筑波大学生命環境学群の編入試験対策|学類選び・倍率・出題傾向
結論:筑波大学生命環境学群の編入試験はこんな試験
筑波大学生命環境学群の3年次編入試験は、生物学類・生物資源学類・地球学類という3つの学類それぞれで専門科目も出題形式もまったく異なる試験です。生物学類は生物学の用語をその場で説明する形式(専門科目90分)、生物資源学類は2027年度入学者選抜から「総合問題」120分に変わり、生物学・化学に加えて物理学・数学も範囲に入りました(募集人員10名)、地球学類は地球環境システムなどを論述させる形式(120分)が中心です。共通するのは学力検査と個人面接を7月11日の1日で終えるという構成と、当日に外国語の試験が無く、TOEIC・TOEFLのスコアを点数に換算する点です。倍率は筑波大学が「入学試験実施結果」として公表しており、2026年度入学者選抜では生物資源学類が志願者21名・合格者11名(志願者÷合格者で約1.9倍)、生物学類が志願者34名・合格者5名(約6.8倍)、地球学類は志願者3名・合格者0名でした。今日から始めるなら、まずどの学類を受けるかを決め、TOEIC・TOEFLのスコア確保と専門科目の基礎固めを並行して進めるのが定石です。この記事では、最新要項・公表されている入学試験実施結果・オンライン編入学院の過去問分析・合格者の体験談と試験直後アンケートをもとに、対策の全体像を解説します。
出願資格は大学ごとに条件が細かく分かれます。短大・高専・専門学校・大学在学中で扱いが変わり、英語資格が要る大学もあります。自分が出願できるかどうかは、条件を1つずつ突き合わせないと分かりません。
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学類の選び方:まず何を受けるか決める
生命環境学群は学群単位ではなく学類単位で募集・選抜されるため、対策を始める前に「どの学類を受けるか」を決めることが最初の分かれ道になります。過去問分析と募集要項からわかる3学類の違いを整理しました。
| 学類 | 専門科目・出題形式 | 募集人員 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 生物学類 | 生物学(90分)。生物学の用語を10問前後、自分の言葉で説明する用語説明形式 | 若干名 | 生物用語を体系的に理解している人。既存知識を文章で説明する練習が得意な人 |
| 生物資源学類 | 総合問題(120分)。要項の備考は「生物資源に関する生物学、化学、物理学、数学等の学力を問う」(2027年度入学者選抜から) | 10名 | 生物・化学を軸にしつつ、物理・数学でも手が止まらない人。分野をまたぐ出題に対応したい人 |
| 地球学類 | 地球学(120分)。地球環境システム・気候・水循環などを問う論述中心 | 若干名 | 記述・論述に自信がある人。地球規模の環境問題やフィールドワークに関心がある人 |
もうひとつの判断材料が、筑波大学が公表している「入学試験実施結果」です。学類によって入りやすさが大きく違うことが数字に出ています。
| 学類(2026年度入学者選抜) | 募集人員 | 志願者 | 合格者 | 入学者 | 志願者÷合格者 |
|---|---|---|---|---|---|
| 生物資源学類 | 10名 | 21 | 11 | 9 | 約1.9倍 |
| 生物学類 | 若干名 | 34 | 5 | 5 | 約6.8倍 |
| 地球学類 | 若干名 | 3 | 0 | 0 | —(合格者0) |
出典: 筑波大学「令和8年度入学試験実施結果」の学群編入学試験の欄(同じ資料に並ぶ私費外国人留学生入試の欄とは別のものです)。
「筑波大学だから、どの学類も同じくらい難しい」という理解は正確ではありません。募集人員10名が要項に明記されているのはこの学群では生物資源学類だけで、合格者数が読めます。生物学類は志願者が生物資源学類より多いのに合格者は5名、地球学類は志願者3名に対して合格者0名でした。「若干名」は0名もあり得るということです。学びたい分野だけで学類を決める前に、この差は知っておいてください。年度ごとの推移は難易度・倍率の節にまとめています。
本記事は3学類に共通する情報と、学類ごとの出題傾向の違いをまとめた学群全体のガイドです。学類ごとの試験科目と募集人員は、上の表で見比べてください。
試験概要(最新要項データ)
2027年度2027年度入学者選抜(2026年7月実施)の募集要項にもとづくデータです。この節は毎年の要項公表に合わせて更新されます(更新日: 2026-08-10)。次回(2028年度入学者選抜)の要項は例年4月ごろに公表されるため、出願を検討する際は必ず大学公式の最新の募集要項を確認してください。
