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英語は筆記かスコアか

編入の英語は筆記かTOEICか?大学の選び方と併願の組み方

編入総研 編集部 / 更新日: 2026-08-10​‌​‌‌​‌​​​‌‌‌‌​​‌​​​‌​‌‌‌​‌‌‌‌‌‌

結論:どっちが有利かは「いつ英語の点が決まるか」で考える

編入試験の英語には、試験当日に筆記試験を受ける大学と、TOEICなど外部試験のスコアを提出する大学があります。どっちの大学を選ぶべきかは、英語力そのものよりも、自分の英語の点が「いつ」確定するかで考えると迷いません。

外部スコアを使う大学では、英語の点は出願前に決まります。納得できる点が出るまで受け直せて、試験当日は専門科目や面接に集中できる。計画を立てやすい方式です。一方、筆記試験の大学では英語の点は当日に決まります。スコアが間に合わなくても受けられて、直前まで伸ばした分がそのまま反映される方式です。

つまり、先にスコアを確保できる人はスコア提出型が有利スコアが間に合わない人・過去問との相性で勝負したい人は筆記型が有利というのが基本の考え方です。この記事では、両方式の割合、状況別の選び方、併願への影響、区分別の大学一覧を順に解説します。

この記事で分かること

  • 筆記英語の大学・スコア提出の大学・英語なしの大学がそれぞれどれくらいあるか
  • 自分の状況(英語の得意度・出願までの残り時間)でどっちを選ぶべきか
  • スコアは複数校に使い回せる——併願の組み方がどう変わるか
  • 筆記だけの大学・スコアで出せる大学の具体名(国公立・私立別)

編入試験は大学ごとに出願資格も科目も違います。いまの学年・在籍区分で受けられる大学がどこかは、条件を突き合わせて初めて分かります。

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編入試験の英語は大きく3タイプに分かれる

編入試験を実施している学部のうち、募集要項で英語の扱いを確認できた学部を母数に集計すると、内訳は次のようになります。

英語の扱い学部の割合
当日の筆記試験だけ27.3%
筆記と外部スコアの両方が使える8.5%
外部スコアの提出だけ(当日の英語試験なし)25.5%
英語の試験そのものがない38.0%
英語以外の外国語も選べる0.7%

筆記型とスコア提出型はほぼ同じ規模で並んでいて、どちらか一方が主流というわけではありません。見落とされがちですが、英語の試験そのものがない学部が約4割あります。英語が苦手だから編入は無理、と決める必要はありません。

外部スコアを使う大学について、1つ大事な前提があります。多くの学部は、TOEIC・TOEFL・IELTSなど複数の試験の中からどれか1つを選んで出せる形になっています。「TOEICで出せる大学」は多くても、TOEICでなければならないとは限りません。すでにTOEFLやIELTSのスコアを持っている人は、それが使えるかを先に確認してください。また、求められるスコアの水準や基準の有無は大学・学部ごとに違います。必ず志望校の最新の募集要項で確認してください。

「大学」ではなく「学部」で決まる

もう1つの前提は、英語の方式は大学単位ではなく学部単位で決まることです。たとえば名古屋大学では、法学部・教育学部は当日の筆記英語、文学部は筆記とスコアの両方が使え、経済学部・情報学部・工学部はスコア提出だけです。京都大学も、文学部・教育学部は筆記英語、法学部・経済学部・工学部はスコア提出と分かれます。

「あの大学はTOEICで受けられる」という大学名レベルの覚え方は、学部が1つずれるだけで崩れます。志望校リストは必ず学部単位で作ってください。

状況別:どっちの大学を選ぶべきか

冒頭の「いつ英語の点が決まるか」という軸で、両方式の性質を整理します。

スコア提出型の性質

  • 出願前に点が確定する。納得できる点が出るまで何度でも受け直せて、いちばん良い結果を出せる
  • 当日の負担が軽くなる。試験当日は専門科目・小論文・面接に集中できる
  • 1つのスコアを複数の大学に使い回せる(詳しくは次の章)
  • 逆に、出願日までに点が伸びなければ挽回の機会がない。スコアの受験申込から結果が届くまでには時間がかかり、受け直すならさらにその分の日数が要る

