無料相談を予約

ホーム編入受験の進め方編入試験の参考書

マーケティング論の参考書ルート

マーケティング論 編入 参考書ルート|ゼミナールマーケティング入門から論述対策まで

編入総研 編集部 / 更新日: 2026-08-10‌​​​​​‌​‌​‌​‌‌‌​​‌​‌​‌‌‌‌‌‌​​​​‌

編入試験のマーケティング論には、ほかの専門科目と違う特徴が2つあります。ひとつは、この科目を単独で課す大学がほとんどないことです。神戸大学経営学部の「経営学・会計学・マーケティング論・経済学から2科目」のように、複数科目からの選択肢のひとつとして出てきます。つまりマーケティング論は、多くの受験生にとって経営学とセットで仕上げる「2科目め」です。

もうひとつは、基本書がはっきり決まっている科目だということです。合格した先輩の体験談を読むと、大学を問わず同じ1冊の名前が繰り返し出てきます。『ゼミナールマーケティング入門』です。どの本を選ぶかで迷う科目ではなく、決まった本を、どの順で、どこまでやり込むかで差がつく科目だといえます。

この記事では、標準ルート難関大ルートを分けて示します。難関大ルートは、神戸大学経営学部のように論述で答案を組み立てさせる大学を指します。標準ルートは、基礎知識の確認や小論文が中心の大学です。

この記事で分かること

  • 参考書を買う前に確かめること(ここで買う本が決まります)
  • マーケティング論の参考書を読む順序と、標準ルート・難関大ルートの分かれ目
  • 『ゼミナールマーケティング入門』の位置づけと、理論を補強する本の選び方
  • 経営学との組み合わせ方と、英語の進め方
  • いつまでに何を終えるかの目安と、やってはいけない使い方

編入試験は大学ごとに出願資格も科目も違います。いまの学年・在籍区分で受けられる大学がどこかは、条件を突き合わせて初めて分かります。

無料相談で受けられる大学を聞く

ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。

買う前に決めること

先に志望校の募集要項で、マーケティング論がどの形で出るのかを確かめてください。科目名として明示する大学、商学や経営学の範囲に含める大学、小論文や面接で問う大学があり、形式によって必要な本とやり込む深さが変わります。

確かめることなぜ必要か
科目にあるか選択科目の一覧にマーケティング論の名前があるか。名前がなくても、商学・経営学の範囲や論文のテーマとして出る大学があります
いつ選ぶか神戸大学経営学部は出願時ではなく試験場で2科目を選びます。問題を見てから決められるため、マーケティング論を「保険の3科目め」として持つ戦い方もできます
出題の形式用語の説明で足りるのか、具体例を挙げて論じる論述なのか。論述型なら答案練習まで必要です
英語の扱いマーケティング論が出る経営系の学部は、TOEICなどのスコア提出型が目立ちます。スコアが絡む型は受験日程の逆算が先です

形式が分かれば、必要な本は多くありません。標準ルートなら入門書と基本書の2冊が土台です。買い集めるより、決めた本を繰り返すほうが確実に力になります。

マーケティング論:4段階で積み上げる

マーケティング論の参考書は、入門書 → 基本書 → 理論の補強 → 答案練習の順で積み上げます。

段階使う本
1. 入門
全体の地図をつかむ
マーケティング見るだけノートのような図解中心の1冊か、マーケティング(日経文庫)のようなコンパクトな入門書をどれか1冊。市場・顧客・4Pといった基本の枠組みを最初に頭に入れます
2. 基本書
出題の中心を固める
ゼミナールマーケティング入門。事例が多く初学者でも読み進められる定番で、用語とフレームワークを自分の言葉で説明できる状態まで繰り返します
3. 理論の補強
論述の引き出しを増やす
現代マーケティング論。基本書に載っていない新しい理論を、事例とセットで上乗せします
4. 答案練習
書ける状態にする
志望校の過去問。用語を知っているだけでは論述式に対応できません。定義・考え方の流れ・実際の企業の例をセットで書き出す練習を積みます

2を飛ばして答案練習から入らないでください。マーケティング論の論述は、フレームワークの正確な理解を前提に、現実の企業の動きをその枠組みで説明する形で組み立てます。土台がないまま過去問に向かうと、思いつきの感想文になります。

基本書のやり込み方は、合格した先輩の体験談がいちばん具体的です。神戸大学経営学部に合格した先輩は、こう振り返っています。

とにかく読み込む読み込む読み込む。ノートまとめをするのが苦手な分、30周はこのテキストを読み込んだ。

神戸大学経営学部に合格した先輩(『ゼミナールマーケティング入門』を6回以上)