| 試験日 | 2026年7月11日(土)の1日で完結します。生物学類・生物資源学類・地球学類とも、午前に学力検査(専門科目)、休憩をはさんで午後に面接という流れです(面接の枠は13:30〜18:00)。翌7月12日に試験があるのは理工学群の数学類・物理学類・化学類などで、生命環境学群の3学類は7月11日のみです。試験場は第二試験場 |
|---|---|
| 出願期間 | 2026年6月1日(月)〜6月5日(金)必着(持参不可)。簡易書留・速達で郵送します |
| 募集人員 | 生物学類: 若干名/生物資源学類: 10名(主専攻分野は生物資源科学)/地球学類: 若干名。2027年度入学者選抜の要項による数字です |
| 試験科目 | 専門科目(学類ごとに異なる)+個別面接 ・生物学類: 生物学(90分) ・生物資源学類: 総合問題(120分)/備考「生物資源に関する生物学、化学、物理学、数学等の学力を問う」 ・地球学類: 地球学(120分) |
| 外国語(英語) | 試験当日に外国語の科目はありません。要項の学力検査等の表では「英語(TOEIC 又は TOEFL の点数を換算。)」とされ、試験時間の欄は「―」です。英語の点は出願の時点で決まります |
| 英語スコアの提出 | TOEIC Listening & Reading のデジタル公式認定証(PDF)の印刷物、またはTOEFL iBT/TOEFL iBT Home EditionのTest Taker Score Report(原本)などを出願書類として提出します。TOEIC Bridge Tests・TOEIC Speaking & Writing Tests・団体特別受験制度(IPテスト)は不可、TOEFL ITPも不可。TOEFLのMyBestスコアは使えません。スコア票は令和6(2024)年6月以降に受験したものだけが有効です(2027年度入学者選抜の場合) |
| 編入学の年次 | 第3年次が原則。既に履修した授業科目・修得単位数・在学年数によっては、第2年次としての入学許可になることがあります |
| 出願資格(主なもの) | 大学・短期大学・高等専門学校卒業(見込み)者、大学に2年以上在学し62単位以上を修得した(見込みを含む)者、高等学校等の専攻科修了(見込み)者、専修学校専門課程修了(見込み)者、外国の大学・短期大学卒業(見込み)者など。いずれの区分でも、指定された時期以降にTOEIC又はTOEFLを受験していることが条件に組み込まれています |
| 検定料 | 30,000円 |
| 合格発表・入学手続 | 2026年7月23日(木)10:00に大学入試情報サイトで受験番号を掲載。入学手続は7月24日(金)〜30日(木)必着。入学料282,000円、授業料は年額535,800円(外国人留学生を除く) |
出願資格・提出書類・スコアの有効期限などの詳細は、必ず筑波大学が公表する最新の募集要項(大学公式サイトで「筑波大学 生命環境学群 編入 募集要項」と検索)で確認してください。本記事は学習計画づくりのための参考情報です。
科目と日程が分かっても、いまの学習量で間に合うか、何を先にやるかは人によって変わります。併願先との重なりも、組み合わせ次第で負担が大きく変わります。
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出願手続きの実務(チェックリスト)
筑波大学生命環境学群の出願期間は6月上旬の約1週間と短く、しかも英語スコアの証明書は出願書類として提出します。当日に英語の試験が無いぶん、出願の段階で英語の点が確定するということです。要項データをもとに逆算のポイントを整理します。
- 出願1年前〜: どの学類を受けるかを決め、TOEIC・TOEFLの受験計画を立てる。スコアには「いつ受験したものか」という条件が付いています(2027年度入学者選抜では令和6年6月以降に受験したもの)。何年も前に取ったスコアは使えません。
- 出願1年前〜(TOEICを使う人は要注意): 団体特別受験制度(IPテスト)のスコアでは出願できません。在籍校が学内で実施するTOEICしか受けたことがない場合は、公開テストを自分で申し込んで受け直す必要があります。この一点で出願できなくなる人がいます。手元のスコアが公開テストのものかどうかを、いま確認してください。
- 出願半年前〜: 在籍校での単位修得状況を確認する。入学時までに62単位以上の修得(見込み含む)が必要です。出願時点で足りていなくても、単位修得見込証明書(履修科目証明書等)を出せば出願できます。ただし期限までに要件を満たさなければ入学許可は取り消されます。
- 出願1〜2か月前: 志望理由書の作成を始める。生物資源学類の合格者の体験談によると、面接では志望理由書の内容をもとに質問される傾向が強く、志望理由書の完成度がそのまま面接対策になります。生物資源学類を志望する場合は、編入学志願票に希望するコース(農林生物学・応用生命化学・環境工学・社会経済学)を記入します。扱う学問はコースごとにかなり違うので、「学類に入りたい」ではなく「このコースで何をしたいか」まで言葉にしておいてください。