筆記型の性質

  • スコアがなくても受けられる。思い立ってから出願までの時間が短くても間に合う
  • 直前まで伸ばした分が反映される。当日の英語力で勝負が決まる
  • 過去問との相性で差がつく。和訳中心・長文読解中心・専門分野の英文など、出題の型は大学ごとに違う。型が自分に合う大学を選べば、外部試験の点数以上の戦い方ができる
  • 逆に、当日一発勝負。体調や出題運の影響を受け、複数校を受けるなら大学ごとに傾向対策が要る

この性質を踏まえると、状況別の選び方は次のように整理できます。

あなたの状況選び方の軸
英語が得意で、出願まで半年以上ある先に外部スコアを確保し、スコア提出型を軸に組む。当日は専門科目に集中できる
英語は戦えるが、出願まで時間がないスコアの受験・受け直しが間に合わない可能性が高い。筆記型と、筆記でも受けられる併用型を軸にする
すでにスコアを持っているそのスコアで出せる大学を先にリスト化する。有効期限と、志望校が受け付ける試験の種類を要項で確認する
英語が苦手英語なしの学部(約38%)も含めて志望校を組む。ただしその分、小論文・専門科目・面接の比重が上がる
大学・短大に在学中で、授業と両立したいスコア提出型は受験日を自分で選べるので、学校の予定と両立しやすい。長期休みに集中して受けて先に確保する

迷ったら、筆記とスコアの両方が使える併用型の大学を候補に入れておくと安全です。スコアが間に合えばスコアで、間に合わなければ筆記で受ける、という二段構えができます。ただし、スコアを出すと筆記が免除になるのか、どちらかを選んで出願するのかといった使い方は大学ごとに違うので、要項で確認してください。

併願の組み方が方式で変わる

英語の方式は、1校ごとの有利不利だけでなく、併願全体の設計に効いてきます。ここが志望校選びでいちばん差がつくところです。

スコアは複数校に使い回せる

外部スコアの最大の強みは、1枚のスコアが複数の大学にそのまま使えることです。スコア提出型の大学を3校併願しても、英語の準備は1回で済みます。浮いた時間はそのまま専門科目と面接対策に回せます。専門科目は志望校の決め方で解説しているとおり同じ学部系統でそろえると準備が重なるので、「スコア提出型 × 同じ学部系統」で併願を組むと、英語1回・専門1系統の最小の準備で複数校に出願できます。

一方、筆記型は大学ごとに出題傾向が違います。和訳が中心の大学、長文読解が中心の大学、専門分野の英文を出す大学があり、併願校が増えるほど対策は分散します。筆記型で併願を組むなら、過去問を見比べて出題の型が近い大学でそろえるのが定石です。筆記英語の勉強の進め方は編入の英語(和訳・長文)対策で詳しく解説しています。

筆記型とスコア型を混ぜるときの注意

実際の併願では、第1志望が筆記型で併願先がスコア提出型、というように両方の型が混ざることがよくあります。このとき順番を間違えると、どちらの準備も中途半端になります。おすすめの組み立ては次のとおりです。

  • 第1志望の方式に英語の勉強を合わせる。筆記型が本命なら和訳・長文の記述練習を軸にし、スコア対策はその応用として位置づける
  • スコアは早い時期に1回確保しておく。筆記型が本命でも、スコアを1枚持っておけば、スコア提出型・併用型の大学を併願リストに足せるようになる。逆は成り立たない(筆記の力はスコア提出型の出願には使えない)
  • 方式が違う大学を無理に数だけ増やさない。準備が分散するくらいなら、同じ方式・同じ学部系統でそろえた少数の併願のほうが仕上がりは高くなる

