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高専の大学編入 実績ランキング |編入者数と難関大学進学の2軸で比較【編入総研】

編入総研 編集部 / 更新日: 2026-08-20​‌​​​​​​‌‌​​​​‌‌‌​‌‌‌‌​‌‌‌​‌​​​​

この記事は、全国の高専(国立・公立・私立58校、神山まるごと高専を除く57校で編入総研が調査)を対象に、各校が公式に公表している大学編入の実績データを一覧・ランキング化したものです。この記事は高専の教育の優劣を評価するものではありません。公式に公表されているデータを整理し、比較できる形にそろえただけのものです。高専によって公表している指標(合格者数か編入学者数か)や集計している年数がばらばらなため、単純に数字の大小だけで学校の実力を判断しないようご注意ください。

この記事では2つの軸でランキングを作成しています。1つは「1年あたりの編入者数」(学校の規模を問わず、大学へ編入した人数そのものを見る軸)、もう1つは「難関大学への進学者数」(東大・京大クラスを含む難関大学に絞った軸)です。難関大学の定義は、次の26校としています。

この記事における「難関大学」の定義(26校)

  • 難関国立大学(12校): 東京大学・京都大学・一橋大学・東京科学大学(旧・東京工業大学)・北海道大学・東北大学・名古屋大学・大阪大学・九州大学・筑波大学・神戸大学・広島大学
  • 難関私立大学(14校): 早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学・東京理科大学・国際基督教大学(ICU)・明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学・同志社大学・立命館大学・関西大学・関西学院大学

この26校の定義は編入総研が独自に採用したもので、文部科学省など公的機関による公式な大学格付けではありません。旧・東京工業大学の実績は、2024年の大学統合にともない現在の東京科学大学として集計しています。

この記事で分かること

  • 1年あたりの大学編入者数で比較できる46校のランキング
  • 難関大学(26校)への進学者数のランキング(集計年数をそろえた2つの表)
  • 公表データを並べて見えた5つのこと(編入を選ぶ人の割合が高専によって6倍以上違う、など)
  • ランキングに含めなかった11校と、それぞれの理由
  • 各校の詳しい編入実績・対策情報がまとまった個別記事へのリンク(全57校)

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1年あたりの編入者数ランキング。比較できた46校

高専が公表しているデータは、「令和7年度の1年分」を出している学校と「5年間の合計」を出している学校が混ざっています。そのままでは、集計している年数が長い学校ほど数字が大きく出てしまい、比較になりません。そこでこの記事では、すべての学校を「1年あたりの編入者数」にそろえて並べています。全国57校のうち46校をこの形で比較できました。