重要な単語についてはWordにまとめ直し、定義・具体例・メリット・デメリット・まとめまで一緒に整理していました。単なる暗記にとどまらず、内容理解まで深めることを意識していました。

関西大学商学部に合格した先輩(同・6回以上)

周回する人も、まとめ直す人も、目指している状態は同じです。用語の名前ではなく、「定義・考え方・具体例」をひとつづきで言える状態。ここがマーケティング論の得点の土台になります。

マーケティング論:標準ルートと難関大ルート

ルートどこまでやるか
標準ルート入門書1冊と『ゼミナールマーケティング入門』を、繰り返し読んで用語を説明できる状態に。基礎知識を問う筆記や、基礎知識ベースの小論文・面接はここまでで戦えます
難関大ルートそこに2つの上乗せが入ります。①理論の補強(『現代マーケティング論』で新しい理論を足し、疑問が出たときに引く辞書として網羅型を1冊持つ)、②答案練習(過去問のテーマで実際に書き、具体例まで添えて言い切る練習まで)

標準ルートで使う本です。入門書は3冊のうちどれか1冊で足ります。

理論の補強:基本書1冊では足りない大学がある

注意してほしいのは、『ゼミナールマーケティング入門』だけで足りるかは大学と年度によることです。神戸大学経営学部の合格者の体験談には、以前はこの1冊で十分だったが、近年は出題の範囲が広がったという振り返りが複数あります。だからこそ難関大ルートでは、理論の層をもう1枚重ねます。

軸になるのは現代マーケティング論です。神戸大学経営学部に合格した先輩は、基本書を5周したうえでこの本を4周し、使い分けをこう説明しています。

ゼミナールマーケティングには載っていない、理論を中心にマーキングして、事例と一緒に覚えた。

神戸大学経営学部に合格した先輩(『現代マーケティング論』を4周)

さらに余力があれば、疑問が出たときに引く辞書を1冊持ちます。マーケティング戦略〔第6版〕マーケティング(有斐閣)のような大学の教科書として使われる体系書は、通読するのではなく、基本書で説明が薄かった理論を調べる用途で使うと効率が落ちません。戦略のフレームワークを筋道立てて整理し直したい人にはわかりやすいマーケティング戦略という選択肢もあります。

難関大ルートで足す本です。『現代マーケティング論』以外は、全部を買う必要はありません。

出題のテーマに合わせた補強もあります。サービス業を題材にした出題が目立つ大学ならサービス・マーケティング、デジタル化やSNSといった近年のテーマを押さえたいならコトラーのマーケティング5.0が候補になります。ここは志望校の過去問を見てから決めてください。テーマの傾向が分からないうちに買うと、読まない本が増えるだけです。

基本書は1冊に絞ってください。マーケティングの教科書は理論の並べ方が本によって違います。並行して読むと、どのフレームワークがどの問いに対応するのか分からなくなります。『ゼミナールマーケティング入門』を軸に決めて繰り返し、他の本は補強と辞書に役割を分けるのが確実です。

経営学とセットで仕上げる

冒頭に書いたとおり、マーケティング論は単独では完結しません。神戸大学経営学部の合格者では、経営学を軸にマーケティング論を組み合わせる形が多数派です。理由ははっきりしています。2つの科目は用語も勉強のしかたも地続きで、「理論を具体例とともに説明する」という同じ型で戦えるからです。

経営学側の土台は、テキスト経営学のような網羅型の基本書を繰り返す形になります。組み合わせの考え方はこうです。

  • 経営学 × マーケティング論——同じ勉強のしかたがそのまま効く組み合わせ。論述中心の2科目になるため、書く練習の比重を大きく取ります
  • 答えが定まる科目との組み合わせ——簿記の経験があるなら、会計学のように得点が読みやすい科目を相方にして、当日の問題との相性に左右されにくくする考え方もあります

科目選択の詳しい考え方と過去問の傾向は、神戸大学経営学部の対策記事にまとめています。神戸大学が公表する「出題の意図」には、マーケティング論について、基礎的な概念の内容と重要性を論理的に説明できるか、基本的な考え方やフレームワークを具体例とともに説明できるかを見ると書かれています。基本書の周回と答案練習は、まっすぐこの要求に対応します。

英語:スコア提出型が多い。日程の逆算が先

マーケティング論が出る経営学部・商学部系の英語は、TOEICなどのスコア提出で評価する型が目立ちます。神戸大学経営学部は外部試験の成績を提出し、当日の英語試験はありません。関西大学商学部のように、スコアが出願の条件になっている大学もあります。