スコアは出願から逆算して確保する

スコア提出型を軸にするなら、スケジュールは出願日から逆算します。編入試験の出願は9〜11月に集中しており、スコアはその出願書類と一緒に出すのが基本形です。受験の申込から結果が届くまでの日数と、受け直す場合の日数を見込むと、出願の半年前にはスコアの受験を始めておきたいところです。

注意点が3つあります。

  1. スコアには有効期限の定めがあることが多い。早く取りすぎると出願時に期限切れになる場合があります。志望校の要項で「いつ以降に受験したスコアか」の条件を確認してください
  2. 提出のしかたが大学ごとに違う。出願書類として公式スコアを郵送する大学もあれば、試験当日に提示する大学もあります。公式スコアの発行にも日数がかかるため、要項の指定を早めに確認してください
  3. 出願期間そのものが大学ごとに違う。出願・試験・合格発表の全体の流れは編入の出願手続きとスケジュールにまとめています

区分別:筆記の大学・スコアで出せる大学の一覧

ここからは、募集要項で確認できた区分別に代表的な大学を挙げます。同じ大学でも学部で方式が違うため、学部単位で載せています。英語の扱いは年度で変わることがあるので、出願前に必ず最新の募集要項で確認してください。

当日の筆記英語だけの大学(例)

外部スコアの提出を求めず、当日の筆記試験で英語を課す学部です。スコアがなくても受けられます。

国公立

大学主な学部
京都大学文学部教育学部
九州大学文学部理学部
名古屋大学法学部教育学部
北海道大学法学部教育学部
大阪大学法学部
神戸大学医学部
新潟大学人文学部法学部
埼玉大学教養学部
熊本大学法学部

私立

大学主な学部
早稲田大学文学部教育学部
明治大学文学部
龍谷大学法学部経済学部経営学部農学部
東海大学文学部政治経済学部経営学部
京都産業大学経済学部経営学部法学部理学部
福岡大学人文学部法学部経済学部商学部

筆記とスコアのどちらでも出せる大学(例)

当日の筆記試験と外部スコアの両方の枠組みを持つ学部です。スコアの使い方(免除・選択・加点など)は大学ごとに違うため、要項で確認してください。

国公立

大学主な学部
東京大学工学部
東京科学大学理学院工学院情報理工学院など
名古屋大学文学部
岩手大学人文社会科学部
広島大学経済学部
香川大学法学部農学部

私立

大学主な学部
上智大学文学部神学部外国語学部
青山学院大学教育人間科学部法学部
中央大学経済学部
法政大学法学部
同志社大学文学部
南山大学人文学部外国語学部経済学部など
専修大学経済学部文学部人間科学部
近畿大学経済学部経営学部理工学部など

外部スコアの提出だけの大学(例)

当日の英語試験がなく、TOEICなどのスコアで出せる学部です。多くはTOEFL・IELTSなど複数の試験から選べます。

国公立

大学主な学部
京都大学法学部経済学部工学部医学部
神戸大学経営学部経済学部法学部理学部など
大阪大学経済学部人間科学部工学部など
東北大学経済学部工学部
名古屋大学経済学部情報学部工学部など
筑波大学情報学群理工学群生命環境学群など
お茶の水女子大学理学部文教育学部生活科学部など
東京外国語大学言語文化学部国際社会学部
千葉大学文学部
埼玉大学経済学部

私立

大学主な学部
早稲田大学基幹理工学部創造理工学部先進理工学部
上智大学法学部経済学部総合人間科学部など
立教大学文学部
東洋大学経済学部文学部法学部社会学部など
関西大学文学部法学部商学部など
青山学院大学文学部
立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部国際経営学部

この一覧の見かた

ここに挙げたのは各区分の一部です。同じ大学でも学部によって方式が違い、年度によって変わることもあります。また、少数ですが英語以外の外国語(ドイツ語・フランス語など)を選べる学部もあります(大阪大学文学部・外国語学部、東京大学文学部など)。出願前に必ず、志望する学部の最新の募集要項で英語の扱いを確認してください。

よくある質問

TOEICのスコアを持っていないと編入試験は受けられませんか?