「1年あたりの編入者数」の作り方

  • 1年分の人数が公表されている高専は、その年の実数をそのまま使っています(何年度の数字かは「この数字の出どころ」欄に書いています)
  • 1年分の人数が公表されていない高専は、集計期間がはっきりしている累計を年数で割った平均を使っています
  • いずれも大学への編入学だけの人数です。その高専自身の専攻科への進学・専門学校への進学は含みません
順位高専1年あたりの編入者数この数字の出どころ卒業生に占める割合指標種別
1明石工業高等専門学校87名令和7年度の実数(国公立79+私立8)-編入学者数
2岐阜工業高等専門学校84名令和8年度の実数-合格者数※
3長岡工業高等専門学校77名令和7年度の実数42.8%編入学者数
4東京都立産業技術高等専門学校76名令和7年度の実数-編入学者数
5群馬工業高等専門学校74.8名5年間の平均(累計374名÷5年)-編入学者数
6茨城工業高等専門学校72名令和7年度の実数-編入学者数
7福島工業高等専門学校68名令和7年度の実数(国公立63+私立5)-編入学者数
8長野工業高等専門学校67名令和6年度の実数(確定値)34.5%編入学者数
9木更津工業高等専門学校62名令和6年度の実数34.1%編入学者数
10福井工業高等専門学校59名令和7年度の実数(学科合計)-編入学者数
11(同順位)富山高等専門学校53名令和8年度の実数(5学科分)◆-編入学者数
11(同順位)久留米工業高等専門学校53.0名5年間の平均(累計265名÷5年)27.6%編入学者数
13神戸市立工業高等専門学校51名2025年度の実数◆-編入学者数
14小山工業高等専門学校50名令和7年度の実数-編入学者数
15(同順位)東京工業高等専門学校48名令和7年度(令和8年3月卒業)の実数-編入学者数
15(同順位)香川高等専門学校48名令和7年度の実数(高松+詫間)19.2%編入学者数
15(同順位)一関工業高等専門学校48名令和7年度の実数33.1%編入学者数
18大阪公立大学工業高等専門学校46名2025年度の実数-編入学者数
19鹿児島工業高等専門学校43.8名5年間の平均(累計219名÷5年)-編入学者数
20函館工業高等専門学校43名令和7年度の実数-編入学者数
21石川工業高等専門学校42名令和8年度の実数-進学者数※
22(同順位)サレジオ工業高等専門学校41名2025年度の実数34.2%編入学者数
22(同順位)仙台高等専門学校41名令和6年度の実数(広瀬14+名取27)◆-編入学者数
24(同順位)八戸工業高等専門学校40名令和7年度の実数26.1%編入学者数
24(同順位)大分工業高等専門学校40名令和7年度の実数-編入学者数
26(同順位)苫小牧工業高等専門学校39名令和6年度の実数-編入学者数
26(同順位)松江工業高等専門学校39名令和7年度の実数-編入学者数
28津山工業高等専門学校38名令和7年度の実数-入学者数※
29新居浜工業高等専門学校37名令和7年度の実数-編入学者数
30鶴岡工業高等専門学校35名令和5年度の実数-編入学者数
31(同順位)宇部工業高等専門学校34名令和8年度の実数-編入学者数
31(同順位)阿南工業高等専門学校34名令和7年度の実数23.1%編入学者数
33奈良工業高等専門学校33名令和7年度の実数(国30+公2+私1)-編入学者数
34舞鶴工業高等専門学校32名令和7年度の実数(国28+公0+私4)27.1%編入学者数
35佐世保工業高等専門学校29名令和6年度の実数(4学科計)-編入学者数
36釧路工業高等専門学校28.0名5年間の平均(累計140名÷5年)-編入学者数
37旭川工業高等専門学校27名令和7年度の実数-編入学者数
38呉工業高等専門学校26名令和6年度の実数(国立のみ)-編入学者数
39高知工業高等専門学校25名令和7年度の実数18.9%編入学者数
40徳山工業高等専門学校21名令和7年度の実数18.6%編入学者数
41都城工業高等専門学校19名令和7年度の実数-編入学者数
42沖縄工業高等専門学校18名令和8年3月卒業の実数11.8%編入学者数
43鳥羽商船高等専門学校13名令和7年度の実数-編入学者数
44近畿大学工業高等専門学校11名令和8年3月卒業(予定)の実数6.8%編入学者数
45弓削商船高等専門学校10名令和7年度の実数-編入学者数
46国際高等専門学校4名2025年度の実数(国内外の大学)80.0%△編入学者数

年平均は、年度ごとの増減を均した値です。「5年間の平均」と書かれている高専は、公式が1年分の人数を出していないため、期間がはっきりしている累計を年数で割っています。実際の人数は年によって上下します(この点は後述の「データから分かること」で詳しく扱います)。

◆ 仙台・神戸市立・富山の3校について: この3校は、学校全体の1年あたりの人数が公式資料にそのままの形で載っていないため、編入総研が公表データから集計した数字です。富山高等専門学校は年度別の内訳が公表されている5学科分のみで、9月卒業の商船学科は含みません(学校全体では過小になります)。

