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TOEICの参考書ルート

大学編入 TOEIC 参考書ルート|単語・文法・パート別・模試を何からどの順で

編入総研 編集部 / 更新日: 2026-08-10​‌​​‌‌‌​‌‌‌‌‌‌​​‌​‌‌​​‌‌​​‌‌​‌‌‌

大学編入の英語は、当日の筆記試験ではなく、TOEICなどの外部試験のスコアを提出して評価する大学が広がっています。英語の扱いを確認できた938学部のうち、外部試験のスコアで出せるのは319学部。その大半はTOEICで出せます(一部にTOEICを受け付けない学部があるため、募集要項での確認が必要です)。

つまり編入受験生にとってTOEICは、いちばん広く使える英語の持ち札です。そして筆記型と決定的に違うのは、当日の一発勝負ではないことです。出願までに複数回受験して、いちばん良いスコアを育ててから出せます。早く始めた人ほど有利になる仕組みです。

ただしTOEICは、やみくもに模試を解いてもスコアが伸びない試験です。単語 → 文法 → パート別対策 → 模試の順で積み上げるのが定石です。この記事では、この4段階それぞれで使う本と、標準ルート・難関大ルートの分かれ目を示します。難関大ルートは、英語を外部スコアの換算でそのまま配点に組み込む大学、つまりスコアの差が合否に直結する大学向けの上乗せです。

この記事で分かること

  • 参考書を買う前に確かめること(TOEICで出せるか・受験日程の逆算)
  • 単語・文法・パート別対策・模試の4段階と、それぞれで使う本
  • 標準ルートと難関大ルートの分かれ目
  • TOEICで出せる代表的な大学
  • いつまでに何を終えるかの目安と、やってはいけない使い方

編入試験は大学ごとに出願資格も科目も違います。いまの学年・在籍区分で受けられる大学がどこかは、条件を突き合わせて初めて分かります。

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買う前に決めること

参考書より先に、志望校の募集要項を開いてください。TOEIC対策は始めるかどうかの判断から始まります。

確かめることなぜ必要か
TOEICで出せるか外部試験を受け付ける学部の大半はTOEICで出せますが、法政大学経営学部や京都大学法学部のようにTOEICが使えない学部もあります。ここを見ずに始めると、教材選びから崩れます
スコアの条件提出できるスコアの基準・有効期限・対象になる実施回は大学ごとに違います。スコアの基準は募集要項でしか確認できません
受験日程スコアの返却と公式認定証の発行には時間がかかります。出願締切から逆算して、受験する回を参考書より先に押さえてください
筆記試験との併用かスコア提出だけの学部と、当日の筆記試験とスコア提出を併用する学部があります。併用型は筆記対策も並行して必要です

英語の扱いを確認できた938学部の内訳です。

319学部外部試験のスコアで出せる
239学部当日の英語試験なし(スコア提出だけ)
80学部筆記試験との併用
256学部当日の筆記英語だけ

割合の母数は、英語の扱いを確認できた938学部(学部単位)です。同じ学部でも学科・コース・編入年次によって扱いが違うことがあります。必ず志望する学科の募集要項で確認してください。

一方、当日の筆記試験だけで英語を課す学部も256学部あります。筆記型は和訳・内容説明など記述中心で、TOEICとは使う本も進め方も別物です。筆記英語の参考書ルートと、筆記とスコア提出のどちらで受けるかの決め方は、それぞれ別の記事で扱います。この記事は、TOEICのスコアで出す人のための1本です。

TOEIC対策は4段階:単語 → 文法 →パート別 → 模試

スコアが伸び悩む人の典型は、単語と文法を固めないまま模試だけを解き続けるパターンです。模試は現在地を測る道具であって、土台を作る道具ではありません。積み上げる順序はこうです。

段階使う本
1. 単語
頻出語を固める
TOEIC 出る単特急 金のフレーズ。TOEICの頻出語をフレーズごと覚える定番で、合格した先輩の使用がいちばん多い1冊です
2. 文法
Part5を時間内に
1駅1題 文法特急で解き方の型を作り、でる1000問で分量を積みます
3. パート別対策
形式と解き方を知る
初受験ならはじめて受けるTOEIC 全パート完全攻略。Part7の読み方は世界一わかりやすいTOEICテストの授業
4. 模試
2時間通しで測る
公式TOEIC問題集。本番と同じ形式・同じ音声で、時間を計って解きます