- 出願期間(6月上旬): 郵送のみで、持参は受け付けません。簡易書留・速達で、6月5日必着です(消印の日付では間に合いません)。提出書類の不足や記載の不備があると受理されず、出願後の志望学群・学類の変更も認められません。締切に間に合わせるのではなく、初日に届くように出すことをおすすめします(理由は次の節)。
- 出願直後(6月中旬): 受験票の到着を確認する。2027年度入学者選抜では6月17日までに届かなければ問い合わせるよう案内されています。
必要書類の正式なリストと様式は年度ごとに変わる可能性があります。必ず筑波大学が公表する最新の募集要項で確認してください。
出願を急ぐ理由:面接は受験番号順
2026年7月に生物資源学類を受験した人が、試験直後アンケートで「面接は受験番号順」だと書き残しています。受験番号は出願の受付順に付くため、出願が遅いほど面接の順番が後ろになります。面接の枠は13:30から18:00までと4時間半あり、後ろの番号になると午前の学力検査が終わってから何時間も待つことになります。
「面接は受験番号順なので、遅くても出願受付の2日目の朝一までに出さないと、メンタル的にきついかも」
— 生物資源学類受験者の試験直後アンケート(2026年7月11日実施)より
面接の実施順は募集要項に書かれているものではなく、受験した人の申告にもとづく情報です。年度によって運用が変わる可能性があります。ただし早く出願して損をすることは無いため、出願準備は前倒しで進めておくのが安全です。
難易度・倍率(大学公表の入学試験実施結果)
筑波大学は、毎年度の「入学試験実施結果」に学群編入学試験の募集人員・志願者数・合格者数・入学者数を掲載しています。まず募集人員が明記されている生物資源学類の推移です。倍率は志願者数を合格者数で割った値です。
| 入学年度 | 募集人員 | 志願者 | 合格者 | 入学者 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年度 | 10名 | 34 | 10 | 10 | 約3.4倍 |
| 2025年度 | 10名 | 19 | 10 | 10 | 約1.9倍 |
| 2026年度 | 10名 | 21 | 11 | 9 | 約1.9倍 |
募集人員が「若干名」の生物学類・地球学類は、同じ資料で次のように推移しています。
| 入学年度 | 生物学類 志願者 | 生物学類 合格者 | 地球学類 志願者 | 地球学類 合格者 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年度 | 20 | 4 | 8 | 1 |
| 2025年度 | 25 | 6 | 6 | 1 |
| 2026年度 | 34 | 5 | 3 | 0 |
出典は筑波大学「入学試験実施結果」(令和6年度〜令和8年度)の学群編入学試験の欄。同じ資料には私費外国人留学生入試の欄が並んで掲載されているため、読み取るときは表を取り違えないよう注意してください。年度の表記は入学年度です。
生物資源学類の倍率(志願者数÷合格者数)の推移。分母は各年度の志願者数(2024年度34名/2025年度19名/2026年度21名)です。
生物資源学類は、直近2年とも約1.9倍で落ち着いています。志願者が30名台だった2024年度から20名前後に減り、合格者は毎年10〜11名です。合格者が募集人員10名を上回る年があるのは、入学辞退を見込んでいるためと考えられます(2026年度は11名が合格し、入学は9名でした)。なお生物資源学類は、入学手続期間の終了後に欠員が生じた場合に追加合格を出す学類として要項に名前が挙がっています。追加合格者には志願票に書かれた電話番号へ直接連絡が入るため、電話番号は正確に記入してください。
一方で生物学類・地球学類は募集人員が「若干名」で、合格者数がひと桁にとどまります。2026年度は生物学類が志願者34名に対して合格5名、地球学類にいたっては志願者3名で合格0名でした。「若干名」は0名もあり得るということが実際の数字に出ています。志願者が少ないから入りやすい、とは限らない点に注意してください。
オンライン編入学院に寄せられた2025年7月実施回(2026年度入学者選抜)の合格者の記憶では、受験者数は19〜20名程度でした。公表されている志願者数21名との差は出願後の欠席によるものと考えられます。判断の基準にするのは、公表されている数字のほうです。
出題傾向と学類・科目の選び方(過去問分析)
生命環境学群は学類ごとに専門科目がまったく異なるため、この節は「自分はどの学類・どの科目で戦うか」を決める材料として読んでください。オンライン編入学院の過去問分析をもとに、学類・科目ごとの出題の特徴と、頻出テーマ(各テーマの代表トピックが、その科目の設問全体に占める構成比%)を紹介します(著作権の観点から、過去問の設問そのものは記載していません)。