※ 指標種別が「編入学者数」以外の3校: 岐阜工業高等専門学校だけは公式の公表が「合格者数」です。合格しても入学しない場合があるため、他校の編入学者数より多めに出ます。石川工業高等専門学校は「合格者ではなく実際の進学者の数」と公式が明記しており、実質的に編入学者数と同じです。津山工業高等専門学校は公式が合格者数と入学者数を分けて示しているため、実際に入学した人数を採用しました(合格者数なら令和7年度50名)。

△ 国際高等専門学校の割合について: 卒業生5名のうち4名という規模のため、他校の割合と同じ尺度では読めません。参考値として扱ってください。

「卒業生に占める割合」欄について: 分母が卒業生数であることを公式データで確認できた高専のみ数字を入れています。空欄の高専は「割合が低い」のではなく、卒業生数が公表されていない(または公表されている数字が卒業生数ではない)という意味です。一関工業高等専門学校(3年計)と久留米工業高等専門学校(5年計)は、編入者数・卒業生数ともに複数年の合計で割った値です。

1位の明石工業高等専門学校(87名)は、令和7年度の国公立大学編入79名・私立大学編入8名を合計した数字です。2位の岐阜工業高等専門学校(84名)は合格者数のため、実際に入学した人数で見ると順位が変わる可能性があります。5位の群馬工業高等専門学校(年平均74.8名)のように、5年間の累計から年平均を出して初めて上位に見えてくる高専もあります。学校の規模が違うため、人数の大小と「編入しやすさ」は別の話であることに注意してください。

難関大学への進学者数ランキング。集計年数をそろえた2つの表

難関大学(26校)への進学者数を比べるときも、集計している年数の違いが壁になります。5年分を合計した学校と3年分しか公表していない学校を同じ表に並べると、期間が長い学校ほど数字が大きくなり、公正な比較になりません。集計している年数が学校ごとに違うため、同じ年数どうしで比べます。そこでこの記事では、「5年間の合計」で公表している高専と「直近3年間の合計」で公表している高専を、2つの表に分けています。

2つの表は集計している年数が違うため、表をまたいで順位をつけることはできません(たとえば5年間の表で1位の久留米工業高等専門学校と、3年間の表で1位の明石工業高等専門学校を、単純に「久留米のほうが上」とは言えません)。また佐世保工業高等専門学校(難関大学24名。九州大学15名・広島大学5名・東京科学大学4名)は集計期間が「令和2〜6年度」でどちらの表とも1年ずれるため、参考値として別掲しています。

5年間の合計で見る 難関大学への進学者数(令和3〜7年度・12校)

順位高専難関国立(12校)への進学者数難関私立(14校)への進学者数
1久留米工業高等専門学校76名3名79名
2神戸市立工業高等専門学校32名19名51名
3東京工業高等専門学校28名0名28名
4茨城工業高等専門学校22名0名22名
5大阪公立大学工業高等専門学校13名5名18名
6有明工業高等専門学校12名0名12名
7釧路工業高等専門学校10名0名10名
8鹿児島工業高等専門学校9名0名9名
9(同順位)小山工業高等専門学校7名0名7名
9(同順位)一関工業高等専門学校7名0名7名
9(同順位)サレジオ工業高等専門学校0名7名7名
12鳥羽商船高等専門学校5名1名6名

「難関国立」は12校のうち何校に行ったかではなく、難関国立12校への進学者数の合計(人数)です。「難関私立」も同じく、難関私立14校への進学者数の合計です。なお表の「0名」は、人数まで公表されている実績が0件という意味です。大学名だけが挙がって人数が公表されていない実績(1〜2名は個人が特定されるため伏せられることがあります)は含みません。

直近3年間の合計で見る 難関大学への進学者数(令和5〜7年度・9校)