形式やること
スコア提出型・出願条件型最初に受験日程を押さえます。スコアの返却には時間がかかり、出願直前の受験では間に合わないことがあります。教材は公式TOEIC問題集を軸に、金のフレーズで単語、でる1000問で文法パートを固めます
筆記型当日に英語の筆記試験を課す大学もあります。どの外部試験が使えるか、筆記があるかは募集要項で必ず確認してください

英語で使う本です。

出願前に確定している英語のスコアは、当日の問題の難易に左右されません。マーケティング論と経営学の論述は当日の出題との相性で振れます。早めに英語を確保することが、そのまま当日の安定につながります。

同じ本でも、いまの理解度と残り期間によって、どこから入るかが変わります。順番を間違えると、解けるはずの問題に時間を使うことになります。

無料相談で使う順番を聞く

ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。

マーケティング論が試験に出る大学の例

出る形ごとの目安です。それぞれの大学別記事で、科目・配点・出題傾向を確認できます。

  • 選択科目として名前がある——神戸大学経営学部(経営学・会計学・マーケティング論・経済学から2科目を試験場で選択。面接なし)
  • 商学・経営系科目や論文の範囲に含まれる——関西大学商学部(商学・経営学・経済学・会計学から2科目。合格した先輩の体験談にも『ゼミナールマーケティング入門』を6回以上読み込んだ記録があります)、法政大学経営学部(3年次は経営・会計・経済の3分野から2分野の小論文。神戸大学経営学部と対策の重なりが大きい併願先です)
  • 面接・口頭試問で問われる——埼玉大学経済学部(当日は面接のみ。合格した先輩は経営学とマーケティング論の基本書を各5周して口頭試問に備えています)

同じ大学でも学科・コース・編入年次によって科目が違います。ここに挙げたのは目安です。必ず志望する学科の最新の募集要項で確認してください。経営学部・商学部を持つ大学の一覧は経営・商・会計学系の実施大学一覧から探せます。

いつまでに何を終えるか

試験日から逆算した目安です。経営学部・商学部系の編入試験は秋から初冬に集中します。マーケティング論を2科目めとして足す人は、経営学の基本書と並行して進めます。

  • 試験の1年前

    志望校の科目構成(マーケティング論が選択できるか・論述か)と英語の扱いを確認し、買う本と科目の組み合わせを決める。入門書に着手。スコア提出型なら英語の受験計画もここで立てる

  • 6〜8か月前

    『ゼミナールマーケティング入門』の1周目〜2周目。ここが最も時間がかかります。経営学の基本書と英語も並行して進める

  • 4〜6か月前

    基本書の周回を重ね、用語を「定義・考え方・具体例」で説明する練習へ。難関大ルートは『現代マーケティング論』で理論を補強。過去問の分析をここから始める

  • 2〜3か月前

    過去問。時間を計り、答案を最後まで書き切る。書いた答案は添削を受ける

  • 1か月前

    基本書と自分のまとめの総ざらい。新しい本を増やさない

直前期に効くのは、理論と事例の結びつきです。埼玉大学経済学部に合格した先輩は、受験を終えてこう振り返っています。

マーケティング論に関して、理論だけでなく実際の企業事例をセットで覚えていたが、そのストックをもっと増やしておくべきだった。

埼玉大学経済学部に合格した先輩(『ゼミナールマーケティング入門』を5周)

マーケティング論の答案は、自己採点が難しい科目です。答えが一つに定まらず、「書けたつもり」の答案に論点の抜けや具体例の不足が残ります。過去問演習の段階では、答案を読んで指摘してくれる相手を必ず確保してください。

やってはいけない3つの使い方

  1. 基本書を何冊も並行して読む。本によって理論の並べ方が違い、頭の中で体系がつながらなくなります。軸は『ゼミナールマーケティング入門』1冊に決めて繰り返し、他は補強と辞書に回すのが確実です
  2. フレームワークの名前だけ覚える。論述で問われるのは、その考え方の中身と、実際の企業の動きを説明できるかです。用語を見たら定義・考え方・具体例をセットで書き出す練習まで進めてください
  3. マーケティング論だけを仕上げて、相方の科目が手薄になる。この科目は選択科目の1つとして出ることがほとんどです。経営学など組み合わせる科目と同じ期間、並行して積んでください

あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。

無料相談で何から始めるか聞く

ボタンを押すとオンライン編入学院の公式LINEが開きます。相談は無料で、志望校がまだ固まっていない段階でも大丈夫です。

まとめ

  • マーケティング論は、経営学とセットで仕上げる「2科目め」です。単独で課す大学はほとんどありません
  • 入門書 → 基本書 → 理論の補強 → 答案練習の4段階。基本書は『ゼミナールマーケティング入門』が定番です
  • 標準ルートは2冊の土台まで。難関大ルートは『現代マーケティング論』の補強と答案練習を上乗せします
  • 基本書1冊で足りない大学もあります。過去問で出題の範囲を必ず確かめてください
  • 論述の採点基準は「具体例とともに論理的に説明できるか」。名前の暗記で止めないでください
  • 英語はスコア提出型が多い。日程の逆算が参考書より先です

科目別の参考書ルートの全体像と、参考書の使い方の共通原則は編入試験の参考書ルートにまとめています。経営・商・会計学系で合格者の使用が多い本は経営学・商学・会計学系の参考書レビュー一覧から探せます。文系のほかの科目では法学の参考書ルートも公開しています。試験の日程や出願の段取りは編入の出願手続きとスケジュール、出願できるかどうかの条件は編入の出願資格と必要単位を確認してください。

よくある質問

マーケティングを勉強したことがなくても大丈夫ですか?

大丈夫です。高校にマーケティングという科目はないため、編入試験のマーケティング論は、ほとんどの受験生が初学者の状態から始めます。差がつくのは順序です。入門書で全体の地図をつかんでから、基本書のゼミナールマーケティング入門を繰り返し読み、用語とフレームワークを具体例つきで説明できる状態にしてください。合格した先輩にも、編入対策で初めてマーケティングを勉強した人が多くいます。

マーケティング論の参考書は何冊くらい必要ですか?

標準ルートなら、入門書1冊と基本書のゼミナールマーケティング入門の2冊が土台です。神戸大学経営学部のような論述型の難関大を受けるなら、そこに現代マーケティング論などの理論の補強を1冊と、疑問が出たときに引く辞書用の網羅型を1冊、目的を決めて足します。大切なのは冊数を増やすことではなく、決めた基本書を繰り返し読んで、理論を具体例つきで説明できる状態にすることです。まず志望校の募集要項で専門科目の出題形式を確かめてください。

ゼミナールマーケティング入門だけで合格できますか?

大学によります。多くの大学では、この1冊を繰り返して用語とフレームワークを説明できる状態にすれば土台は足ります。ただし神戸大学経営学部の合格者の体験談には、以前はこの1冊で足りたが近年は出題の範囲が広がったという振り返りが複数あります。論述型の難関大を受けるなら、現代マーケティング論などで新しい理論を補強し、志望校の過去問で出題の傾向を必ず確かめてください。

マーケティング論は、どの科目と組み合わせて選べばよいですか?

経営学との組み合わせが軸になります。マーケティング論を単独で課す大学はほとんどなく、神戸大学経営学部のように複数科目から選択する形で出る科目だからです。経営学とは用語も勉強のしかたも地続きで、同じ準備がそのまま両方に効きます。実際に神戸大学経営学部の合格者では、経営学とマーケティング論の組み合わせが多数派です。答えが定まる会計学と組み合わせて、論述で差がつく科目と得点が読みやすい科目を1つずつ持つ考え方もあります。

論述式の試験は、用語を覚えるだけでは足りませんか?

足りません。マーケティング論の論述では、フレームワークを知っているかではなく、その内容と重要性を具体例とともに論理的に説明できるかが採点されます。基本書を読んで分かったつもりでも、白紙から書くと手が止まるのが普通です。用語を見たら定義・考え方の流れ・実際の企業の例をセットで書き出す練習を積み、過去問のテーマで実際に書いてください。書いた答案は添削を受けて、論点の抜けを埋めてください。

英語はTOEICのスコア提出と筆記試験のどちらですか?

マーケティング論が出る経営学部・商学部系では、TOEICなどのスコア提出で英語を評価する大学が目立ちます。神戸大学経営学部は外部試験の成績を提出し、当日の英語試験はありません。スコア提出型は、出願に間に合う受験日から逆算して、参考書より先に受験日程を押さえてください。スコアの返却には時間がかかるため、直前の受験では間に合わないことがあります。筆記型の大学もあるので、募集要項の英語の条件は参考書を買う前に読んでください。

編入試験の参考書へ戻る

本記事には、無断利用を検知するための識別を含みます。コンテンツの利用について
LINEで無料相談を予約