なお、編入総研では合格した先輩が実際に使ったTOEIC対策の本のレビューを62冊分公開しています。この記事では、その中から段階ごとに軸になる本を絞って紹介します。全冊から探したい方はTOEICの参考書レビュー一覧をご覧ください。

単語:金のフレーズを軸に回す

TOEICはビジネス寄りの語彙が多く、大学受験用の単語帳とは頻出語がずれます。専用の単語帳を1冊決めて、試験まで回し続けてください。軸になるのは金のフレーズです。単語を単独ではなくフレーズで覚える設計なので、リーディングとリスニングの両方にそのまま効きます。

TOEIC用の最も王道な英単語帳で、右のページから左のページを見て英語▶︎日本語の変換に対応させて6回以上周回した。

合格した先輩(『金のフレーズ』を6回以上)

1周で覚えようとしないことが大切です。先輩たちに共通するのは、1周の完成度を上げるのではなく、周回数を重ねて定着させる使い方です。音声を使ってシャドーイングまで行うと、リスニングの土台も同時にできます。

英語そのものに苦手意識がある場合は、いきなり金のフレーズに入らず、ゼロからのTOEIC 全パート講義のような入門書で各パートの解き方の基本から始めると、その後の積み上げがスムーズです。

文法:文法特急とでる1000問でPart5を時間内に

TOEICの文法問題(Part5・6)は、知識だけでなく速さが問われます。ここで時間を使いすぎると、配点の大きいPart7に時間が回らなくなります。まず文法特急で問題のタイプごとの解き方を身につけ、でる1000問で分量を積んで定着させる、という2段構えが定番です。

Part5の文法問題で時短できるテキスト。問題をカテゴリー分けして最適な解き方で解くことで、安定して90%越えの正答率が取れた。

合格した先輩(『文法特急』を周回)

できるようになるまで何回もやって、解説をよく読むようにした。

合格した先輩(『でる1000問』を6回以上)

どちらも新書サイズや問題単位の構成で、通学などのすきま時間と相性が良い本です。机に向かう時間は模試と長文に使い、文法はすきま時間で回す配分が効率的です。

パート別対策:形式を知ってから模試へ

TOEICは7つのパートそれぞれに出題の型があり、型を知っているかどうかだけで解く速さが変わります。初めて受験する場合は、はじめて受けるTOEIC 全パート完全攻略で全パートの特徴と解き方をひととおり押さえてから模試に入ってください。

パートごとにTOEICの問題傾向と解き方を丁寧に解説しており、全くTOEICを受けたことがない人向けに非常におすすめ。

合格した先輩(『はじめて受けるTOEIC 全パート完全攻略』を2周)

読解の中心になるPart7は、文章のトピックごとに出題パターンが決まっています。世界一わかりやすいTOEICテストの授業〈Part7読解〉は、この出題パターンと読み方を体系的に学べます。

Part7の問題傾向と攻略法を網羅的に教えてくれる。文章をトピックごとにカテゴリー分けし、トピックごとの論の展開や出題傾向をセットで頭に入れることを意識した。

合格した先輩(『世界一わかりやすいTOEICテストの授業〈Part7読解〉』を使用)

模試:公式問題集を時間を計って周回する

模試の軸は公式TOEIC問題集です。出題団体が作る唯一の問題集で、本番の形式・難度・リスニング音声をそのまま再現しています。最新の号から遡って使ってください。

使い方の要点は2つです。ひとつは、必ず2時間通しで、時間を計って解くこと。TOEICは時間が足りなくなる試験なので、時間配分そのものが練習の対象です。もうひとつは、解きっぱなしにしないこと。間違えた問題、聞き取れなかった音声、読み切れなかった英文に戻り、2周目・3周目で同じ問題を確実に取れる状態にします。1回分を解いて次の号へ進むより、同じ号を繰り返すほうがスコアに結びつきます。

標準ルートと難関大ルート

ルートどこまでやるか
標準ルート金のフレーズ+文法特急・でる1000問+公式TOEIC問題集の3本柱を、冊数を増やさず繰り返します。スコア提出型の多くの大学は、この土台の完成度で戦えます
難関大ルートそこに3つの上乗せが入ります。①上級単語黒のフレーズを辞書がわりに)、②模試の増強精選模試リーディング精選模試リスニングで公式より一段難しい問題に慣れる)、③弱点パートの特化990点獲得 最強Part7模試極めろ!リスニング解答力