順位高専難関国立(12校)への進学者数難関私立(14校)への進学者数
1明石工業高等専門学校67名9名76名
2奈良工業高等専門学校31名7名38名
3舞鶴工業高等専門学校6名15名21名
4福島工業高等専門学校16名0名16名
5松江工業高等専門学校14名0名14名
6旭川工業高等専門学校9名0名9名
7(同順位)熊本高等専門学校6名0名6名
7(同順位)函館工業高等専門学校6名0名6名
9津山工業高等専門学校4名0名4名

2つの表に共通しているのは、上位と6位以下の差が大きいことです。5年間の表では1位の久留米79名から5位の大阪公立18名まで並び、6位以下は12名以下になります。3年間の表でも、1位の明石76名は2位の奈良38名のちょうど2倍です。一方で、難関26校のどこかへの進学に触れている高専は57校中55校あります。「難関大学へ行く人はどの高専にもいるが、まとまった人数が出るのは一部の高専に集まっている」というのが、公表データから見える形です。

難関大学への進学者の人数まで公表されているのは57校中46校で、9校は大学名の言及だけで人数が分かりません(残る2校は難関26校への言及がありません)。人数が分からない高専は、この2つの表に入っていません。

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データから分かること。57校を並べて見えた5つのこと

ここからは、57校の公表データを並べたときに見えてくることを整理します。各項目に「ここまでは公表データから言える」「ここから先はデータが足りないので言えない」を分けて書きます。高専の優劣ではなく、進路を考えるときの材料として読んでください。

1. 卒業生のうち大学編入を選ぶ割合は、高専によって6倍以上ちがう

卒業生数が公式データで確認できた14校で見ると、大学編入を選ぶ人の割合は6.8%〜42.8%と大きく開いています。

高専大学編入卒業生数割合対象
長岡77名180名42.8%令和7年度
長野67名194名34.5%令和6年度
サレジオ41名120名34.2%2025年度
木更津62名182名34.1%令和6年度
一関142名429名33.1%令和5〜7年度の3年計
久留米265名961名27.6%令和3〜7年度の5年計
舞鶴32名118名27.1%令和7年度
八戸40名153名26.1%令和7年度
阿南34名147名23.1%令和7年度
香川48名250名19.2%令和7年度
高知25名132名18.9%令和7年度
徳山21名113名18.6%令和7年度
沖縄18名153名11.8%令和8年3月卒業
近畿大11名162名6.8%令和8年3月卒業予定

この差は、受験生・在校生にとって「情報の集まりやすさ」の差として現れます。卒業生の3〜4割が編入していく高専では、身近に編入した先輩がいて、校内に過去の受験の情報が蓄積されていると考えられます。一方、編入が卒業生の1〜2割にとどまる高専では、校外で情報を取りにいく必要が相対的に大きくなります。自分の母校がどちら寄りかを知っておくと、いつから何を準備するかの計画が立てやすくなります。

ここから先はデータ不足で言えないこと: 卒業生数が正しく確認できたのは57校中14校だけなので、全校を割合で並べた「編入率ランキング」は作れません。また、割合の差が「編入を目指す生徒が多いから」なのか「就職の求人が強いから」なのかは、公式データからは判別できません。理由は書きません。

混ぜてはいけない別の割合: 福井工業高等専門学校(大学編入59名/進学者88名=67.0%)と新居浜工業高等専門学校(37名/56名=66.1%)は、公表されている分母が卒業生数ではなく進学者数(大学編入+専攻科の合計)です。これは「進学を選んだ人のうち大学編入だった割合」であり、上の表の卒業生比とは意味が違います。同じ表に並べると誤読になるため、分けて書いています。

2. 編入先の中心は豊橋・長岡の技術科学大学。ただし1位が地元の国公立の高専も12校ある

編入先大学の累計ランキングが公表されている42校を数えると、30校(71%)で豊橋技術科学大学か長岡技術科学大学が1位40校(95%)で技科大2校のどちらかが1位か2位でした。残る2校(久留米・鹿児島)でも技科大は3位で、42校すべてで技科大が3位以内に入っています。技術科学大学は高専の卒業生を主な受け入れ対象として設立された大学で、編入の枠組みが制度としてつながっています。