生物学類:生物学用語を自分の言葉で説明する形式
生物学類の専門科目は、生物学に関する用語をその場で説明させる用語説明形式で統一されています。2027年度入学者選抜の受験者は試験直後アンケートで「生物学用語10問を説明する」試験だったと回答しており、「生物学を独学で学んでいる人でも知っている用語がいくつか出てきた」「高校から生物を学んでいる人であれば簡単と感じるかもしれない」との印象も寄せられました。過去問分析での頻出分野は次のとおりです。
進化・自然選択(種分化・遺伝子流動・集団遺伝学を含む)が最も多く、DNA・RNA(エピジェネティクス、RNA干渉を含む)、植物ホルモンと続きます。用語説明形式なので、教科書の太字用語を覚えるだけでなく、1問あたり数十秒〜数分でその場で説明できる状態に仕上げておく練習が有効です。学習は、生物の標準的な教科書・問題集で用語の定義を押さえたうえで、頻出テーマ(進化・遺伝・植物生理)を自分の言葉で口頭説明する練習を繰り返すのが近道です。
生物資源学類:2027年度から「総合問題」120分に変わった
ここが、この学群でいちばん大きく変わった点です。2026年度入学者選抜までの生物資源学類は、出願前に生物学・化学・数学・経済学から2科目を選ぶ方式(2科目で120分・事前選択制)でした。2027年度入学者選抜の要項では、科目名が「総合問題」の1本になり、備考に「生物資源に関する生物学、化学、物理学、数学等の学力を問う」と書かれています。試験時間は120分のままです。
| 年度 | 科目名 | 時間 | 方式 |
|---|---|---|---|
| 〜2026年度入学者選抜 | 生物学・化学・数学・経済学 | 120分 | 4科目から2科目を事前選択(届け出た科目以外での受験は不可) |
| 2027年度入学者選抜〜 | 総合問題 | 120分 | 選択制ではない。備考は「生物資源に関する生物学、化学、物理学、数学等の学力を問う」 |
実質的な変更点は2つです。ひとつは、得意な2科目だけを選んで戦う設計ではなくなったこと。もうひとつは、それまで選択肢に無かった物理学が範囲に明記され、代わりに経済学の名前が消えたことです。生物と化学が中心である点は「生物資源に関する」という限定から変わらないと読めますが、物理と数学で手が止まる状態にしておかないことが、新しい形式での準備の目安になります。
2026年7月に「総合問題」を受験した人の声(試験直後アンケート)
- 「筆記試験は大学の内容が多く難しかった」
- 「学力試験の難易度は自分にとっては高く感じた問題もあった」
- アドバイスは「大学の範囲もしっかりと勉強するべき」
高校範囲の復習だけでは足りず、大学1・2年で学ぶ内容まで踏み込んでおく必要がある、という趣旨の回答が複数ありました。
筑波大学は、試験問題の標準的な解答例と出題意図を試験終了後(2027年度入学者選抜であれば2027年4月以降)に大学入試情報サイト等で発表すると要項に明記しています。形式が変わった直後は過去問だけでは傾向がつかみにくいため、出題者自身の言葉で書かれた出題意図に目を通しておくと準備の方向を決めやすくなります。
以下は、2科目選択だった時期(〜2026年度入学者選抜)の過去問分析です。科目名は変わりましたが、問われている分野そのものは学類の関心を映しているため、何を優先して固めるかの目安になります。合格者の体験談では「生物資源学類は面接の配点が高く(専門科目と1:1)、面接では志望動機書をもとに質問される。そのため面接対策まで考えて丁寧に志望動機書を作り、予想される質問と回答まで用意しておくと良い」との声もありました(合格者本人の体験談にもとづく参考情報)。
生物学(〜2026年度入学者選抜)
化学(〜2026年度入学者選抜)
数学(〜2026年度入学者選抜)
経済学(〜2026年度入学者選抜)
生物学は代謝・遺伝の応用寄りテーマ、化学は反応式と化学平衡の計算問題、数学はベクトル・微分方程式など大学初年次レベルの計算、経済学は農山漁村振興・関係人口といった地域資源に関わるテーマが目立ちます。2科目選択だった時期の合格者の体験談には「大学受験レベルの学力があれば対応できる」という声が複数ありましたが、「総合問題」に変わった2026年7月実施回の受験者からは「大学の内容が多く難しかった」という回答が届いています。過去の合格者の難度評価をそのまま当てはめず、大学初年次の内容まで上げておくのが安全です。
地球学類:地球環境システムを問う論述形式
地球学類の専門科目「地球学」は、生物学類・生物資源学類と異なり論述形式が中心という過去問分析の結果が出ています。過去問分析での頻出分野は次のとおりです。