難関大ルートが必要なのは、英語を外部スコアの換算でそのまま配点に組み込む大学です。たとえば神戸大学経営学部は専門科目2科目と英語(外部試験のスコアを換算)の構成、神戸大学法学部は論文2本と英語(TOEFLまたはTOEICの成績)、名古屋大学工学部も基礎学力試験の英語を外部スコアで評価します。この型の大学では、スコアの1点1点が当日の試験の得点と同じ意味を持ちます。スコアを上積みする1冊が、専門科目の1冊と同じ重みで効きます。

標準ルートで使う本です。

入口とパート別対策で足す本です。

難関大ルートで足す本です。

点数の上がり幅が小さくなってきてから使用開始。part7の精度が上がるためおすすめで、丁寧に解き、わからないところがあったら覚える方式で進めた。

合格した先輩(『精選模試リーディング』を使用)

パート2が特に苦手だったので、電車の時間や暇な時間に聞き流ししていた。

合格した先輩(『極めろ!リスニング解答力』を6回以上)

黒のフレーズは通読しなくてかまいません。上級単語は、模試を解く中で出会った知らない語を確認する辞書として使うのが現実的です。上乗せの3冊より先に、金のフレーズと公式問題集の周回を仕上げてください。土台が緩いまま難しい教材に進むのが、いちばん時間を失うパターンです。

TOEICで出せる代表的な大学

TOEICのスコアで出せる大学の例です。いずれも大学別の対策記事があり、試験科目の構成・英語の扱い・出題傾向を確認できます。スコアの基準や換算方法は、必ず各大学の募集要項で確認してください。

文系(経済・経営・法・文など)

設置大学・学部
国立神戸大学 経営学部経済学部法学部
国立大阪大学 経済学部人間科学部
国立名古屋大学 経済学部
国立東北大学 経済学部
国立九州大学 法学部
国立横浜国立大学 経済学部
国立広島大学 経済学部法学部
国立埼玉大学 経済学部
国立滋賀大学 経済学部
国立千葉大学 文学部
国立東京外国語大学 言語文化学部
私立上智大学 法学部経済学部
私立関西大学 法学部商学部
私立青山学院大学 法学部

理系(工・理工・情報など)

設置大学・学部
国立東京大学 工学部
国立東京科学大学 工学院
国立大阪大学 工学部基礎工学部
国立名古屋大学 工学部
国立東北大学 工学部
国立北海道大学 工学部
国立筑波大学 理工学群
国立横浜国立大学 理工学部
国立神戸大学 工学部
国立広島大学 工学部
私立近畿大学 情報学部

ここに挙げたのは、TOEICで出せる学部の一部です。同じ大学でも学科・コース・編入年次によって英語の扱いが違うことがあり、募集内容は年度によって変わります。必ず最新の募集要項で確認してください。

いつまでに何を終えるか

試験日ではなく出願締切から逆算するのがTOEICの時間割です。スコアの返却と公式認定証の発行には時間がかかるため、最後の受験チャンスは出願よりかなり手前に来ます。

  • 出願の1年前

    募集要項で英語の扱い(TOEICで出せるか・スコアの条件)を確認し、受験する回の計画を立てる。金のフレーズと文法特急に着手

  • 6〜8か月前

    でる1000問とパート別対策。公式問題集を1回、時間を計って解き、現在地を知る。最初の受験をこのあたりで済ませ、本番の感覚をつかむ

  • 4〜6か月前

    公式問題集の周回。難関大ルートは精選模試と弱点パートの特化教材へ進む。単語と文法はすきま時間で回し続ける

  • 2〜3か月前

    スコアを取りにいく受験。受験のたびに弱点パートを特定し、次の受験までに1つずつ潰す

  • 出願前

    提出できるスコアか(対象の実施回・有効期限)と、公式認定証の手配を確認する。新しい本を増やさない

受験は1回で決めようとしないでください。TOEICは複数回受けて、いちばん良いスコアで出願するのが前提の試験です。ただしスコアの返却を待ってから次の回を申し込むと、間隔が空いて出願に間に合わないことがあります。返却を待たずに次の回を押さえておく組み方が安全です。