一方、1位が技科大ではない12校は、ほぼ例外なく地元・近隣の国公立大学が1位です。

高専1位の大学2位
岐阜岐阜大学 84名豊橋技科大 74名
長野信州大学 51名長岡技科大 46名
鹿児島鹿児島大学 48名熊本大学 36名
久留米九州工業大学 44名・熊本大学 44名(同数)-
大阪公立大阪公立大学 39名豊橋技科大 32名
石川金沢大学 31名長岡技科大 26名
秋田秋田大学 27名豊橋技科大 22名
佐世保九州工業大学 27名豊橋技科大 23名
津山岡山大学 27名豊橋技科大 24名
熊本熊本大学 26名豊橋技科大 16名
大分熊本大学 20名豊橋技科大 15名
近畿大近畿大学 30名(系列校)豊橋技科大 22名

進路を考えるときの意味はこうです。母校の実績表の上位は、技科大か地元の国公立で埋まっている可能性が高い。それ以外の大学を目指す場合、校内の過去情報が薄くなることを前提に準備することになります。

ここから先はデータ不足で言えないこと: 集計している年数が校ごとに3〜5年とばらつくため、大学名の順位は比べられても、人数そのものを校をまたいで比べることはできません。また「なぜ技科大が多いのか」の理由を各校の公式資料は説明していないため、制度上の事実以上のことは書きません。

3. 難関大学への編入は国立に大きく偏っている

この記事で定義した難関26校のうち、57校の記事に名前が出てくるのは18校だけです。

  • 難関国立は12校中11校が登場: 九州大学22校・大阪大学21校・筑波大学21校・北海道大学18校・東北大学17校・神戸大学16校・広島大学15校・東京科学大学14校・東京大学13校・名古屋大学10校・京都大学6校(数字は、その大学への編入実績が確認できた高専の数)
  • 難関私立で複数の高専に登場するのは3校のみ: 立命館大学(9校)・早稲田大学(5校)・東京理科大学(4校)。上智大学・中央大学・関西大学・同志社大学は各1校

読み方はこうです。公表データで確認できた範囲では、高専から難関大学を目指す場合、まず国立の理工系が現実的な選択肢になります。文系学部を含む難関私立への編入は、公表データ上ほとんど例が見つかりません。

ここから先はデータ不足で言えないこと: 一橋大学・慶應義塾大学・国際基督教大学(ICU)・明治大学・青山学院大学・立教大学・法政大学・関西学院大学の8校は、57校の公表データに1度も出てきませんでした。ただしこれは「実績がない」という意味ではありません。1〜2名の進学先は個人が特定され得るため大学名を伏せている高専が多く、伏せられた中に含まれている可能性があります。「公表データで確認できた範囲では」という限定つきで読んでください。

4. 編入者数は年によって大きくぶれる。単年の数字だけで判断すると読み違える

年度別のデータが取れた高専では、5年間の最大と最小が2倍前後ちがう例が珍しくありません。

高専年度別の推移(人数)最大/最小
弓削商船8 → 3 → 103.3倍
都城11 → 29 → 13 → 26 → 192.6倍
一関38 → 25 → 49 → 45 → 482.0倍
奈良65 → 54 → 332.0倍
富山53 → 40 → 73 → 59 → 531.8倍
小山69 → 70 → 67 → 45 → 501.6倍

ここから言えるのは、「去年は◯名だった」という1年分の数字だけで自分の可能性を判断しないほうがよいということです。1学年100〜200名規模の学校で数十名の進路が動くため、単年の増減は年によるゆらぎの範囲に収まります。母校の実績を見るときは、できるだけ複数年分をまとめて見てください。この記事のランキングを「1年あたり」にそろえたのも、同じ理由です。

