試験時間の構成9:00〜9:30 受付 9:30 試験開始 9:30〜12:00 待機室に移動して待つ。1人ずつ呼ばれて面接。 自分の場合12:00には帰ることができました。
当日の気づき面接は鬼フランクです。

cadenceさんが大阪大学の面接で実際に聞かれた質問

面接で投げられた質問と、その場での答え方

志望理由書のどこを突かれたか

筆記で何がどう出たか(科目ごと)

面接の準備は、聞かれる中身が分かっているかどうかで負荷がまったく変わります。無料相談では、志望校や現在の状況をうかがったうえで、口頭でお伝えできる範囲でご案内します。資料のお渡しは受講生の方に限らせていただいています。

無料相談で面接の中身を聞く

ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。

受験にかかった費用

編入試験対策にかかった費用の内訳です。これから編入を目指す後輩の、予算の参考になれば嬉しいです。

※「その他」の内訳: 塾には通っていたが、地元の仲の良いおじさんが経営している塾だったので無料だった。

項目金額
① 教材・書籍代¥50,000
② 対策指導費¥0
③ 試験関連費¥8,800
④ 出願関連費¥60,000
⑤ 当日関連費¥100,000
⑥ その他¥0
合計¥218,800

編入したあとの生活

差分: −153単位 (認定率 18% )

単位はどれくらい認定されたか

187単位編入前の取得単位
34単位認定された単位
153単位認定されなかった単位
18%認定された割合

認定された 34単位(18%)認定されなかった 153単位(82%)

編入前に取得した187単位のうち、編入先に引き継がれたのは34単位です。残りの153単位は認定されず、編入先の卒業要件には算入されません(同じ数だけ取り直すという意味ではありません)。

cadenceさんが編入したあとに分かったこと

単位認定でもっとこうしておけばよかったこと

編入後の就職活動の状況

編入学後に気づいた貴重な情報

単位認定でどこを詰めておくべきだったか、入学前の不安が実際どうだったか、就職活動はどう動いているか。入ってからでは取り返しがつかない話です。無料相談では、志望校や現在の状況をうかがったうえで、口頭でお伝えできる範囲でご案内します。資料のお渡しは受講生の方に限らせていただいています。

無料相談で編入後の話を聞く

ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。編入は入って終わりではありません。入学後の単位と時間割は、出願先を決める段階で効いてきます。

編入前の自分へ

就職予備校高専から阪大を目指すのは、正直しんどいです。周りが推薦や就活を終えていく中、自分だけが孤独に勉強し続ける時間は、何度キレそうになったかわかりません。
でも、それを乗り越えた先に待っているものは本物だと思います。3年生の時からずっと目指してきた大学に合格した瞬間、友達の家で思わず雄叫びを上げてしまったあの感覚は、今でも忘れられません。
一つだけアドバイスをするとしたら、孤独に戦おうとしないことです。TwitterやStudy Plusで編入仲間を見つけてください。情報戦で有利になるだけじゃなく、しんどい時に「自分だけじゃない」と思えるだけで全然違います。
環境がどれだけ悪くても、やり切った人間が勝ちます。最後まで諦めないでください。応援しています。

— cadenceさん(大阪大学 工学部)

この記事について

監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)

本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。本文は、合格者本人が回答した編入体験アンケートをもとに構成し、公開について本人の同意を得ています。氏名・連絡先は掲載していません。

※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ

最終更新: 2026-08-08

この合格者が使った参考書

本文に出てきた教材のうち、編入総研にレビューがあるものです。各カードをタップすると、中身・使いどころ・つまずきやすい箇所をまとめた記事に移動します。

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