水循環(流域水収支を含む)が最頻出で、気候変動、環境容量・持続可能性、地球環境システムと続きます。用語の暗記だけでなく、現象どうしのつながりを文章で説明する力が問われる出題です。ただし地球学類は募集人員が「若干名」で、2026年度入学者選抜は志願者3名に対して合格者0名でした。対策の量よりも、要項の出願資格と当日の到達水準を早い段階で確認しておくことを優先してください。
「総合問題」にどう備えるか(生物資源学類)
科目を選べなくなった以上、「得意な2つに絞る」という組み立ては使えません。要項の記述と受験者の声から、優先順位は次のように整理できます。
- 生物と化学を軸に据える。「生物資源に関する」という限定が付いている以上、中心はこの2つです。上の頻出分野(代謝・遺伝、化学平衡・反応式)から固めてください。
- 物理と数学は捨てない。範囲に明記されている以上、出題される可能性があります。満点を狙うためではなく、出たときに手が止まらない状態にしておくのが目的です。数学は微分・積分とベクトル、物理は力学と電磁気の基本が入口になります。
- 大学初年次の内容まで上げる。2026年7月実施回の受験者が「大学の内容が多い」「大学の範囲もしっかりと勉強するべき」と口をそろえています。
- 120分の使い方を先に決める。分野をまたぐ構成なので、時間配分は自分で管理することになります。解く順番と1問あたりの上限時間を決めて演習してください。
科目選択が無くなった一方で、志願票に書く「コース」の選択は残っています(農林生物学・応用生命化学・環境工学・社会経済学)。試験科目とは別の話ですが、志望理由書と面接はこのコースを前提に読まれます。
合格ロードマップ(時期別)
オンライン編入学院に寄せられた生物資源学類合格者3名(いずれも2026年度入学者選抜・2025年7月実施)の学習記録をもとに、時期別の対策の考え方を示します。対策期間は3か月〜1年強と幅があり、生活スタイルに応じて逆算する参考にしてください。
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試験1年〜半年前〜
英語のスコアを先に固める合格者が目立ちます。たこみたこさんは2024年10月に対策を開始し、TOEICを2024年8月の560点から2025年3月に630点まで伸ばして確保してから専門科目に移りました。すでにTOEICスコアを取得していたたこぶんちょさんは、2025年4月の対策開始と同時に生物・化学の学習をゼロから始め、1日10時間の学習で約3か月の集中対策としています。学習開始が早いほど、専門科目に十分な時間を配分できます。
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3〜6か月前:専門科目の基礎固め
選んだ学類の専門科目について、標準的な問題集を繰り返し、基礎知識の抜けをなくす時期です。生物資源学類は「総合問題」に変わり、生物・化学に加えて物理・数学も範囲に入るため、手をつけない分野を作らないことが以前より重要になりました。ふとんさんは生物・化学とも大学受験レベルの問題集を4〜5周し、「分野別の苦手な部分を繰り返し解いて解き方を理解する」ことを意識したと振り返っています。生物資源学類は基礎知識の抜けが失点に直結しやすいという合格者の指摘もあり、周回数を確保することが有効です。
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1〜2か月前:過去問と志望理由書
過去問は大学公式サイトで直近分が公開されており、たこみたこさんは「過去問の周回に時間をかけるより、傾向をつかむことを優先すべき」とアドバイスしています。志望理由書はこの時期に完成させ、面接で聞かれる想定問答まで用意しておきます。
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直前期(試験1か月前):面接対策
生物資源学類は面接の配点が専門科目と同程度という合格者の声があり、志望動機・研究したい分野・入学後の展望を淀みなく話せるように練習しておきます。なお直前期の学習時間は合格者によって差が大きく、上記3名では平日3〜10時間・休日5〜10時間と幅がありました。時間の長さより、面接の想定問答と苦手分野の潰し込みに配分できているかを基準にしてください。
試験当日のチェックリスト
合格者の体験談と試験直後アンケートから、当日の実務的な注意点をまとめます(時間割などは年度により変わる可能性があるため、受験票と要項の記載を優先してください)。
- 時間割: 2027年度入学者選抜の要項では、生命環境学群の3学類はいずれも7月11日の1日で完結します。午前10:00〜12:00(生物学類は11:30まで)に学力検査、休憩をはさんで午後に面接という流れです。面接の枠は13:30〜18:00と長く、受験番号順に呼ばれます(受験者の申告による)。待ち時間が長くなる前提で、飲食物や読むものを用意しておくと落ち着いて臨めます。