ここから先はデータ不足で言えないこと: ぶれの原因(学科の再編・年度による志望動向・大学側の募集人数の変動)は、公式データからは特定できません。原因は書かず、事実として「ぶれる」ことだけを示します。

5. 高専生の進路は「編入か就職か」ではなく「編入・専攻科・就職」の3択

大学編入と、その高専自身の専攻科への進学は、多くの高専でほぼ同じ規模の進路です。

高専大学編入と専攻科進学の比較(公表データ)
呉工業高等専門学校5年間で大学編入149名に対し、専攻科進学184名(専攻科のほうが多い)
香川高等専門学校令和7年度に大学編入48名・専攻科45名でほぼ同数
舞鶴工業高等専門学校令和7年度に大学編入32名・専攻科20名
阿南工業高等専門学校令和7年度に大学編入34名・専攻科9名

各校の公表データが「大学編入」と「専攻科」を同じ表に載せているのは、この2つが並ぶ進路として扱われているからです。この記事のランキングで専攻科を除いているのは、比べる対象を「大学への編入」にそろえるためであって、専攻科が下位の進路という意味ではありません。進路を決めるときは、この3つを並べて考えるのが実際に近い形です。

ここから先はデータ不足で言えないこと: 専攻科と大学編入のどちらが有利かは、公式の進路データからは一切分かりません。書きません。

ランキングに含めなかった11校と、その理由

全国57校のうち11校は、1年あたりの編入者数のランキングには含めていません(うち一部の校は、難関大学への進学者数の表には掲載しています)。「データがない」のではなく、大学編入だけの人数を公表データから取り出せなかった校です。理由ごとに校名をすべて挙げます。それぞれの高専にも、公式データにもとづく個別の実績記事があります。

大学編入の人数が、専攻科や専門学校への進学と合算されていて分けられない(6校): 沼津工業高等専門学校(「進学」欄が大学編入と専攻科の合計)、熊本高等専門学校(公式の表記が「大学編入等」で、大学編入だけの人数と確定できない)、北九州工業高等専門学校(進学者数に専攻科と一部の専門学校を含む)、和歌山工業高等専門学校(進学者数が大学編入と専攻科の合計)、鈴鹿工業高等専門学校(進学者数に専攻科などを含み、大学別の表も同じ人が複数回数えられている可能性が公式に注記されている)、米子工業高等専門学校(「大学等への編入・進学」に短期大学・専門学校を含む年があると公式が明記)

学校全体の合計や年度別の人数が公式にない(2校): 豊田工業高等専門学校(学科別のページのみで、学校全体の合計が公表されていない)、有明工業高等専門学校(大学別の5年累計のみで、年度別の人数も全大学の合計も公表されていない)

編入した人数そのものが公表されていない(2校): 広島商船高等専門学校(編入先の大学名の一覧のみで、人数・年度の記載がない)、大島商船高等専門学校(進学率「約10%」という比率のみで、母数と年度が分からない)

年度別の公表が「大学等」の区分で、看護学校・専門学校などを含むため大学編入だけの人数を取り出せなかった(1校): 秋田工業高等専門学校

これらの高専も、公式サイトに何らかの形で大学編入の実績データを公表しています。詳しくは各校名のリンク先で、その高専が公表している範囲のデータを確認できます。また、上の11校のうち有明工業高等専門学校熊本高等専門学校秋田工業高等専門学校は、大学別の実績が公表されているため、難関大学の表や上の「データから分かること」には登場します。

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よくある質問

このランキングは高専の教育の質を評価するものですか?

いいえ、違います。この記事は各高専が公式に公表している大学編入の実績データを整理・ランキング化したものであり、教育の質や学校の優劣を評価するものではありません。公表している指標や集計している年数が高専ごとに異なるため、数字の大小だけで単純に比較・評価しないようご注意ください。

「1年あたりの編入者数」はどうやって計算しているのですか?