受けられます。編入試験を実施している学部のうち、英語の試験そのものがない学部が約38%、当日の筆記英語だけで受けられる学部が約27%あります。外部スコアの提出が前提になるのは一部の学部です。ただし、スコア提出型の大学を志望する場合は、出願時にスコアが必要になるため、出願日から逆算して早めに受験を始めてください。

TOEICは何点あれば編入試験に出願できますか?

基準の有無も水準も大学・学部ごとに違います。一定のスコアを出願の条件にする学部もあれば、点数を提出させて選考の資料にする学部もあり、ひとまとめに「何点あれば安心」とは言えません。志望する学部の最新の募集要項で、スコアの条件・有効期限・提出方法を必ず確認してください。

TOEIC以外のスコアでも出願できますか?

多くの学部では、TOEIC・TOEFL・IELTSなど複数の外部試験の中からどれか1つを選んで提出できます。すでにTOEFLやIELTSのスコアを持っている人は、新たにTOEICを受け直す前に、そのスコアが使えるかを募集要項で確認してください。どの試験がどのスコア様式で認められるかは学部ごとに違います。

筆記英語とTOEICの両方を対策する必要はありますか?

併願の組み方によります。志望校がすべてスコア提出型ならスコア対策だけ、すべて筆記型なら筆記対策だけで済みます。両方の型が混ざる併願では負担が増えるため、志望校リストを学部単位で作り、英語の方式をそろえられないかを先に検討してください。筆記とスコアの両方が使える大学を候補に入れると、どちらか一方の準備で複数校に対応しやすくなります。

外部スコアはいつまでに取ればいいですか?

出願時に提出するのが基本形なので、出願日から逆算します。編入試験の出願は9〜11月に集中しており、スコアの受験申込から結果が届くまでの日数と受け直しの余地を見込むと、出願の半年前には受験を始めておきたいところです。スコアには有効期限の定めがあることが多いため、早く取りすぎて期限切れにならないかも要項で確認してください。

英語が苦手な場合、英語なしの大学だけで併願を組めますか?

組めます。編入試験を実施している学部のうち約38%は英語の試験がありません。ただし英語がない分、小論文・専門科目・面接の比重が上がるため、そちらの完成度で差がつきます。また、同じ大学でも学部によって英語の有無は変わるので、学部単位で募集要項を確認しながら候補を作ってください。

あとは、いまの自分の位置から何を先にやるかです。志望校と現在の状況をうかがったうえで、順番を整理します。

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まとめ

編入試験の英語は、筆記かTOEICかのどっちが優れているかではなく、自分の状況にどっちが合うかで選ぶ問題です。要点をもう一度整理します。

  1. 英語の扱いは筆記だけ・両方使える・スコア提出だけ・英語なしの4つに分かれ、筆記型とスコア型はほぼ同じ規模で並んでいる
  2. 方式は大学ではなく学部単位で決まる。志望校リストは学部単位で作る
  3. 先にスコアを確保できるならスコア提出型が計画を立てやすい。出願前に英語の点が確定し、当日は専門科目に集中できる
  4. スコアが間に合わないなら筆記型。当日一発勝負だが、直前まで伸ばせて過去問との相性で戦える
  5. スコアは複数校に使い回せるので、スコア提出型で併願を組むと英語の準備が1回で済む。筆記型の併願は出題の型が近い大学でそろえる
  6. スコアの水準・有効期限・提出方法は大学ごとに違う。必ず最新の募集要項で確認する

志望校の絞り込み全体の手順は編入の志望校の決め方で、出願までの日程は編入の出願手続きとスケジュールで解説しています。あわせてご覧ください。

この記事について

監修: オンライン編入学院(株式会社BearBee)

本記事は、2年連続合格者数No.1※の大学編入予備校オンライン編入学院が監修しています。英語の試験方式の区分は、各大学が公表する募集要項をもとに確認しています。実際の出願にあたっては、必ず志望校の最新の募集要項をご確認ください。

※調査対象期間:2024/4〜2026/3 TPCマーケティングリサーチ(株)調べ

最終更新: 2026年8月10日

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