- 面接で聞かれたこと: 2026年7月実施回の試験直後アンケートでは、志望理由の深掘り(なぜその分野か/他大学にも似た学部があるのに筑波大学がいい理由)、研究室と進路(入りたい研究室はあるか/その研究室がなくなったらどうするか/博士課程に行くのか)、専門用語をその場で説明させる質問、そして「20秒で自己PR」のように時間を区切った質問が報告されています。志望理由書に書いた専門用語は、すべて定義から説明できる状態にしておいてください。
- アクセス: つくば駅から会場行きのバスが出ていますが、受験者で混雑しやすいとの声が複数あります。早めに駅へ向かうと安心です。
- 面接: 3人の試験官による個人面接が15〜20分程度。志望理由・志望学類を選んだ理由・研究したい分野などが中心で、「圧迫面接ではなく終始和やか」という回答が複数ある一方、「面接官によって雰囲気が異なった」という試験直後アンケートの回答もあります。
- 生物学類は用語説明の練習を: 「自分の考えをわかりやすく伝えることが必要」という2027年度入学者選抜受験者のアドバイスのとおり、暗記した用語を口頭で説明する練習をしておくと安心です。
おすすめ参考書
オンライン編入学院の過去問分析で、生物学類・生物資源学類(生物学・化学選択)の出題分野との対応が確認できた参考書を紹介します。各カードをタップすると詳しいレビュー記事に移動できます。
数学・経済学を選択する場合の参考書は、編入総研で今後拡充予定です。前節の頻出分野(数学は指数関数・ベクトル・微分方程式、経済学は所得弾力性・農山漁村振興など)を扱う標準テキストを軸に選んでください。
合格者の声
たこみたこさん(2026年度入学者選抜・私立大学理系から生物資源学類へ)
私立大学の理系学部から約9か月の対策で合格。TOEICは2025年3月に630点を確保してから、生物・化学の専門対策に移りました。
「過去問の周回に関しては、それほど時間をかけてやる必要はないと思います。優先すべきは問題の傾向をつかむことです。過去問を解くことは最後の予行演習ほどに軽く考えていいと思います。」
— たこみたこさん(2026年度入学者選抜・2025年7月実施)の体験談より
たこぶんちょさん(2026年度入学者選抜・社会人から生物資源学類へ)
筑波大学を病気により中途退学後、社会人を経て再受験。2025年4月から1日10時間の学習で約3か月の集中対策で合格しました。
「生物資源学類は面接の配点が高く(専門科目と1:1)、面接では志望動機書をもとに質問される。そのため面接対策まで考えて丁寧に志望動機書を作り、予想される質問と回答まで用意しておくと良い。」
— たこぶんちょさん(2026年度入学者選抜・2025年7月実施)の体験談より
froさん(2024年度合格・生物資源学類 環境工学コース)
国立大学(理系)からの編入/TOEIC L&R 835点。
「「生物学」の対策について、分野が多いことから、過去の傾向から出題されていない分野については特に対策していなかったが、本番の試験でその分野が出たため、少し焦ったことから、分野をあまり絞りすぎない方が良かったと感じている。」
— froさん(2024年度合格)の体験談より
あられさん(2026年度合格・生物資源学類)
私立大学(理系)からの編入/TOEIC L&R 825点。
「YouTubeに載っている動画をもっと活用すればよかった。生物は文字ではなくイラストなどで学んだ方が理解が深まりやすいので、イラストを用いてわかりやすく解説してくれている生物系の動画をはやくから活用するべきだったと思う。」
— あられさん(2026年度合格)の体験談より
Kさん(2026年度合格・生物資源学類)
高等専門学校からの編入。
「生物と化学は暗記量が多いため、もっと早くから勉強するべきでした。間に合わなさそうだったため、過去問を見て重要度の低そうであった無機化学や分析化学等はあまり勉強できていません。そこもしっかり勉強できていれば、もっと自信を持って受験できたのではないかと思います。 また、研究室見学に行っていれば、イメージを掴みやすく、志望理由書が書きやすかったのではないかと思います。」
— Kさん(2026年度合格)の体験談より
試験直後アンケートから(2027年度入学者選抜・2026年7月実施)
「筆記試験は大学の内容が多く難しかった。面接は想定よりも質問が少なかった。」
— 生物資源学類受験者の試験直後アンケートより
「生物学を独学で学んでいる私でも知っている用語がいくつか出てきたため、高校から生物を学んでいる人であれば簡単と感じるかもしれない。試験監督官の方々も優しい雰囲気で受験しやすかった。」
— 生物学類受験者の試験直後アンケートより
よくある質問
筑波大学生命環境学群は生物学類・生物資源学類・地球学類のどれを受ければいいですか?