1年分の人数が公表されている高専は、その年の実数をそのまま使っています。1年分の人数が公表されていない高専は、集計期間がはっきりしている累計を年数で割った平均を使っています(たとえば5年間で374名なら74.8名)。年平均は年度ごとの増減を均した値なので、実際の人数は年によって上下します。どちらの方法で出した数字かは、表の「この数字の出どころ」欄に1校ずつ書いています。いずれも大学への編入学だけの人数で、その高専自身の専攻科や専門学校への進学は含みません。

ランキングに載っていない高専が11校あるのはなぜですか?

大学編入だけの人数を公表データから取り出せなかったためです。大学編入と専攻科の人数が合算されていて分けられない校が6校、学校全体の合計や年度別の人数が公式にない校が2校、編入した人数そのものが公表されていない校が2校、公式資料の中で数値が一致しない箇所があり本記事の基準では確定できなかった校が1校です。11校すべての校名と理由は本文に一覧で挙げています。載っていないことは、実績がないことを意味しません。

難関大学への進学者数の表が2つに分かれているのはなぜですか?

集計している年数が学校ごとに違うため、同じ年数どうしで比べる必要があるからです。5年分を合計した学校と3年分しか公表していない学校を同じ表に並べると、期間が長い学校ほど数字が大きくなり、公正な比較になりません。そこで「5年間の合計」で公表している高専と「直近3年間の合計」で公表している高専を、2つの表に分けています。2つの表をまたいで順位をつけることはできません。

この記事の「難関大学26校」の定義はどこから来ていますか?

編入総研が独自に採用した定義で、難関国立12校(東京大学・京都大学・一橋大学・東京科学大学=旧東京工業大学・北海道大学・東北大学・名古屋大学・大阪大学・九州大学・筑波大学・神戸大学・広島大学)と難関私立14校(早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学・東京理科大学・国際基督教大学・明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学・同志社大学・立命館大学・関西大学・関西学院大学)の合計26校です。文部科学省など公的機関による公式な大学格付けではありません。

「卒業生に占める割合」が空欄の高専が多いのはなぜですか?

分母が卒業生数であることを公式データで確認できた高専だけに数字を入れているためで、57校中14校にとどまります。空欄は「割合が低い」という意味ではなく、卒業生数が公表されていない、または公表されている数字が卒業生数ではない(進学者数など別のものである)という意味です。分母が違う数字を同じ列に並べると誤った割合になるため、分けて扱っています。

自分の高専の順位が低い、または載っていない場合はどうすればいいですか?

順位や掲載の有無は、あくまで公式データの公表形式の違いと学校の規模によるものです。載っていない高専にも大学編入の実績はあり、公式サイトや個別記事で確認できます。また、難関大学の表に載っていない高専でも、豊橋技術科学大学・長岡技術科学大学(技科大)や地元の国立大学への編入実績が豊富な場合が多くあります。まずは自分の高専の個別記事で、実際にどの大学に編入実績があるかを確認することをおすすめします。

ランキングの数字は毎年更新されますか?

各高専が公式サイトで進路実績を更新した内容を、編入総研でも確認して反映するようにしています。ただし高専によって公表のタイミングや対象年度は異なるため、最新の数字は各校公式サイトまたは各校の個別記事でもご確認ください。

全国のランキングを踏まえたうえで、自分の高専・学科からどの大学が現実的な選択肢になるか、一緒に整理しませんか。いまの学年・成績・志望分野をうかがって、無理のない志望校の組み合わせを考えます。

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監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)。オンライン編入学院は、大学編入に特化した完全オンラインの予備校です。このランキングは、全国57校の高専が公式に公表している大学編入の実績データにもとづいており、学校の優劣を評価するものではありません。無料相談では、いまの学年・成績・興味のある分野を整理したうえで、志望校の絞り込みと対策の進め方をご提案しています。

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