やってはいけない3つの使い方

  1. 単語と文法を固めずに模試だけを解く。模試は現在地を測る道具です。土台がないまま回数を重ねても、同じ理由で同じ問題を落とし続けます
  2. 教材を次々に買い足す。公式問題集を1冊仕上げる前に別の模試へ移ると、どの教材も中途半端になります。冊数ではなく周回数がスコアを作ります
  3. 受験日程を後回しにする。スコアが伸びても、出願に間に合う回に受験していなければ提出できません。参考書より先に、受験する回を押さえてください

あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。

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まとめ

  • 編入試験の英語は、外部試験のスコアで出せる319学部の大半でTOEICが使えます。一部にTOEICを受け付けない学部があるため、まず募集要項で、TOEICで出せるかとスコアの条件を確認してください
  • 対策は単語 → 文法 → パート別対策 → 模試の4段階。模試から入らないでください
  • 標準ルートは金のフレーズ・文法2冊・公式問題集の3本柱。冊数を増やさず周回します
  • 難関大ルートは上級単語・精選模試・弱点パート特化の3つを上乗せ。スコアが配点に直結する大学ほど効きます
  • 時間割は出願締切からの逆算。受験する回を参考書より先に押さえ、複数回の受験を前提に組んでください

科目別の参考書ルートの全体像と、参考書の使い方の共通原則は編入試験の参考書ルートにまとめています。TOEICで合格者の使用が多い本はTOEICの参考書レビュー一覧から探せます。出願の段取りと日程の逆算は編入の出願手続きとスケジュール、出願できるかどうかの条件は編入の出願資格と必要単位を確認してください。

よくある質問

編入試験のTOEICは何点あればよいですか?

必要な水準は大学・学部ごとに違い、スコアの基準や換算方法は募集要項でしか確認できません。同じ大学でも学科や編入年次で扱いが変わることがあります。まず志望校の募集要項でスコアの条件と提出時期を確かめ、英語の配点の重みや試験全体の構成は大学別の対策記事もあわせて確認してください。点数を追う前に、提出できるスコアの条件(対象の実施回・有効期限)を押さえることが先です。

TOEICとTOEFL・IELTSのどれを受けるべきですか?

志望校の募集要項で受け付けている試験を確かめてから決めてください。外部試験のスコアで出せる319学部の大半はTOEICで出せますが、法政大学経営学部や京都大学法学部のようにTOEICが使えない学部もあります。複数の大学を併願するなら、受験予定の全部の大学にTOEICで出せるかを先に確認すると、対策を1つの試験に絞れます。

TOEIC対策はいつから始めればよいですか?

出願の1年前を目安に、単語と文法から始めてください。TOEICは当日の一発勝負ではなく、出願までに複数回受験してスコアを育てられるのが筆記型との違いです。ただしスコアの返却と公式認定証の発行には時間がかかるため、出願締切から逆算して受験する回を先に押さえてください。直前の受験では間に合わないことがあります。

公式問題集は何冊やればよいですか?

冊数を増やすより、1冊を時間を計って解き、間違えた問題を繰り返すほうが確実に伸びます。最新の号から遡って使い、2時間通しで解く練習を本番までに複数回積んでください。解きっぱなしにせず、聞き取れなかった音声や読み切れなかった英文に戻ることがスコアに直結します。

リスニングが苦手でもスコアは伸ばせますか?

伸ばせます。TOEIC L&Rはリスニングとリーディングが同じ配点で、リスニングを後回しにするとスコアの半分を捨てることになります。単語帳を音声つきで覚え、公式問題集の音声を繰り返し聞くところから始めてください。伸び悩む場合は、リスニングに特化した教材を1冊足し、苦手なパートを特定して順に潰していきます。

英語が筆記試験の大学も、TOEICの勉強で対応できますか?

別物と考えてください。筆記型は和訳・内容説明・英作文など記述が中心で、単語帳・文構造の解釈・長文演習を積み上げる対策が必要です。TOEIC対策とは使う本も進め方も違います。志望校に筆記型の大学が混ざっている場合は、募集要項で英語の扱いを確かめたうえで、筆記用の対策を別に立ててください。

ほかの科目の参考書ルート

TOEICのスコアは、専門科目とセットで評価されます。専門科目の対策は、科目別の参考書ルートをご覧ください。

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