3学類は専門科目も出題形式もまったく異なります。生物学類は生物学(90分)で、生物学用語をその場で説明する形式が中心。生物資源学類は2027年度入学者選抜から「総合問題」(120分)に変わり、要項の備考は「生物資源に関する生物学、化学、物理学、数学等の学力を問う」です(募集人員10名)。地球学類は地球学(120分)で、地球環境システムや気候・水循環などを問う論述中心の試験です。入りやすさにも差があり、2026年度入学者選抜の公表値では生物資源学類が志願者21名・合格者11名、生物学類が志願者34名・合格者5名、地球学類が志願者3名・合格者0名でした。得意な出題形式と学びたい分野に加えて、この差も見て決めてください。
筑波大学生命環境学群の編入試験に面接はありますか?
あります。2027年度入学者選抜(2026年7月実施)の試験直後アンケートによると、3人の試験官による個人面接が15〜20分程度実施されており、「終始和やか」「圧迫面接ではない」という回答が複数ありました。生物資源学類の合格者の体験談では「面接の配点が高く(専門科目と1:1)」という声もあります(大学非公表のため参考情報です)。
TOEICは何点あれば筑波大学生命環境学群に編入合格できますか?IPテストは使えますか?
大学は合格基準点を公表していません。オンライン編入学院に寄せられた生物資源学類合格者(2026年度入学者選抜・2025年7月実施)の提出スコアの実例は625点・630点・825点・860点でした。点数より先に確かめてほしいのが提出の条件です。TOEICはListening & Readingのデジタル公式認定証(PDF)の印刷物を提出し、TOEIC Bridge Tests・TOEIC Speaking & Writing Tests・団体特別受験制度(IPテスト)は使えません。在籍校が学内で実施するIPテストのスコアしか持っていない場合は、公開テストを申し込んで受け直す必要があります。またスコア票は指定された時期以降に受験したものだけが有効で、2027年度入学者選抜では令和6(2024)年6月以降の受験分が条件でした。TOEFL iBT・TOEFL iBT Home Editionも使え、ETSから筑波大学へ直送する方法(DIコード C238)も選べます(TOEFL ITPは不可、MyBestスコアは使いません)。これらのスコア票は出願書類として提出します(試験当日の持参ではありません)。当日に外国語の試験は無く、TOEIC・TOEFLの点数が換算されます。
生物資源学類の専門科目「総合問題」では何が問われますか?
2027年度入学者選抜から、生物資源学類の専門科目は「総合問題」120分の1本になりました。それまでは生物学・化学・数学・経済学から2科目を出願前に選ぶ方式でしたが、選択制ではなくなっています。要項の備考には「生物資源に関する生物学、化学、物理学、数学等の学力を問う」と書かれており、これまで選択肢に無かった物理学が範囲に明記され、経済学の名前は消えました。生物と化学が中心である点は「生物資源に関する」という限定から変わらないと読めますが、物理と数学でも手が止まらない状態にしておく必要があります。2026年7月に受験した人からは「大学の内容が多く難しかった」「大学の範囲もしっかりと勉強するべき」という声が届いています。
不合格だった場合、点数は分かりますか?
分かります。筑波大学は学群編入学試験の個人成績を、受験者本人の請求に応じて開示しています。合格者には総合点、不合格者には総合点と成績のランク区分(不合格者の成績を3段階に区分したうちの該当段階)が示されます。開示期間は試験の翌年5月1日から6月30日までで、請求方法は4月下旬に大学入試情報サイトで案内されます。また試験問題の標準的な解答例と出題意図も、試験終了後(翌年4月以降)に大学入試情報サイト等で発表されます。翌年も受けるつもりなら、どちらも確認しておくと準備の方向を決めやすくなります。請求は本人が期間内に行う必要があります。
筑波大学生命環境学群の編入試験の倍率はどのくらいですか?
筑波大学は毎年度の「入学試験実施結果」に、学群編入学試験の募集人員・志願者数・合格者数・入学者数を掲載しています。生物資源学類は2026年度入学者選抜が志願者21名・合格者11名(志願者÷合格者で約1.9倍)、2025年度が19名・10名(約1.9倍)、2024年度が34名・10名(約3.4倍)で、直近2年は約1.9倍で落ち着いています。一方2026年度の生物学類は志願者34名・合格者5名(約6.8倍)、地球学類は志願者3名・合格者0名でした。募集人員が「若干名」の2学類は合格者数がひと桁にとどまり、0名の年もあります。募集人員10名が要項に明記されているのは、この学群では生物資源学類だけです。
対策はいつから始めるべきですか?
オンライン編入学院に寄せられた合格者の学習記録では、対策開始から試験までの期間は約3か月〜1年強と幅がありました。社会人から再受験した合格者は1日10時間の学習で約3か月の集中対策、大学生からの合格者は英語を先に固めてから専門科目に移る9か月〜1年強の計画が実例としてあります。自分の生活スタイルに合わせて、専門科目の対策に十分な時間を確保できる時期から逆算して始めるのがおすすめです。英語は当日の試験が無くスコアで換算されるうえ、受験時期の条件も付くため、TOEIC・TOEFLを先に終わらせておくと専門科目に時間を回せます。
出願資格・出願期間はいつですか?
2027年度入学者選抜(2026年7月実施)の要項によると、入学時までに62単位以上の修得(見込み含む)が必要で、短期大学・高等専門学校卒業(見込み)者、大学に2年以上在学し所定の単位を修得した者、専修学校専門課程修了(見込み)者、学士の学位を持つ者、外国の学校教育課程修了者などが対象です。加えて、いずれの区分でも指定された時期以降にTOEIC又はTOEFLを受験していることが条件に組み込まれています。出願期間は2026年6月1日〜5日必着で、郵送のみ・持参不可でした。試験は7月11日の1日で、午前に専門科目の学力検査、午後に面接という流れです。要項は例年4月ごろに公表されるため、必ず大学公式の最新の募集要項で確認してください。
筑波大学生命環境学群と併願しやすい大学はどこですか?
系統が近い大学として、東京農工大学農学部や法政大学生命科学部などが候補になります。オンライン編入学院に寄せられた合格者の体験談では、静岡大学農学部と併願した実例もありました。なお筑波大学は学群・学類が違っても編入学試験の学力検査が同じ日の同じ時間帯(2027年度入学者選抜は2026年7月11日の午前)に行われるため、学群をまたいだ併願はできません。出題形式(記述式か論述式か)や必要な英語試験の種類が近い大学を選ぶと、対策の追加負担を抑えられます。
まとめ
筑波大学生命環境学群の編入試験は、「学類選び」が対策の出発点になる試験です。要点をまとめます。
- 出題形式が学類ごとに違う。生物学類は生物学90分の用語説明、地球学類は地球学120分の論述、生物資源学類は2027年度入学者選抜から「総合問題」120分に変わり、物理学・数学も範囲に明記されました。
- 入りやすさも学類ごとに違う。2026年度入学者選抜の公表値は、生物資源学類が志願者21名・合格者11名(約1.9倍)、生物学類が34名・5名(約6.8倍)、地球学類が3名・0名。募集人員10名が明記されているのは生物資源学類だけです。
- 当日に英語の試験は無い。TOEIC・TOEFLの点数が換算されるため、英語の点は出願の時点で決まります。TOEICのIPテストは使えず、スコアには受験時期の条件も付きます。
- 試験は7月11日の1日で完結する。午前に学力検査、午後に面接です。面接は受験番号順に進むという受験者の申告があり、出願は初日に届くように出すのが安全です(郵送のみ・持参不可・必着)。
- 面接では志望理由書が深掘りされ、専門用語をその場で説明させる質問も入ります。書いた言葉は定義から説明できる状態にしておいてください。
まずは学類を決め、要項で出願資格と日程を確認し、専門科目の基礎固めとTOEIC・TOEFL対策を今日から並行して始めてください。
あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。
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この記事について
監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)
本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。試験概要は大学が公表する募集要項をもとに毎年度確認し、出題傾向はオンライン編入学院の過去問分析に、合格者の声はオンライン編入学院に寄せられた合格体験談・試験直後アンケートにもとづいています。
※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ
最終更新: 2026年8月10日



















